元気、だいじ。


「貧すれば鈍す」ということばの重みをしみじみ噛みしめている、この数日間。

言霊的なものを常々感じているので、できるだけ「お金がない」ということを口に出さずに生きていきたいと思ってるのですが、それでも厳しい現実はあるわけで。
そうなるとどうしてもクサクサしてしまい、フットワークも鈍って目も濁ってくるのですけれど。

そんななか、呑もうぜグループの大将に「最近ちょっと元気ねえんじゃねえか。とりあえず元気出していけよ」と喝を入れられたのですが、たしかにそうだな、元気出していくか、と思って少し動いてみたら、早速朗報が飛び込んできました。ありがてえ。
あまりにすぐ効果が出たもので、ちょっと笑っちゃったけど。

元気、大事ですね。
声出してニコニコしていこう。
ヤーッ!


そんなこんなの木曜日。
ひさしぶりの酒房山にょを開く。

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[今夜のおつまみ]
□缶つま2種(おみやげ)
□オードブルチーズ(おみやげ)
□いかすみ入りさきいか
□春菊とツナと塩こぶのサラダ
□アボカドまぐろ納豆
□ちくわとソーセージのニラもやし炒め
□春雨と白菜とひき肉のスープ

缶つまは「サーモンとディルのオイル煮」「砂肝のアヒージョ」の2種。
オードブルチーズはひとくちサイズのクリームチーズにペッパー/パプリカ/バジルなどがあしらわれた逸品。
どちらもサッと出せて、家呑みにもってこいですな。

春菊のサラダは毎度毎度大好評。
ざくざく切った春菊に、ツナと塩こぶを混ぜて、ポッカレモンと塩コショウで味つけして、白ごまふって。

わさび醤油でヅケにしたまぐろと、アボカドと納豆を混ぜてのりを千切ってのせて。これも酒房のおなじみメニューですね。

ちくわ大好きなお友だちが来るので、ニラともやしとソーセージといっしょに炒めました。ちくわ、万能。

豚ひき肉・水切りした豆腐・ザーサイ・ねぎを混ぜた肉だんごに片栗粉をまぶして、白菜ときのこと春雨といっしょに煮た、実家で冬場になるとよく出てきた中華風の鍋にしようと思ったのですが、肉だんごが煮崩れてしまったのでスープになりました。
これはこれでアリではあったのだけど、つなぎに卵を入れなかったのが原因ですかね。
〆にごはんを入れて雑炊仕立てに。桃屋の生七味が大変よく合います。うめえ。



先日、ひさしぶりに会った友だちと「最近どうしてる?」という話になったとき、「友だちを家に招いてつまみをふるまう、家呑みみたいなことをときどきやってるんすよ」「ちなみに今度の木曜もやるんだけど、おヒマだったらどうですか?」という話をしたら、早速来てくれた。
共通の友だちも来て、旧交をあたため大変楽しい宴。昔の話に花が咲いたり。

酒呑みが集まったのでずいぶん酒がすすみ、空き缶と空き瓶の山が壮観でありました。
たのしかったな。


毎日でもやりたいよ、酒房。
稽古でちょこちょこ忙しくなってくるけど、合間をみつけて開店しようかなと。

どうぞ遊びにいらしてちょうだい。
 

 

壮年も銃を抱く


いよいよ始動しました、MU『少年は銃を抱く』


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一昨年の夏、MU × BARHOPPERの企画公演『想像/MOJITO』で、双子の姉弟のゆがんだヒリヒリする恋の朗読劇を演じさせていただき。
その後「地下稽古」と称してのワークショップへの参加を経て、ようやく互いの念願叶っての劇場公演への参加です。


アユムくんの紡ぎだすエッジの効いた台詞と世界観にいつも痺れさせられていて、企画書に描かれたプロットに早くもワクワクしておりました。
劇団としても、来年の三鷹市芸術文化振興財団・星のホール MITAKA "Next" Selectionにも選出され「牙をとりもどす」とモチベーションもかなり高まっている様子。
そのうえ続々と発表されるキャスティングに胸さわぎするばかりで、稽古がはじまるのを今か今かと待ちわびていたのですな。


今はまだ別現場の本番を控えている人などもいて全員は揃わないので、台本をふくらませる作業のための「プレ稽古」ということで、参加できる人たちのみ集まって。

今度の舞台の設定に即したシチュエーションで、いろんな組み合わせでエチュード(即興劇)をいろいろと試して、互いの空気感を察します。

なんせ今回、21人もキャストがいるもので。
すげえやな。
でもこれだけいるけど、共演したことがある人は今回誰もいないので、新鮮も新鮮。
いろんなフィールドでやってきた人たちが、それぞれの得意なプレースタイルを活かしつつ弾けています。
弟に金をせびりに来た姉のクズ彼氏の役を振られ、のびのび演じてたら「『ゴーン・ガール』のチンピラカップルみたいっすねww」と言われたよ。チョイはしゃぎすぎちまった。
他のみんなのを観てるだけでも、相当カオスな稽古場になってましたよ。
ボヤボヤしてっと埋もれるぞ、という危機感も感じつつ。

しかしこれ、どえらいことになる予感と期待がビンビンだ。
事件だ、事件。



そして「面白いもの作りましょうぜ」と皆で決意を固めつつ酒を酌み交わしたり。
たのしみだなー。
酒、呑んじゃうんだろうなー。


チケットのご予約はこちらから承っておりますよ。

またちょこちょこ稽古場の模様をレポートしていきます。
どうぞ、観にいらしてくださいな。

  

百円の恋

ここのところまわりで「アレすごい」「役者やってるなら観るべき」となにかとウワサの映画『百円の恋』を観に行ってまいりました。


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32歳の一子(安藤サクラ)は実家にひきこもり、自堕落な日々を送っていた。

ある日離婚し、子連れで実家に帰ってきた妹の二三子と同居をはじめるが折り合いが悪くなり、しょうがなく家を出て一人暮らしを始める。夜な夜な買い食いしていた百円ショップで深夜労働にありつくが、そこは底辺の人間たちの巣窟だった。

心に問題を抱えた店員たちとの生活を送る一子は、帰り道にあるボクシングジムで、一人でストイックに練習するボクサー・狩野(新井浩文)を覗き見することが唯一の楽しみとなっていた。

ある夜、そのボクサー・狩野が百円ショップに客としてやってくる。狩野がバナナを忘れていったことをきっかけに2人の距離は縮めていく。なんとなく一緒に住み始め、体を重ねるうちに、一子の中で何かが変わり始める―――。


ウワサどおり、というか、思ったよりもはるかに安藤サクラさんがすごい映画でありました。
すさまじい。
自堕落な肉体からどんどん絞って鍛えて俊敏になっていくさまが、心の変化にあわせて見事に描かれている。

成長する過程を緻密に描いてるという点では、先日観た『6才のボクが、大人になるまで。』を思いだしたところもあるのですが、あっちは12年かけて追うという執念。こっちはクランクインからクランクアップまで、2週間で(マジかよ!)なんとか作りこんだという覚悟。

すげえな。
なんというか、魂の映画でありました。

あと、坂田聡さんがゲスで最低な役だったのですが、痛快なくらいすばらしいゲスっぷりでした。イヤだなー、あんな人がバイト先にいたら。

細かいところでは、一子が働く100円ショップで、イラッとするオリジナルソングが断続的に流れているのがかなりストレスを増長していたのだけど、それがあとになって効果的に使われていたのが好印象。


観終わったあとなんだか胸と頭がカッカして、肉っけのものが食べたくなってモツ焼き屋に入ったのでした。

  

カタチ資料室

土曜日。

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大学のころの同級生の陶芸作家、島田篤くんの個展「カタチ資料室」が西荻窪のギャラリーみずのそらではじまったので、初日に行ってきまして。


いろんなカタチのオブジェがたくさん並んだ、まさに「資料室」。今回の島ちゃんの肩書きは「室長」だそうです。
ひとつひとつちがった質感なんだけれど、ちょこちょこ美味しそうなものがまぎれてる。眺めているだけで楽しい気分になってきます。
島ちゃんの人柄がにじみ出てるね。


オープニングパーティーということで、ギャラリーの奥のカフェスペースで、島ちゃんの奥さんやギャラリーのオーナーの小峰さん、お友だちのアーティストさんや、大学の同級生など、いろんなジャンルの人たちが入り交じってごはんを食べてお酒を呑む。

なんという豊かな時間なのでしょうか。
ゴキゲンになってお酒をいただきました。


結婚式の司会を頼まれ、頼りないながらも務めさせてもらったこともありました。
そんな島ちゃんも今ではすっかりいいパパに。

今はもうなくなってしまった、早稲田大学の第二文学部という夜間の学部で、変な人たちの多い早稲田のなかでも、とりわけコアな人たちが集まる吹きだまりみたいなところだったのですけれど、なかなかどうして面白い人がたくさんおりまして。
卒業してしばらく経つけれど、つかず離れずといった距離感で、時折一緒に酒を呑みながら近況報告をしあってよい刺激を与え合ったりしているのです。

ろくに授業も受けず、単位もギリギリでかろうじて卒業したという不真面目な学生ではあったけれど、あのときに知り合った友だちは今でもたいへん素晴らしい財産だなと思うわけですよ。


ああ、いい酒だった。
よっしゃ、がんばろうと気持ちも新たになりました。


この「カタチ資料室」は25日の日曜日まで開催してるので、よかったらのぞいてみてくださいな。

なかなかホッコリしますよ。
 

 


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