ノン子36歳(家事手伝い)

2015年、残念ながら初夢に壇蜜さまは出てきませんでした。

浜辺でちゃぷちゃぷ遊んでいたら急に潮が満ちてきて、ポケットに入れてたiPhoneがダメになってしまう、というなんとも地味で残念で生々しい夢でありました。
浜辺で遊ぶときは気をつけようと思います。


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風邪っぽさはずいぶん回復してきたものの、ダラダラと家で寝てすごすお正月。
テレビもあまり面白い番組ないなーと思い、録画してまだ観てなかった映画でも観ようかと。『ノン子36歳(家事手伝い)』を観る。


坂東ノブ子(通称:ノン子)36歳。職業は家事手伝い。
東京で芸能人をやっていたが鳴かず飛ばずで、自身のマネージャーと結婚するもすぐに離婚し実家へ戻ってきた。現在は実家である神社で家事手伝いをしている。そんなノン子に対して家族は冷ややかな態度で接する。
やり場の無い不安を抱え、恋愛や仕事に縁のない日々を送っていたノン子。そんな時、神社の祭りでひよこを売ってひと山当てようと意気込んでやってきた若者・マサルが現れる。世間知らずだが、とにかく一途で真っ直ぐなマサルにノン子は閉ざしていた心を次第に開き始める。
そんな時、ノン子の前に元マネージャーであり元夫の宇田川が現れる。


ちょうど『私の男』公開のときにあわせて特集上映していた、熊切監督作品。
前情報も先入観もなにもなく、ちょっと面白そうだなと思って録画していたのですが、これがたいへん好みの作品でありました。

淡々と流れる田舎の街の空気のなか、終盤に訪れたドラマチック。
『風の谷のナウシカ』を彷彿とさせる、金色の野に降り立つイメージのあの場面の美しさと可笑しさよ。
主演の坂井真紀さんの生々しい説得力、星野源くんの力のぬけ具合と振り切れっぷりがとっても素晴らしかったのですが、鶴見辰吾さんのいやらしい感じがなんともたまらなかったす。艶っぽいったらありゃしねェ。


2015年はヒマさえあれば映画を観ていこう、と思っております。
なるべく自分の好みのものばかりに偏ることなく。


 
YAMAZAKI Kazuyuki (2015年1月 2日 23:34)