吉田類と仲間達


酒呑み友だちに誘われて、『吉田類と仲間達 vol.5』に行ってきましてな。

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"酒場放浪詩人"でおなじみの吉田類さんが、東北復興支援としてはじめたというこのイベント。
笹塚ボウルのフロアを貸し切って、入場料払ったらあとはもう思うさま酒呑んで、トークショウ聞いたりDJブースで流れるゴキゲンなナンバーに身を委ねたり、という。


そら、楽しいワ。
楽しくないはずがないワ。


まだまだ震災の爪痕が残る東北の地に、おしつけがましい形ではなく何かしらの手助けをしたい気持ちは自分なりにあるのですね。
酒どころに元気になってほしい。
じゃあ、そこのお酒をみんなで楽しく呑もうよ、と。
『我々酒呑みに出来る事は楽しく笑って酒を呑む事だけだ』て合言葉のもとに。
そのとおり。


そもそも笹塚ボウルというのも、震災のときに帰宅難民になった人たちのためにあたたかい場所と飲み物を提供したという、侠気あふるるところだよ。
この場所でこのイベントというのが、なんとも素晴らしいことだと思うのです。

ボウリング場で車座に座って、焼豚や餃子かじってお酒呑んで。
酒呑みトークを聞いて。
デロッデロになってもいいじゃないの。
お猪口買ってもいいじゃないの。それが何かしらになるのであれば、喜んで。

そして見ず知らずの酒呑みの人たちとお友だちになったよ。
みな思うところは一緒なのね。
スイッとふところに飛び込んだらワッショイするだけ。
酒縁、すばらしい。
類は友を呼ぶ、つってね。

ふう。

酔いましたよ。
楽しかったな。

いい宴。

 

熱帯LABO×EXPO


ひさしぶりに行く森下スタジオ。なんだかスタジオの作りが変わっていて戸惑った。
そういえば前に来たのも熱帯ラボのときだったか。

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LABO×EXPO3は海の向こうに思いを馳せる。
演劇研究機関【熱帯ラボ】の年中行事、LABO×EXPO。
今回は『1時間くらいでわかる《タイタス・アンドロニカス》(W・シェイクスピア作)』に
挑戦させていただきます。


ほとんど素舞台のなかからたちのぼるシェイクスピア。
熱帯流のアレンジで、戯曲のもつ力と俳優のエネルギーがうかびあがってきてました。
シェイクスピア、おもしれえなぁ。
笑っちゃうくらいに凄惨なおはなしだった。

そしてちいさなモンスター女優・高木珠里センパイの熱量たるや。
とにかくスケールがでけえ。なんなのよあの人、ホントに。
前回のLABO×EXPO『売春捜査官』の野口かおるさんもまたすごかったけれど、毎回モンスター女優が大暴れするんでしょうかね。
ガンツおじちゃんのタイタスもすばらしい。勢いあまってナニ言ってるかわからないところもまたエナジー。

熱かったな。
なるほど熱帯。
この演劇研究機関、とてもすばらしいと思うんす。

 

肉と水分


3月29日、さァ肉の日。

いろいろ楽しいイベントを企画したり誘ってくれたりする、ツジ太くんのお誕生日。
昨年も「謝肉祭」と称して、お肉を持ち寄る誕生日パーティーをセルフプロデュースしていたのだけど、今年もまた開催されるということで行ってまいりましたよ。
今年の会場は、下北沢ARENAにて。

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なんかしらのお肉をそれぞれ持ち寄るという企画なので、鶏肉としめじの照り焼き風味を作ってタッパに入れて持参いたしました。
んで、桜もちょうど見頃だというので、宴のはじまる前に下北沢の緑道沿いの公園にブルーシート広げて軽くお花見。照り焼きチキンをちょっとだけつまみ食い。
桜がチラホラ舞い散るなかでお酒呑む。たのしい。


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19時くらいからぼちぼち人が集まってきて、謝肉祭のはじまり。
ARENA備え付けのBBQグリルで、ガンガン肉を焼く。
あんまり肉っけばかりだと胸焼けしちゃうので「兄やん、なんかサラダ作って」ということで。
春菊と水菜と塩こぶとツナ/パクチーと水菜とナンプラーとレモンの2種類のサラダ作りました。肉の合間にちょうどよろし。

先に帰ったり、遅れて来たりと入れ替わり立ち替わりでいろんな人がやって来る。40人くらい来たのかしら。
すげえな、人徳人徳。
みんながいろんな肉持ってやって来る。肉肉肉、肉肉肉肉。
数の少ない稀少肉は、みんなで分け合うという大人な考えはあるはずもなく、ジャンケン大会で争奪戦。ばかの発想。

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そしてほどよい頃合いをみて、バースデーケーキにローソク立ててハピバスデ。この厚揚げみたいなケーキ、ひと口食べてみたけどとても美味しかったな。


飲み物をうっかりこぼしてばかりいるので「水分担当大臣」と呼ばれているツジ太くん。
先日うちの酒房にツジ太を上回る逸材があらわれたぞ、という話をしたら、くやしそうに歯噛みしていた。
まったく、どん欲だなぁ。


ハピバスデー、水分。
どんどんこぼしていくがいいよ。

 

ムーンライズ・キングダム


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ウェス・アンダーソン監督の新作『ムーンライズ・キングダム』を観に行ってまいりました。
ずっと楽しみにしていたんだけどなかなかタイミングが合わず、ボヤボヤしていたら観そびれるところだった。最近こんなのばっかりな。


1960年代ニューイングランド島。自分が養子だということを寂しいと感じながらボーイスカウト活動をしていたサム(ジャレッド・ギルマン)は、常に本を読んでいる少女スージー(カラ・ヘイワード)に恋をする。キャンプでの生活になじめない二人は文通を始め、キャンプから勝手に抜け出し森で自由気ままに過ごしていた。一方、村では保安官(ブルース・ウィリス)やスージーの両親(ビル・マーレイ、フランシス・マクドーマンド)らが、二人を捜していたのだが......。


映画は先入観を持たずに、フラットな状態で楽しみたいというのがあるので、できるだけ情報をシャットアウトするようにしていたのですが、いい具合に振り回された感。

キャスティング、選曲、全体の色調、カメラワーク、ロケーション、衣装・装飾、タイポグラフィ......映画を構成するすべての要素がピターッとツボにはまる、という。
もうね。
大変よ。

ウェス・アンダーソンの作品は、よくもまぁ毎度毎度味わい深い顔したキャラクターを集めてくるもんだね、とつくづく思う。
望月ミネタロウ『東京怪童』をふと思い出す。
主演のサムとスージーの2人をはじめ、子供たちがとにかくかわいい。猫もかわいい。
おなじみのビル・マーレイはもちろんのこと、ブルース・ウィリスもエドワード・ノートンもすごくよかった。
フランシス・マクドーマンドとティルダ・スウィントンの並びはアレだ、『バーン・アフター・リーディング』と一緒だ。二人とも大好き。

エンドロールの音楽もすごくよかったな。
サントラ、買おう。

ていねいに、ていねいに編み上げられてる、何度も観たくなる作品だな、これ。
そのうち早稲田松竹あたりでやってくれるのを楽しみに待つよ。

しっかし、よかった。
よかったよ。
まったく胸キュンだ、胸キュン。
ウワーッ!



 

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