ゾンビ愛とアンセムと

MU『狂犬百景』折り返して後半戦へ。
ここからカウントダウンがはじまって、あとはもう残り少なくなっていくのだなぁと思うとずいぶん寂しい。
あともう30ステージくらいやりたいよ、マジで。全国ツアーとか。
そういえば稽古中、この座組で地方公演に行く夢見たな。「この人数だと15合炊きの炊飯器を2回転させなくちゃ......」と、炊き出しの心配してたよ夢のなかで。


今日のステージは、お客さんの反応が序盤からよかったということもあってか、第一幕から「みんなノッてんな」というのがモニターから聞こえてくる声を聞くだけでもビンビン感じていたのですが。その空気が次々にバトンで渡されていく感覚がありました。
みんなの集中力が充満して、より濃くなったというか。熟成がもう一段階進んだ感じ。
こういうのがあるからこそ、舞台は楽しいなと思うわけです。

あと、たまたま前日にやっていた「アメトーーク!!」の「ゾンビ大好き芸人」がなんともいい相乗効果になったところもあるなぁ、と。
「ゾンビ」がこの作品のモチーフになっていて、ゾンビ好きにはたまらない仕掛けや台詞がちりばめられているのだけど、「アメトーーク!!」のなかでもゾンビ映画に対する愛情が語られていて。たいへんおもしろかった。
共演者の加藤なぎさちゃんがゾンビ映画が大好きで、「お気に入りのゾンビ映画はなに?」と軽いきもちで訊いてみたら、「お気に入りか......難しい質問だな」と、しばし悩んだ末にずいぶん熱く語ってくれました。
ちなみにマイベストゾンビ映画は「ゾンビランド」。ちょうどこないだの休演日に、気持ちを盛り上げようと見返したところ。
ウッディ・ハレルソンが大暴れするシーンは何度観てもスカッとします。
そしてビル・マーレイが最高っすね。


今回の作品のなかで楽曲を提供してくださっている、小説家の戸梶圭太さんが観にきてくださって、こんな感想をTwitterでいただいた。

MUの『狂犬百景』の何が凄いって登場人物のキャラクターと役者さんの顔の一致度がほぼ100%なところです。顔からキャラクター作っていったのかと思えました。観劇慣れしていない自分には連作形式が楽で、非常に濃く楽しめました。私が数年前に作った原始テクノが幕間に流れてこそばゆかったです。

もともとアユム氏とどういうつながりなのかは知らないのだけれど、小説も書きつつ音楽も作ったりとずいぶんマルチな方だな、と。しかもその楽曲がホントに素敵なんですわ。


第二幕から第三幕への転換のとき、この音楽が流れると舞台の袖でひとしきり踊り、テンションを思い切り上げた状態で舞台へと向かってくのです。
サッカーの試合前みたいな感じで。
この曲はアンセムですね。
第一幕から第二幕の転換のときに流れる、ジャジーなベースラインの曲とかも、ドンピシャで好みなんですよね。


あと残すところ4ステージ。
ひとつひとつ丁寧に、余すところなく楽しんでいこうと思います。
当日券も出ますので、ちょっとでも気になっている方は三鷹においでませ。
心よりお待ちしております。

 

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