弁当記 #108

2015.10.23

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□隠しのり&ゆかりごはん
□豚バラピーマンしょうが焼き
□チーズオムレツ
□塩こぶトマト
□べったら漬け

箱庭円舞曲、スタジオ入りしたのでごはん部以来の弁当生活。ひさしぶりに作ると勘が鈍ってて味つけでしくじりがちなのですが、この日はどえらいしょっぱくなってゲンナリした。
ゆかりは以前お友だちがくれた、自家製の梅干しを漬けたときに作ったもの。大変おいしい。ありがとう、内田夫妻。


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自分と牛水さんは手づくり弁当持参派なのですが、稽古場の近くに「丼丸」という、540円の海鮮どんぶりのお店があって、毎日誰かしら食べていまして。これが大変美味しそうなので、昨日は丼丸にしてみました。
たくさん種類があってなかなか選べないのだけど、自分好みのネタを3種選んでというのもできるので、サーモン・いくら・ネギトロの3種にアボカドを追加。あら汁もつけてホクホク。こりゃみんな毎日通うわけだよ。

稽古場の近くには燻製カレーのお店や、美味しいラーメンの店もあるようなので、それも宿題として行かなくちゃだぜ。いそがしいぜ。


日記の更新もとんと滞ってしまったのですが、稽古はガシガシ進んでおります。
昨日はいよいよザックリと全体を通してやってみました。1週間前に荒通しをできるというのはすばらしいな。
今回の座組の11人のキャストは、みんな何というか普段は奥ゆかしいんだけど芝居に入ると遠慮がなく、ガンガン攻めてきます。すごく気持ちいいしビリッビリ刺激を受ける。とにかく自分の引き出し全部ひっくり返して、使えるものは手当たり次第に使って全力で戦わないと殺られるぞ、これ。


作・演出の古川くんが先日SNSでこんなこと言ってました。

11月4日に初日を迎える箱庭円舞曲「もっと美人だった」の作品の輪郭がだんだんはっきりしてきて、これはたぶん僕にとってとんでもなく面白い(と思う)んだけど、それはお話がどうこうというよりは、目の前で人間が生きていることと、世界中に人間が生きていることがイコールだからなんだと思う。

生きていきましょう。


みなさま、どうぞ劇場にいらしてくださいませ。
チケットのご予約はこちらからどうぞ。


メールやLINE、SNS経由でもお気軽にご連絡いただければチケットご用意いたします。
念力はときどき受信しそびれるのでお気をつけください。


さて。
明日はなに食べようかな。

 

『民王』現場潜入記

各所で話題の、金曜ナイトドラマ『民王』

第7話、総理大臣が突然お忍びでやってきて「嘘でしょ」とうろたえる、小さな病院の事務長という役で出演させていただきまして。
みなさま、ご覧いただきましたでしょうか。


ちょうどオンエアのときはBUDOKANでお酒を作っていたので、リアルタイムでは観られなかったのですが。
TwitterやLINEで「出た、山にょ」「顔芸出た」「躍ったww」等のリアクションがあったので、ちゃんと映っていたようだなとホッとし、家に帰って録画したものをおっかけ再生。
顔芸したつもりはまったくなかったのですが、まぁそりゃ言われるのもやむなし。目がギョロギョロのガリンガリンだな、山にょ。


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木村ひさし監督は、堤幸彦監督のところで助監督をされていた頃から何度かお世話になっていて、今回お声がけいただいてひさしぶりに現場でご一緒しまして。
もともと毎週楽しみに観ていたドラマだったので、非常に嬉しかったです。

この『民王』チームは監督をはじめ、キャストのみなさまとスタッフとが一丸となって「面白い作品を作ろう」という気持ちの高まりっぷりが非常に熱く。
シリアスな場面はじっくり丁寧に、コミカルな場面は思うさま弾けて、というコントラストがとても気持ちよい感じでした。

そして「よっしゃ、自分もやってやろう」とモチベーションも上がったものです。


自分が撮影に参加した日は、長く続いた撮影全体のクランクアップの日で。
「カット......OK!」の声がかかってしばらくすると、「このシーンをもちまして、◯◯役の◯◯さん、オールアップになりまーす」と助監督さんからのアナウンスがあり、拍手をいただいて感謝の挨拶をしたりします。

本仮屋ユイカさん・遠藤憲一さんも長い撮影を終えて、監督から大きな花束をもらい、カメラの前でひとこと挨拶をしてるのを、皆であたたかい気持ちで見届け拍手していたのですが。

突然、遠藤さんから「ちょっとこっち来て!何かひとこと!」とカメラの前に手招きされまして。
大きな花束をなぜか遠藤さんから手渡され「ほら!」とうながされ、カメラの前でしどろもどろになりつつご挨拶。
ほんの1日しか参加してないというのになんかスンマセン、という感じでしたけれど、粋なはからいが大変嬉しゅうございました。

そしてクランクアップ記念ということで、浅草今半のすき焼き弁当をいただいて帰ったのですが、これまた大変美味しゅうございました。


そんな『民王』撮影こぼれ話。

物語は怒濤のクライマックスへ。
どうぞ最後までお楽しみくださいませ。

 


キネマの天地

このゴールデンウィーク、とある映画の撮影に参加しておりまして。

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ちょうど29日の水曜日からはじまり、5日火曜日の撮影休みをはさんで、6日をもって自分はクランクアップとなりました。
1週間以上にわたる撮影というのもけっこうひさしぶりで、最後は監督から直接花束をもらいまして、大変うれしかったであります。


役どころとしては、メインの方たちと同じチームの一員ということで、台詞はほとんどないけれど、同じ場面にわりと一緒にいる、という感じの。
まだ情報解禁になっていないので、非常にフンワリした感じのことしか言えないのが歯がゆいのですけど。


はじめて作品をご一緒する監督さんに、錚々たるキャストの顔ぶれに胸を躍らせ。
まったくどんなことをするのかわからない職業を演じるに当たり、どんな役づくりをしたらよいもんかと戸惑いながらも、連日早起きをして撮影現場に向かっておりました。

ただボンヤリと突っ立ってる添え物にならぬよう。
かといって悪目立ちして全体の画を台無しにすることのないよう。
ギリギリのラインをさぐりつついかに遊べるか、というところのせめぎ合いの日々でした。
ときどき助監督さんに「ちょっとやりすぎですね」と言われたりもしたけど、テストでいろいろ試してみてOK/NGの軌道修正をして本番に臨むという。
なんとかいい芝居して爪あと残してやろうと、こちとら必死なわけですよ。


以前、尊敬する個性派俳優の大先輩と映像の現場でご一緒して、お酒の席でお話をしたとき。
「お前らさぁ、今回エキストラみたいな感じかもしれないけど、なんでそんなにおとなしく立ってるだけなの?」
「俺がまだ若かったときは、とにかく監督とかカメラマンに怒られるまで、自分で勝手に動いてたよ」
「邪魔しないように、とか気にしなくていいんだよ」
と、お説教というわけではないけれど、なかなか熱いアドバイスをいただいたことがありまして。

その当時は「そうは言っても先輩だからできるだろうけど、自分はなかなかできないよ......」ということを思って、そのことばをすぐに飲み込んだりできなかったのですが。
けれど舞台や映像の現場や、ワークショップなどのいろんな経験を経て、いまようやくあのことばが解釈できたような気がします。

台本に書かれていない、役のバックボーンを自分で描いて、衣裳の着くずし方や椅子の座り方など考えて、イメージに合いそうなメガネや腕時計などの小道具を引っぱりだしてきて、カメラのなかの世界に自分をなじませるというアプローチを、昔よりもどんどん楽しめるようになった感じがありました。今回特に。


はー。
楽しかったな。
まだまだ撮影自体ははじまったばかりですが、よい作品となりますよう。
来年の公開を首を長くして待っております。


あと。
撮影の現場では、2種類のおにぎり+たくあん+唐揚げやゆで卵や卵焼きなどのおかずの詰まったおにぎり弁当が朝食として用意されてることがわりとよくあるのですけれど、アレが本当に大好きで。
今回の現場では、まぜこみわかめとスパムのおにぎり弁当が出たので、その日はテンションが爆上がりでした。

あれ、おいしかったなぁ。
おいしかったなぁ、おにぎり弁当。

またおにぎり弁当が食べたいので、どんどんいろんな映像の現場に呼ばれるようがんばります。

 


演劇弁当、はじめました。


毎週火曜の東京DOMEに入っている前田花男くんが、水曜日からザ・スズナリで本番のTHE SHAMPOO HATに、演出部として参加しておりまして。
その花男くんから、ARENAのほうに「カレーのテイクアウト、27人分なんですけどお願いできますか?」との注文が。


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27人前のカレーか......。
なんせ大好きな劇団の楽しみにしていた公演だし、いわき総合高校演劇部の炊き出しで食べ盛りの高校生50人分のごはん作ったときに比べたら、朝めしまえの昼弁当。
やりましょう。


テイクアウト用の容器に入れて劇場まで届けることもできるのだけど、劇場すぐ下に系列のバーが3つもあって昼間は空いてるので、ここを利用しない手はないな、と。
花男くんも「ここで毎週バーテンやってるんですよ」と宣伝にもなるし、ね。


昨日からずっと、ARENA名物のお肉がゴロゴロ入ったカレーを寸胴鍋で仕込んで、20合分のお米を炊いて、昼ころに東京DOMEにエイヤサと運んでスタンバイ。
カウンターにカセットコンロ置いてあたためます。


できるだけ温かいお弁当を提供したいので、制作スタッフさんから「そろそろお願いします」という連絡をもらったところでごはんを盛って、カレーを盛って、大根ときゅうりの浅漬けを添えてできあがり。制作スタッフさんに届けてもらいます。
足りない人は下まで降りて来てもらって、食べたい分だけセルフサービスでおかわりするスタイル。
嬉々として「おかわりください!」と食べにくるキャストやスタッフのみなさんの顔を見て、ちょっとお話できるのもたいへん喜ばしい。

おかげさまで20合炊いたごはんはペロリと完食。
少し残ったカレーは「これ、いただいてもいいですか?」とのことだったので、ジップロックに詰めてお渡し。


制作さんたち曰く、けっこう下北沢でお弁当探すの困るんですよね、ということ。
今回はじめての試みだったけれど、大変好評だったのでとても嬉しい。


これまで舞台や映像の現場をいろいろ経験してきて、お弁当がちょっとおいしい、あたたかいだけでモチベーションが全っ然ちがうのをつくづく思うもの。

そのへんの勘所がわかってるスタッフが揃っている、この呑もうぜグループ。
仕込みのお弁当から終演後のお酒まで、リクエストに合わせていろいろ提案できるかと思いますので、どうぞお気軽に相談くださいな。
カレーに限らず、しょうが焼き丼やパンメニューなどもございます。

お問い合わせはこちらまで。


いい作品になりますようにと、心をこめて作りますよ。

 

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