さるにしかみえない


月曜日。

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一昨年、リーディング公演『ともだちのそうしき』でお世話になった&BUDOKANの先輩バーテンダーでもある怪優、仗桐安氏a.k.a.タカタンのひとり芝居、RONNIE ROCKET speaking#3『さるにしかみえない』@下北沢ARENAを観に行ってまいりました。
俳優生活20周年記念企画 第1弾、とのこと。
第何弾まであるのかしら。
いつもランチタイムにカレーを作ったりしている「圧倒的自由度!」でおなじみの下北沢ARENA

その人語を解する生き物は、どこからどう見ても"さる"だった――。
とある3兄弟の語りによって描かれる、すこしふざけてる(SF)ヒューマンドラマ。
俳優生活ジャスト20年を迎えた仗桐安が、訥々と、時に歌など交えながら、おおよそ60分間しゃべります。
なんかおもしろそう(自己判断)なので、ぜひ観に来てください。


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ケレン味たっぷりの、3人の兄弟の濃厚なひとり語り。
"RONNIE ROCKET speaking"というだけあって、語る、語る。
ギターの弾き語りを交えたり。
ばかばかしさとロマンチックの狭間を行ったり来たり。

うしろの席まんなかあたりから観させてもらったのだけれど、ちょうどARENAの守り神であるバッファローの骨が頭から生えてるように見える位置で、なんだか面白いことになっていた。


タカタンは大学の頃こそ交流はなかったものの、ひとつ年上で大学も先輩。
いま毎週火曜日に入ってるBUDOKANもタカタンに紹介してもらって入ることになったりと、いろいろな面においてちょっと先を走ってるアニキ的存在なのですね。


実はここのところ、俳優としての仕事がなかなか思うように回らず。
もがいていろいろ挑戦をしてはみても、結果的に自分のポテンシャルの低さを痛感して自信を失ってしまったり。
そのくせお酒や料理を作ったりする比重が多くなってきて「『山崎くんは料理人になっちゃったの?』と言われます」と事務所からも言われてしまったりと、お芝居に対するモチベーションが正直グラついていたのでした。


袋小路に入ってるときは余計なことばかり考えてしまって。
なんだかなァ、と息切れ気味の日々だったのです。


でも今日、ちょっと前を走ってる先輩が汗かきながら本気で身を削ってる姿を目の当たりにして、非常にハッとしたのです。
初日は体調不良と緊張で本番前に吐いたりしてたとか、してないとか。
いろいろえぐりながら、お客さんの前に立ってさらけ出していたよ。
きっと以前挑戦してた落語の経験も活きているのだろうな。
かっこいいよ、タカタン。


そういえば。
自分がお芝居の世界に興味を持つようになったきっかけは、高校生のときに観たイッセー尾形さんのひとり芝居だった。


おれもやるよ。
がむしゃらに。


もう家でクサクサしてる場合じゃねェんだな。
奮闘だ。

 

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