宇宙船

日曜日。

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3.14ch『宇宙船』を観に、王子小劇場に行ってまいりました。

余裕をもって行ったつもりだったんだけど、結局ギリギリになって駅から走る。
王子、あなどれん。

2012年に上演された『宇宙船』が、
新たなキャスト・演出を加えて新しく生まれ変わって帰ってきます!

ミシマユキオシリーズ番外編。時は3038年。人類はついに、地球外知的生命体とのコンタクトを取ることに成功した。全世界統一国家『ニューラメリカ共和国』の初代大統領の息子の――ミシマユキオの末裔である――ミシマユキヒコは、世代宇宙船『マンダラ号』にパイロットとして搭乗することになる。その時代、人間の寿命は150年となっていたが、往復700年という『世代宇宙船計画』に臨むにあたって、搭乗員たちは、宇宙船の中で子孫を作り、伝承していくほかに術はなかった...。

BUDOKANにもこのチラシを貼らせてもらっているんだけど、やっぱりお客さんの食いつきがちがうね。全員ヌードのインパクト。

「3.14ch、すごいよ」と周りからいろいろ評判を聞いていまして。
去年の11月に、同じく王子小劇場で『司令室』を観たのが初体験。
ストイックなヴィジュアルへのこだわりと演出の緻密さに圧倒され、なんじゃコレと頭をブン回されました。
はじめてベターポーヅを観たときに似た感覚。

定期的にワークショップをやっているというので、一度参加させてもらって、ちょうどこの『宇宙船』のテキストを使って1シーンを作ってみたりしました。

そんな経緯もあったので、ずいぶん楽しみにしていたこの公演。
今日観たのは、内田龍くんが主演のAバージョン。

たぶん終始ポカン口で目をキラッキラさせつつ観てたんじゃないか。
スペースオデッセイ、おもしれえなぁ。小劇場でここまでやるか。
「観劇」というよりも「体感」ね。
キャストをガラリと変えたBバージョンも観たくて仕方なくなった。
なんとか稽古のスケジュール、調整できないもんかな。





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そういえば以前、渋谷のアップリンクで『ホドロフスキーのDUNE』を観たのですが。

カンヌ映画祭の会場を爆笑と感動の渦に巻き込んだ
「世界を変えた未完の映画」をめぐるドキュメンタリー!

1975年、アレハンドロ・ホドロフスキー46歳(映画監督)、ミシェル・セドゥー28歳(映画プロデューサー)。2人の男は荒唐無稽で壮大な映画を企画した。

1975年にホドロフスキーによって企画されるも、撮影を前に頓挫したSF大作、ホドロフスキーの『DUNE』。「映画化不可能」と言われた小説、フランク・ハーバートの「DUNE」を原作に、そうそうたる面子をキャスト・スタッフに配し、莫大な予算と、12時間にも及ぶ上映時間を予定していたというその企画は"映画史上最も有名な実現しなかった映画"と言われ、伝説となっている。

本作は、ホドロフスキー版『DUNE』の顛末と、ホドロフスキー、プロデューサーのミシェル・セドゥー、ギーガー、『ドライヴ』のニコラス・ウィンディング・レフン監督等のインタビュー、膨大なデザイン画や絵コンテなどの資料で綴る、驚愕、爆笑、感涙のドキュメンタリーである。

「『DUNE』がなければ映画史が変わっていた」と言われるくらい、後のSF映画に多大な影響を与えたというものなのですが、今回の3.14chを観ながら、キャラクターの造詣や世界観に通じるものを感じる。
作・演出のムランティンさんがあのドキュメンタリーやホドロフスキーの絵コンテを観ていたかどうかはわからないけど。
ホドロフスキーおじいやんが3.14ch観たら、きっと喜ぶんじゃないかしら。

と、アップリンクのスケジュールを見てみたら、今もまだ上映中なのですね。
観劇前にでも観劇後にでもあわせて観ると、3.14ch宇宙の旅をより楽しめるんじゃないかと思います。





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そして終演後のロビーでは、猫のホテルの森田ガンツさんお手製のぬか漬けを200円で販売してまして。

宇宙の旅終えてクラクラしたあとの、この生々しい地上の風景に面食らった。
またカワイイTシャツ着ちゃって......。

空飛ぶ猫☆魂の稽古場に持っていってみんなでいただきました。
猫から猫へ。

おいしかったよ、ガンツさん!!

 


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