嗚呼!漆黒餃子の夕べ


8月も最終日、朗読劇のあいまの土曜日に。
餃子のまつりに行ってまいりましたよ。

西荻スイッチがらみの美味しいイベント等でいつもお世話になっている、入江アニキのおうちにて。
お店の常連さんや、そのお友だちがわさわさと集まり。


R0015889.jpgR0015892.jpgR0015894.jpgR0015897.jpg
まずは入江アニキの自作のおつまみをちょこちょことつまみながら呑む。
おひたしとか、まぐろユッケとか。
ポテチサラダというのがとっても美味しかったのです。簡単だし、いろいろなバリエーションを楽しめそうだし。今度作ってみよっと。

そして餃子ね。
包んでは並べ、焼いては出し、食べては呑む、というごくごくシンプルなおはなし。
工場だ、工場。
この日のためにビールのサーバーをレンタルしてきてくれたので、みんな思い思いに注いでは呑む。

そして自家製の辣油を作ってくる人がいたり。
皮から手づくりする人がいたり。
みんな、どんだけ餃子に対する執着強いのよ。


わたくしも自分なりのお気に入り餃子をプレゼンしようと、さんざん焼き餃子を食べ散らかしたあとの〆的な感じでスープ餃子を作りました。

単純に、うちのフライパンで餃子を上手く焼けないので、どうせ焼けないならスープで食べよう、と思ったのがそもそものはじまりだったのですけど。

にんにく・生姜・鶏がらスープ・オイスターソース・醤油・紹興酒等で適当に味つけしたスープに、みんなで包んだ餃子と、大量の白髪ネギを入れてしばらく煮ます。
ほどよく餃子の皮がスープを吸いこんだあたりで、塩コショウで味を整え、白ごまとごま油を回し入れてできあがり。

スイスイいけちゃうのよね。
お酢や辣油でいろいろ変化をつけつつ。
きのことか入れてもよかったな。



そんなこんなでみんながワッショイ食っては呑み、酔ってはうなり、合間に『あまちゃん』観たり、なんて宴をずっと見守っていた、入江邸の美猫のハルちゃん。

あいつ、かわいいんだよ。
キャットタワーでまどろんでるところをいろいろじゃらして遊ぶ。

猫と餃子とゆかいなビール。

たまんねえよ!

ちなみに「嗚呼!漆黒餃子の夕べ」というのは、LINEのグループでいろいろやりとりをしていたときのグループ名だったのですけど。

なんで漆黒餃子なの?
聞くの忘れた!

  

猿股のゆくえ


sarumata.jpg
ONEOR8『猿股のゆくえ』@赤坂RED/THEATER観に行ってまいりましたよ。

劇団宝船『撫で撫で』で、アルバイト仲間の役でご一緒させていただいた伊藤俊輔さんの劇団。
なかなか今回の公演も面白いとの評判をあちらこちらで聞いていて、楽しみに観る。


4人のきょうだいとその両親と、周辺の人たちのおはなし。
心のひだを描しっとりと丁寧に描いていて、可笑しくもあり切なくもあり。
ああ、これは上質な大人の芝居だよ。


観終わってぼんやりと反芻しながら、何かに似てるなと思ったら、あれだ。
『ロイヤル・テネンバウムズ』だ。
出てくるひとたちがカラフルなんだけど、決してガチャガチャしてない感じ。
伊藤さんの小物感がとてもよかったです。(☜ほめている)

おもしろかったなぁ。
ああいうお芝居、やりたいんだよ。


そして稽古初日から公演後日談までの軌跡をつづった特設ページがとてもおもしろいのですけど、そこからも伊藤さんの小物っぷりがうかがえますね。(☜ほめている)



 





ふたごのマリアージュ


ここ数日のカラフルな日々をすぎ、おそうめんの会や餃子まつり、Funny Farmや『前向き!タイモン』、ONE OR 8など、ひとつひとつ書きたいことがいっぱいなのだけど、まずは朗読劇の思い出から。


30日。

BARHOPPER×MU『MOJITO/想像』、高橋恭子さんとの本番。
昼すぎくらいに乃木坂COREDOへ。

R0015904.jpg
稽古場で「どんな衣裳にしようか?」という話をしたときは、柄もののシャツにベージュのパンツということになったのだけど、「手ぬぐいを首からさげよう」という演出になったので、じゃあシャツよりTシャツのほうがいいねということで、あらためて衣裳あわせ。
結局Tシャツにハーフパンツにサンダルと、いつもの格好とまったく変わらぬ衣裳に。
手ぬぐいもいくつか候補を持っていったのですが、EGO-WRAPPIN'のライブで買った、おかめとひょっとこの「あなたとマリアージュ」手ぬぐいになりました。
サブリミナル的にも、色あい的にもいい感じ。


IMG_2745.jpg
まず藤宮×太田ペアの『MOJITO』ゲネプロ。その間、バーのカウンターに座って、ざっと通して読み合わせてみる。
先日の本番後の稽古で大まかな方向性が見えたので、そんなに心配することもなかろう、やりすぎて新鮮味が失われないようにしよう、くらいの気持ちでその後のゲネプロに臨んだのですが、ここでアユム氏の演出欲に火がついた。
細かい演出がどんどんついてきた。
そこまでやるかい?と思うくらいに。
開場時間ギリギリまで稽古をつけてもらって、本番に備える。


『想像』の出番は後半なので、開場したあとは近くのナチュラルローソンでお茶をしながら待機。
あらら、なんだろ。
アドレナリンが出まくっている。


休憩をはさんで、いよいよ我々の出番。

『想像』は、双子の姉と弟のゆがんだ恋のおはなし。
とにかく集中力を研ぎすませて、自分の内面と、口からこぼれる音に対して繊細に。

まだお互いの距離感もわからないころ、恭子姉ちゃんとは関係性を深めていったほうがよかろう、と直感で思ったので、ことあるごとに理由をつけてはお酒を呑みながらいろいろ話しました。
いろんな組み合わせがある今回の公演のペアのなかでも、いちばんお酒を呑んだんじゃないかと。
ま、単純にお互い酒好きだというところが大きいのですけど。


「役に入り込む」という感覚を、頭で感じてる以上に身体で反応していた。
姉と弟のシンクロ、自分と役とのシンクロにビリビリ痺れた。


終演後は、観に来てくれた友だちといっしょに近くの居酒屋で一献。
この酒だよ。
まったく。
これがあるから芝居ってやめられねえんだよ、ちくしょう。

 

前向き!タイモン


maemuki.jpg
ミクニヤナイハラプロジェクトvol.5『前向き!タイモン』@こまばアゴラ劇場を観に行ってきましたよ。


前向きに生きる。これは簡単なことではありません。
前向きに努めながらも、なにひとつ報われないまま人生が終わることなどよくあることです。
だからって後ろ向きはまっぴらごめんです。
前のめりになるくらい前向きに人生を歩もうではありませんか?
後ろ向きな人生が、あることをきっかけにパッ!と前を向いたときに生み出される、生きることへのエネルギーを私は信じたいです。
これは不幸などん底にいる後ろ向きな男が前向きに人生を見つめなおす作品
それが『前向き!タイモン』です。
矢内原 美邦


冒頭、第一声からとにかくほとばしる台詞と、過剰なまでに機敏な動きに圧倒される。
速射砲のように矢継ぎ早にぶつかってくる、たぎるエネルギー。
情報量の多さに頭がクラックラする。

すげえ。
すげえ!!

クラックラと痺れつつ、その奥にある味わい深さが見えてきたときの心地よさよ。なんか、脳内で分泌された感じ。

このほとばしる公演を、ロングランで全国をかけめぐりながら続けるのは相当過酷ですよ。ほんと、尊敬するよ。
やー、いいもの観た!





あ、あと公演を観る前に、劇場の近くにある「菱田屋」という定食屋さんに行ったのでした。

IMG_2715.jpg
ここの定食がすこぶる美味しい、というウワサを聞いていて、アゴラ劇場にお芝居を観に行くたびに行ってみたいと思いつつも、時間に間に合わなかったり、いっぱいで入れなかったり、定休日だったりと何度もふられてばかりでした。
ちょうど今日なら行ける! と思って、早めに行ってみた。

開店前からお店に行列のできる人気ぶり。
どいつもこいつも気になるメニューばかりが並ぶなか、定食の王様、生姜焼き定食を頼んでみましたよ。

相当な盛りのよさにアップアップしつつも、ペロリたいらげる。
はー。
あの生姜焼き、思いだすだけで白めし食えるわ。


結果的に、ガッツリ食べてエネルギーを満たしてから舞台を観たのは正解だったのでした。
ふー。

 

1  2  3  4  5