骨と肉

実にひさしぶりの日記。
ずっと使っていたMacbookが壊れて、修理も新調もできぬままもう半年以上経っちゃって。
iPhoneがあるのでなんとか事足りちゃうけど、以前だったら考えられなかったことだなぁと。

ひさびさに日記でも書いてみるかというのも、自分から発信するのを最近さぼってるなと思い。
気まぐれなんですけどね。

まずは書きやすいところから、最近観た舞台のことなど。


jacrow_HN.jpgJACROW『骨と肉』@SPACE雑遊。

父は娘を溺愛した。娘もまた父を愛した。

かぐや姫と呼ばれた娘はやがて父の後を継ぐ。父が心血注いで育てた会社を娘もまた大きくしたいと願う。そしてその会社は日本一のブランドになった。しかしいつの時代も客は残酷だ。もっと安く、もっといいモノを求めるから。時代の流れに逆らえず、やがてその会社は業績不振に陥る・・・

これは家族の物語でもあり、企業観を問う物語でもある。

ここでしか体験できない空気を。あなたに。

大塚家具の「お家騒動」と言われたニュースをモチーフにした舞台。
もともとどんな騒動だったのかあまりよく知らずに観ましたが、普遍的な"家族"のものがたり。
ひとりひとりにフォーカスを当ててみると、それぞれに言い分があるけれど、それがどうしても嚙み合わない。
「うちの父もこういうところ、スゲエあるなぁ」としみじみ感じ、川田希ちゃん演じる娘にシンパシーを覚えたり。
谷仲さん演じる父親とバチバチやりあうところは、かなり痺れました。
他のキャストのみなさんも、それぞれがすごく人間くさくて、体重乗ってた。
小平伸一郎さんの役どころがすごく好きでした。ありゃあたまらん。
そしてアシケンにイラッとしました。ああいうの、やりたい。
MUでご一緒した佐々木なふみさんのお芝居も非常に素敵だったのですが、同じくご一緒した大塚尚吾さんの感想ツイートがとても印象的だったのでここに引用。
同じ現場をくぐってきた同世代の同志に送るエールをしみじみ感じました。

袴田さんの美術もとてもよかったなァ。赤と白と黒を基調に、血と骨が見える舞台。家具の会社のお話だけに、椅子と、その椅子が落とす影が非常に印象的。


IMG_4390_02.jpg余談。
劇場でたまたま隣になった秋澤弥里嬢と、黒のダブルのライダースジャケット/ライトグレーのパーカー/差し色に紫というコーディネートが丸かぶりしてしまい、お互い爆笑。
ちょっとペアルックにもほどがあるでしょうよ、と。
笑った笑った。
終演後になふみ嬢をはさんで記念写真。


はー、おもしろかったな。
濃密な会話劇、いろいろ刺激受けました。

ああ、舞台やりたい。


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