steal a person's heart


木曜日。

友だちに「チケット取れたけど行かない?」と誘われ、EGO-WRAPPIN' live tour "steal a person's heart"@東京 渋谷区文化総合センター大和田 さくらホールに行ってまいりましたよ。


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枚数を重ねる毎に熟成された音と、そこから溢れる雰囲気が、良い日も悪い日も、居心地の良い場所を与えてくれる。昨年末の東京キネマ倶楽部で 披露された直後に限定配信され話題となったミドルバラード「水中の光」をはじめ、都会のけだるさを感じさせるリリック「ウィスキーとラムネ」。 軽快なビートが、どことなく爽やかな後味を感じさせてくれる、「AQビート」など。このある種両極を、アルバムの中で行ったり来たりするから、 聴くものは感情を揺さぶられドキドキさせられる。今作には「ON THE ROCKS!」より親交がある現代美術家の大竹伸朗さんによる作詞曲「女根の月」も収録!EGOとしては初の歌詞からの作曲!
新しい一面も見せるEGOワールド満載のアルバムが2年半ぶりに完成!


はじめて中納っちゃんの歌声をナマで聴いたのは、吾妻光良&The Swingin' Boppersのライブにゲストヴォーカルで来たときだったろうか。
その後いちど東京キネマ倶楽部でのEGO-WRAPPIN' AND THE GOSSIP OF JAXXのライブパフォーマンスを観て、その狂乱っぷりにグワーッとなった。

つなぎ目が溶けて粘度の高い、ドロリとしつつのびやかで強い歌声にしびれる。
場末のスナックからブラジルの浜辺まで、自由奔放に飛び回り、キュートでチャーミングで、深い業を感じる歌。

フルートやヴィブラフォンやウッドベースなど、好きな音の楽器がたくさん出てきてたのしい。

超、たのしい。

ノリノリで盛り上がりたい気持ちと、腰をすえてじっくり聴きたい気持ちのあいだを行ったりきたり。
『水中の光』の、空間にみちあふれる美しさと心地よさにたゆたう。
アンコールの『色彩のブルース』は、もうザワザワ掻きむしられた。身の毛のよだつあの歌声。

来月の日比谷野音ライブで、また思うさまワッショイするのだよ。
やー!



 
YAMAZAKI Kazuyuki (2013年6月 6日 22:39)