滝を見にいく

木曜日。
ずっと楽しみに待っていた『滝を見にいく』を観にいってきました。

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『南極料理人』がとっても大好きな作品で、沖田修一監督の新作ということでまず期待値は高まり。
そしてどうやら映画のロケ地が、おばあちゃんが住んでる新潟県の妙高市ということでさらに楽しみになり。
主演の7人のおばちゃんのうちの1人が、ずっと所属していた劇団、ベターポーヅの先輩の渡辺道子さんa.k.a.みっちゃんセンパイということで、もうワクワクゲージが振り切ってまして。

この映画を宣伝したいということで、同じく出演しているナイロン100℃の安澤千草さんといっしょにARENA下北沢にチラシとポスター持って来てくださったときに、早速前売り券を購入して待機しておりました。


紅葉を楽しみ、幻の滝を見て、温泉でゆっくりするはずだった...。ガイドとはぐれ山で迷子になった7人のおばちゃんが、サバイバル生活のなかでふだん忘れかけていた自分の姿を取り戻していく。『南極料理人』『横道世之介』の沖田修一監督がオリジナル脚本を手掛け、「40才以上の女性・経験問わず」の条件で出演者全員をオーディションした。年齢も性格もバラバラな彼女たちが大自然のなかで悪戦苦闘するアドベンチャー・コメディであり、次第にかわいらしく少女のように見えてくるおばちゃんたちの青春劇でもある。


「7人のおばちゃんたちがバスに乗って滝を見に行く途中で、山のなかで迷子になる」という、日常と地続きの淡々としたおはなし。
けれどそのなかで生まれるドラマよ!!!

もう7人のおばちゃんたちがどんどんキラッキラと輝いて見えるのですよ。乙女だ、乙女。
観たあとに公式サイトのぞいてみたら、それぞれのキャラクター設定を細かく掘り下げていて、それもまた大変おもしろい。なるほど。

みっちゃんセンパイはチャーミングな魅力を余すところなく振りまいていて素敵すぎました。たき火を囲んでアップになる場面、すごくグッとくる顔してた。
ツアーガイド役の黒田大輔くんのヘタレ感もまたすばらしい。説得力!

そして秋の妙高の景色がなんとも美しくて。もうすっかり雪になっちゃってるけれど、今度帰省したときにこのロケ地に行ってこよう、と思いました。山はいいよな。


「好きな監督の作品だから」「地元が舞台だから」「先輩や友だちが好演しているから」というモロモロの加点要素がなかったとしても、ここ数年観た映画のなかのマイベスト10にランクインです。
あああ、これはいい映画だ。
すごくオススメしたい。

この映画、ちょっとでも気になる人がいたら声かけてね。
いきましょう、滝を見に。

 
YAMAZAKI Kazuyuki (2014年12月 4日 18:51)