ゆく皿くる皿2016

こちら皿の上警察。
このたび、第5回目の捜査会議が開催されました。

2015年12月、手さぐりでとりあえずやってみた第1回
2016年3月、お米に合うおかずを取り揃えた第2回
2016年6月、佐藤みゆき嬢を一日署長に迎えた第3回
2016年9月、夏の終わりのハーモニーを満喫した第4回

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もともと料理が好きで、それぞれ家に友だちを招いては料理をふるまったりしていた同じ事務所の泉・内田・山崎の3人が「いっしょにイベントでもやったらいいんじゃないの?」ということからはじまったこのユニット。

第1回目の捜査会議から、今回でちょうど1年が経ちました。
作る我々もお手伝いチームもだんだん慣れてきて、厨房での動線がとてもスムーズだったり、会場の設営も非常に手際よくすすんだり。ほんとに頼もしいチームワークっぷりにしみじみ感動します。

18時スタートの第一部『ゆく皿くる皿2016』。
0時スタートの第二部『刑事たちの深夜食堂』。


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今回のおしながきはこんな感じでした。

[泉刑事]
・カブと生ハムの前菜
・生タコとカキのサルディーニャ風マリネ
・イナダのカルパッチョ〜ポートワイン風味〜
・渡り蟹のトマトクリームパスタ
・自家製煮豚とわけぎのパスタ
・特製ソースの煮込みハンバーグ〜ハーブの香り〜
・ブリ大根
・真夜中のアクアパッツァ
・アスパラガスのソテー ミートソース添え

[内田刑事]
・自家栽培の島とうがらしを使った切り干し大根のペペロンチーノ
・ダッチオーブンでホクホク!!新じゃがとシルクスイートのフライドポテト
・手づくりがんも、つみれ、さつま揚げのおでん
・あん肝のソテー
・丸鶏のロースト

[山崎刑事]
・冬に美味しい!大根の一夜漬け
・春菊とゆで卵のサラダ
・チリコンカン&アボカドディップ
・ソフィーのパン
・熟成塩豚のローストポーク〜マーマレードジャムを添えて〜
・じゃがいものローズマリー焼き
・ピェンロー鍋
・スペアリブ風鳥手羽
・鈴木家のしいたけ卵とじ

[米田機動隊員]
・漢のとろける杏仁豆腐

今回は「冬のあたたまるメニューを中心に」「クリスマスっぽさもちょっと出していこうか」ということで組み立てたそれぞれのラインナップ。
その他に深夜食堂の部では、裏メニュー的な感じでそれぞれがいろいろ出してました。
こうやってメニューをふりかえると、毎度毎度「アレ食べそびれちゃったなぁ......」と後悔するんですよね。

泉刑事は相模湾で釣ってきた、天然物の黒鯛を使って真夜中のアクアパッツァを。
イタリアンレストランで長く働いてきた経験を活かしてのメニューが今回も冴え渡りました。生タコとカキのマリネ、美味かったなぁ。
煮込みハンバーグは、ごはんに乗せてロコモコ丼風にしたものがどんどん出てました。

内田刑事は「ダッチオーブン検定」なるものに合格したとのことで、自慢の腕前をふるっておりました。
じっくり時間をかけて焼き上げた丸鶏のローストチキンはホロッホロで、クリスマス感満点。
そのほかにも手づくりのがんも・つみれ・さつま揚げを使ったおでんや、自家栽培の島とうがらしなど、基本的に自分でなんとかする人ですね。内田くんは。

今回ははじめて作ってみるメニューと、何度も作りなれてるものと半々くらいの構成。
ローストポークとじゃがいものローズマリー焼きははじめてメニュー。クリスマスっぽさ出せました。
春菊とゆで卵のサラダは、2日前にTwitterに流れてきた、見ず知らずの人が教えてくれたレシピを「これ作ってみようかな」とチャレンジ。これが非常に美味しかった。とても簡単なので是非今後レパートリーに加えさせていただきます。
「冬のあたたまるメニューといったらピェンローかなぁ」と、献立を考えるときに真っ先に思ったのですが、家の近くの八百屋さんでどでかい白菜が200円で売っていたのを即購入。あまりの重さに若干後悔もしたのですが、やっぱり大量に作るとまた美味しいですね。寸胴いっぱいのピェンローがほぼ完食。

そして、我々皿の上警察の面々とそれぞれ仲良しで、下北沢界隈でもちょいちょい酒の席でご一緒している米田さんが、今回杏仁豆腐を大量に作ってきてくれまして。
ひとつひとつ器に入れて、小さなスプーンも添えて。
砕いたクルミを上に添えるのは「ミスター味っ子」から得た着想とのことです。
これ、本当に美味くてワナワナ震えましたよマジで。


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前に来たお客さまが友だちを連れてきてくれて、その友だちがまた次回に別の方を誘って......といった感じにつながって、ありがたいことに回を重ねるたびに人数が増えてくるという。
毎回第一部の終わりに記念撮影をしているのですけど、今回もなかなかのギュウギュウ具合。
ひさしぶりに会う顔あり、わりと近しいところにいるけどなかなか話す機会がなかった人もあり。

毎回後かたづけして、朝方フラフラになりつつも興奮覚めやらず帰る電車のなかで、ひとつ舞台を終えたときと同じ感覚だなぁと思うのです。
劇団にいたときの感じによく似てる。
そしてボンヤリしてるうちに寝落ちして、電車を行ったり来たりしてしまうというのもまた千穐楽明けの朝によくやらかすヤツですな。


ご来場いただいたみなさま、本当にどうもありがとうございました。
窮屈な思いをさせてしまったり、心配りが至らないところも多々あったかと思いますが、いろんな反省をふまえつつ、今後もひと皿ひと皿心をこめて提供させていただきます。

3ヶ月に1度のペースで開催しているこの皿の上警察捜査会議、次回は3月になるでしょうかね。
春のメニューでお待ちいたします!


 

わたしの狂犬百景2016

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MU『狂犬百景』全公演が無事に終了いたしました。
おかげさまで連日満員御礼で、最終的にジャスト1,000人の観客動員だったそうです。
ありがたいことだなぁ。
総力戦でワーッと舞台をバラシて、朝まで皆とワイワイ呑んだ。最高さね。


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今回演じた「田崎ジン」という人物は「謎の狂犬病のウイルスが蔓延した東京で、大学生のころにインドで犬に咬まれたトラウマから、アシスタントたちを利用して野良犬を狩らせ、撮影したムービーを描写の参考にする漫画家」という、なかなか狂った悪人でした。
「作品のなかでダークヒーローとして君臨してほしいんだよね」と。
のちに、真相を知った動物愛護団体の職員に復讐され、見るも無惨な姿になるという。

「狂犬」という存在でつながる4話の物語のなかで、この第3話はまさに起承転結の「転」に当たるパートを担っていまして。
漫画家たちが嬉々として喜べば喜ぶほど、お客さんがどんどん引いていくのが演じながらもすごくわかって、正直ゾクゾクしました。

稽古が始まったばかりのころ、作演出のアユムくんに「また今回も悪い人の役で申し訳ないんだけど......」と言われたけれど、むしろ悪人やゲスな人をのびのびと演じてしまう性質なので、大変楽しかったです。
とはいえ、基本的に動物が大好きなので、犬狩りとかひでえことしやがるなァとはじめのころは思っていたのですが、稽古の途中くらいのころから可愛い猫の写真とか見られなくなりました。なんか気持ちがブレる気がして。
ちなみに、モジャモジャ頭にメガネにヒゲ、というのは、浦沢直樹先生をイメージしてみましたよ。


劇場入りして間もないころ、まだ20代前半の長尾ちゃんが

演劇好きだー!って今叫びたい。笑
そのくらい。なんだろな。好きだよ

とつぶやいていたので、翌日、開演前に全員舞台上に集まってカツ入れをするときに、軽いきもちで「演劇がぁ〜?」と振ったら「好きだー!」とノッてくれて。
それから毎ステージ恒例になりました。


冗談めかして言ったりもしましたが、実はそうなんだよ。
演劇が好きなんだよ。


舞台が終わってしばらくの間はポッカリとした喪失感に襲われるのですが、今回はまたけっこう引きずりそうな気がします。
ただただ楽しいばかりじゃなく、物語を紡ぐ難しさや肚の括り方などを、あらためてヒシヒシと感じさせてくれる、しびれる座組でした。
とりわけ尚吾さん・沈ちゃん・祥平さんの漫画家チームの3人には全幅の信頼をおいていて、思い切り悪人として跳ねられたのは、この関係性が築けたからだと思っています。


魅力的なキャラクターを導いてくれたアユムくん。
ともに戦ってくれた共演者のみなさま。
支えてくださったスタッフのみなさま。
そしてご来場いただき、物語を見届けてくださったすべてのお客さま。


どうもありがとうございました。
またお会いしましょう。


ゾンビ愛とアンセムと

MU『狂犬百景』折り返して後半戦へ。
ここからカウントダウンがはじまって、あとはもう残り少なくなっていくのだなぁと思うとずいぶん寂しい。
あともう30ステージくらいやりたいよ、マジで。全国ツアーとか。
そういえば稽古中、この座組で地方公演に行く夢見たな。「この人数だと15合炊きの炊飯器を2回転させなくちゃ......」と、炊き出しの心配してたよ夢のなかで。


今日のステージは、お客さんの反応が序盤からよかったということもあってか、第一幕から「みんなノッてんな」というのがモニターから聞こえてくる声を聞くだけでもビンビン感じていたのですが。その空気が次々にバトンで渡されていく感覚がありました。
みんなの集中力が充満して、より濃くなったというか。熟成がもう一段階進んだ感じ。
こういうのがあるからこそ、舞台は楽しいなと思うわけです。

あと、たまたま前日にやっていた「アメトーーク!!」の「ゾンビ大好き芸人」がなんともいい相乗効果になったところもあるなぁ、と。
「ゾンビ」がこの作品のモチーフになっていて、ゾンビ好きにはたまらない仕掛けや台詞がちりばめられているのだけど、「アメトーーク!!」のなかでもゾンビ映画に対する愛情が語られていて。たいへんおもしろかった。
共演者の加藤なぎさちゃんがゾンビ映画が大好きで、「お気に入りのゾンビ映画はなに?」と軽いきもちで訊いてみたら、「お気に入りか......難しい質問だな」と、しばし悩んだ末にずいぶん熱く語ってくれました。
ちなみにマイベストゾンビ映画は「ゾンビランド」。ちょうどこないだの休演日に、気持ちを盛り上げようと見返したところ。
ウッディ・ハレルソンが大暴れするシーンは何度観てもスカッとします。
そしてビル・マーレイが最高っすね。


今回の作品のなかで楽曲を提供してくださっている、小説家の戸梶圭太さんが観にきてくださって、こんな感想をTwitterでいただいた。

MUの『狂犬百景』の何が凄いって登場人物のキャラクターと役者さんの顔の一致度がほぼ100%なところです。顔からキャラクター作っていったのかと思えました。観劇慣れしていない自分には連作形式が楽で、非常に濃く楽しめました。私が数年前に作った原始テクノが幕間に流れてこそばゆかったです。

もともとアユム氏とどういうつながりなのかは知らないのだけれど、小説も書きつつ音楽も作ったりとずいぶんマルチな方だな、と。しかもその楽曲がホントに素敵なんですわ。


第二幕から第三幕への転換のとき、この音楽が流れると舞台の袖でひとしきり踊り、テンションを思い切り上げた状態で舞台へと向かってくのです。
サッカーの試合前みたいな感じで。
この曲はアンセムですね。
第一幕から第二幕の転換のときに流れる、ジャジーなベースラインの曲とかも、ドンピシャで好みなんですよね。


あと残すところ4ステージ。
ひとつひとつ丁寧に、余すところなく楽しんでいこうと思います。
当日券も出ますので、ちょっとでも気になっている方は三鷹においでませ。
心よりお待ちしております。

 

レバニラとハムエッグ

MU『狂犬百景』気づけばちょうど前半を折り返しました。

劇場入りしてからがけっこう長かったので、もうずいぶん長いあいだ公演をやっているような気持ちになるけれど、まだ半分なのか。


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三鷹はいろいろ美味しいお店が多くて。劇場入りする前にラーメンを食べたり、お肉屋さんで揚げたてのささみフライを買ったり、大変たのしい。
近くに住んでる友だちから「樹」という定食屋さんが美味しい、とオススメをされて、ちょっとネットで調べてみたら『孤独のグルメ season2』最終回に登場したお店とのこと。
ああ、この回観てた。
猫のホテルの千葉さんが店員さんの役で出演してた回だ。
ちょうど劇場からの帰り道にあって、23時までやっているということだったので、終演後に成川さんを誘って行ってみた。
いろいろメニューがあって悩ましいところだったけれど、ここはひとつスタミナつけておこうと思ってニラレバ定食と、どうしても食べたくてハムエッグを追加で。そしてビール。
成川さんは、カウンターにならんだお惣菜のなかから3つ選べる夜限定メニューの三点定食。
ごはんとお味噌汁・たくあん・小鉢もついてなかなかのボリューム。
ごはんはおかわり1回サービスとのことだったけど、とても入らず。びっしょり汗かきながら食べた。腹ぱんっぱんになった。
地元の人に愛されてる感じのお店。ここが近所にあったら通っちゃうなァ。


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同じ3話チームの共演者、植田祥平さんがTwitterで

特に意味ありませんが...

と言ってこんな画像をアップしていた。
3話「漫画の世界」の登場人物4人のイメージね。
また絶妙な写真をチョイスしてるので、最初に見たとき電車のなかで吹いた。
それ以降、座組のなかで「『狂犬百景』をハリウッドでリメイクしたらどうなるか」というキャスティングが流行っております。


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観にきてくれたお客さんからいろいろ感想を聞いたり、Twitterのまとめを読んだりしていて、「なるほど、こういう解釈があるのか」と思うことばかりですね。
おもしろいなぁ。
そういえば、2014年の初演を観たときの日記が出てきた。
そうだ、「それ俺だよ俺俺」と思ったんだった。

共演者のみんなと呑みながら話してて、「山にょさんのあの役やりたい」と口々に言われた。ありがたいことだよ。
佐野くんには「今まで観た山にょさんの役のなかでいちばんかっこいい」とも言われたけれど、よくよく考えてみたらアイツ、共演したとき以外で山にょの芝居観たことないぞ。


13年前に、ここ星のホールで上演したKERA・MAP『青十字』で、ゲスで非道な警官の役をやったときの感覚が自分のなかですごく強く印象に残っていて、それ以降悪い人やゲスな人を演じるのが楽しくて仕方なくなったのですが、今回もまた今後の道しるべ的な役になるんだろうなぁ、となんとなく思っています。

ぜひ、観に来ていただきたいのだ。

残すところあと5ステージ。
チケット予約フォームは公演前日の0時まで。それ以降は個人的にご連絡いただければ受付にご用意いたします。

ぜひとも、お待ちしております。
そして終演後になにか食べて帰りたい、もしくは開演前にちょっと食べたいんだけど、などという質問にもお答えいたしましょう。

 

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