その名はチャーハン

我が家に猫のチャーハンが来たのが、2019年5月19日のこと。


ch200519_01.jpgch200519_02.jpgch200519_03.jpgch200519_04.jpg

ペットショップで値段のつけられないような仔猫たちを預かっている施設で見つけてきた、生後半年くらいのサビ柄のアメリカンショートヘアーの女の子。


カルテには赤いマジックで「出っ歯」と書かれてた。

まったく気にならないというか、言われてもわからないような感じなのですが。



最初に家に招きいれたときは、キャリーバッグから全く出てこず、警戒レベルMAXの状態。

1枚目の写真は、まさに家に来たばかりに撮ったもの。今見ると相当怯えてるなと思います。


家を開けているときや夜中にこっそりごはんを食べ、それ以外は部屋の隅やベッドの下から様子をうかがっている日々が続く。

元々の施設ではトイレのしつけもできていたのに、トイレではないところでおしっこをしたりするのもストレスからなのか。

あまりの馴染まなさから「もう猫カフェに戻してあげたほうが幸せなのでは......」と不安にもなる日々。


ほんの少しずつ距離が近くなってきた3週間目くらいのある朝、そっと腰のあたりに手をのばしてみたら「もっと......もっとこねてもいいぞ」と言わんばかりにすりよってきまして。


なにがきっかけだったのかはわからないけど、きもちが伝わったのか、観念したのか。


今でも抱っこされるのと爪を切られるのはかなり抵抗するものの、すっかり甘えてくるようになりました。

たまに家に友だちが来ても、あまり人見知りすることもなく戯れてきます。



とてもか細い、消え入りそうな声で鳴き。

ちょっと運動神経が鈍いところがあるのか、以前キャットタワーの上からずり落ちて以来、うしろむきにソッと降りるようになり。

猫砂をいろいろ試してはみたもののどれも気に入らず、トイレはペットシーツで。

どんな猫でも夢中になると思っていたチャオチュールには、そこまで食いつかず。

食卓にのぼってきたりもするけれど、人間の食べてるものには興味を示さず。

「世界ネコ歩き」など、猫が出ている番組を夢中になって見て。

ビビリと気高さのあいだを行ったり来たりしながら、ゴロゴロ寝たりカリカリ食べたりする毎日。

右手と左手の柄が違って、右手はクリームパンみたいなんです。


そのチャーミングなところを挙げたらきりがない。

本当に我が家にやってきてくれてよかったなと、ただただ健やかでいてくれろと思うのです。



1