眠り姫


昨晩、代々木公園での夜桜の前に、七里圭監督「眠り姫」@アップリンクX観てきました。
11回目のアンコール上映だとか。





原作は山本直樹さん。
全編を通じて、絶え間なく流れる性と死の香り。夕焼けのグラデーションが美しくて悲しくてなまめかしい。エロスとタナトス、か。

登場人物は画面には映らず、声だけが耳に届いてくるのだけど、「耳で観よう」という意識が高まるのか、すごく音に対して敏感になる感覚が非常におもしろい。
箱のなかのマッチを探って、タバコに火をつける所作が、目の前にたちのぼる。


ああ、なんだろう。
言葉にしようとしてもどんどん零れるな。


12回目のアンコール上映がありますように。
もっかい観たい。
もう10回観たい。

 

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