春分雑記

春分の日。
ここ数日の雑記。


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□引っ越して豪徳寺のちかくになったので、はじめて参拝に行ってきました。
Wikipediaによると「招き猫発祥の地とする説がある」とのことで、たくさん招き猫がいるというのは聞いたことがあったけど、想像した以上にウジャウジャいておもしろかった。
開運招福を祈念して、小ぶりな招き猫を一匹買って帰る。

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玄関先に飾ろうと思ったとき、ふと白×赤×金のカラーリングとバランスが太陽の塔に似てるなと気づいて、となりに鎮座させてみたらあまりの親和性にホッコリした。おめでたや。


夜中に再放送をやっていたのをふと観たら、もうクギヅケになってしまって結局最後まで観る。
録画してるからいつでも観られるのに。

毎回、ゲストの漫画家さんが実際作画している現場にカメラが密着して、その描いてる過程を「よくぞ見せてくれました!!」というところがこの番組のキモだと思うのですが、Photoshop4.0をずっと使い続けているというのが驚きでした。描いては消して、そしてズラして。ほ、ほー!細けえ!!
キスシーンを描くその緻密さにしびれ、あらためて漫画を読み返したくなる。本当にいい番組。

ドキュメンタリー監督の松江哲明さんがTwitterでとても素敵な感想を呟いていたので、以下に引用。

息子と山本直樹さんの『漫勉』。いつか彼は僕の本棚から山本直樹さんの漫画を読むだろう。絶対にバレないように隠すよ。でも探してみなさい。お父ちゃんが創作でも性でも影響を受けたことが分かるよ。

でもテレビの地上波、それもEテレでは到底無理だろうけど「セックスシーンを描いてるところを観てみたかったな」というのを、ファンの視聴者はみな思ったことでしょうな。
DVDの特典映像とかで入ってないかな。


□自転車に乗っていたとき、信号待ちをしていたときに隣にいた小学3年生くらいの男の子が、母親になんだか熱く力説している声がふと耳に入ったのですが。

「でもさ、買ったらさ、やちん払わなくていいんだよ」
「さいしょ、たとえば1おく円かかるけどさ、ずーっと、ずーっとだよ、ずーっとやちん、払わなくていいんだよ」

なんすかね、マンションの購入を提案してるのか。
舌っ足らずの口調でたいへんかわいかったけれども、言ってる内容の生々しさに笑ったよ。
その後お母さんがどう諭したのか、ずっと追っかけたいきもちになる。


もうそろっと春なのかと思いきや、明日の火曜はまた気温も下がって雨の予報なのか。
BUDOKANに入る日は晴れてほしいんだけど、なぁ。
早く暖かくならないかしら。


スクラップ&ビルド


それにしてもまァ長いね、タイトル。

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今回"Extra Number"と銘打ってるのは、いつも劇団で脚本を手がける喜安さんが書き進めるのではなく、ブルドッキングヘッドロックの劇団員のみなさんが3つのチームに分かれて試行錯誤しながら創作し、その過程も特設ページ「現場」のなかでつまびらかにしようという試みのため。

わたくしが参加する、その41『やさしい男』では、劇団員の篠原トオルさん(a.k.a.バイシさん)が中心となってすすめているのですが、つい先日も30ページほど書き上げてきた脚本を、永井さん喜安さんとの脚本会議の末に思い切ってゴリッと解体し、そこからまた再構築しなおすという大ナタがふるわれました。
その解体宣告を受けたときのバイシさんの煩悶の表情を、動画で公開しておりまして。



生々しいこの表情よ......。
いやぁ、シビれますナ。マジで。

とはいえ殺伐とした空気になることなく、3チームのなかでいちばんおとなの座組は粛々と稽古を進め、そして時折稽古帰りに酒を酌み交わしたりしております。
自分と同じく、今回ゲストの動物電気の森戸さんは、おだやかな物腰でトリッキーなアクションをぶっ込んできたり、的確なアドバイスをくれたり。
かつて同じ事務所に所属していたのですが、ご一緒するのは今回はじめて。
おもしろいんだよゥ、森戸センパイ。

チケットの売れ行きもおかげさまでなかなかの好スタートらしく、千穐楽の3作品通しの特別公演はすでに完売してしまったとのこと。
その他のステージはこちらのチケット予約フォームからご予約いただけます(山崎扱い)。


他のチームはどんな感じで進んでいるのでしょうか。気になるところですね。
これからまた現場よりチョイチョイ報告いたしましょ。

 

桜前線包囲網2017

こちら皿の上警察。

第6回目になる捜査会議が、このたび3月10日に開催されました。
過去5回の会議議事録はこちらから。
vol.01][vol.02][vol.03][vol.04][vol.05


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今回はゲストで風琴工房の詩森ろばさんを「法医学研究員(科捜研の女)」という肩書きでお招きしての捜査会議となりました。
第1部が「桜前線包囲網2017」、第2部が「刑事たちの深夜食堂〜夜のデイトは危険すぎるからなんて〜」と題して。


13時に会場入りして、着々と仕込みながらお客さまを待ちます。
内田くんは自慢のダッチオーブンを、ベランダにセッティングするところからはじめます。
「内田は1人だけ仕込みの時間の使い方がちがうんだよな」
「仕込みっつうか、設営からはじめるからね」
と。
しかし回を重ねて来て、婦人警官たちに買い出しや仕込みの手伝いを割り振るのにも慣れてきて、非常にスムーズに準備は進み。「こんな順調で大丈夫? 俺なんかスゲエ大事なこと忘れてない?」と逆に不安になるくらい。

18時にオープン、お客さんがぼちぼち集まりはじめて宴はスタート。
まずはそれぞれの「捜査資料」という名のおしながき。

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[泉刑事]
★天然カンパチのしゃぶしゃぶ〜セルバチコ フルーツにんじん 本えのきとともに〜
・ワイルドポークステーキ 新玉ねぎのハニーバルサミコソース
・天然カンパチのアラと大根の煮物
・春香るハマグリ出汁のリゾット
・花見にあったらうれしいモツ煮込み

[内田刑事]
★菜の花とベーコンのスキレットオムレツ
・ダッチオーブンで作るモツと春キャベツのトマト煮
・ふきのとう味噌の焼きおにぎり(お好みで出汁をかけてお茶漬けに)
・キャロットラペの大根生春巻き
・明日葉とモヤシのナムル
・ヤリイカのアヒージョ
・新じゃがと燻たまのポテサラ

[山崎刑事]
・アボカドとクリームチーズのディップ&たまごサラダ~ソフィーのパンとともに~
・春菊と桜えびの春サラダ
・タンドリー風ローストチキン
★ヤンソンの誘惑
★石倉三郎鍋
・自家製梅酒の梅ゼリー
・ 孜然羊肉(ラム肉クミン炒め)

[詩森法医学研究員(科捜研の女)]
・賄い王に輝く 豚と山芋の塩麹炒め
・カツオのたたき ヨーグルトソース
・毎日食べたい 豚バラ大根
・菜の花と自家製梅干しの塩だれ
・桜の塩漬けのおにぎり
★江守徹の教えを守るカルボナーラ

[寺井鑑識官]
・サイコロチャレンジ!ドキドキ☆シャウエッセンR


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この★印がついているのは、今回のそれぞれの「推しメニュー」ということで。
今回から「映像解析班」として参加していただくことになった映像作家の畔柳さんが、「太陽にほえろ!」「あぶない刑事」「踊る大走査線」や「刑事コロンボ」「ビバリーヒルズ・コップ」など、古今東西の刑事ドラマや映画のテーマソングを流してくれまして。
そのほかに、各自の推しメニューを出すときはアイキャッチというか、刑事ドラマのなかのパトカーが走ったりしてる映像に合わせてタイトルを出してテレビモニターで煽ってくれまして。
テンション、上がったなぁ。

みんなそれぞれの「春」を意識した食材や彩りが楽しいラインナップとなりました。

わたくしの「石倉三郎鍋」は、キャベツと豚バラとニンニクの鍋、味つけは塩のみというシンプルかつ奥深い鍋。石倉三郎さんがなにかの雑誌で紹介していたレシピで、勝手に「石倉三郎鍋」と呼んでおります。春キャベツが美味しい時期に作ってみました。
そしたらろばさんも「じゃあ私も『江守徹の教えを守るカルボナーラ』作ろうかな」と。こういう互いにヒントをもらうコラボレーションがなかなか楽しいですね。

あと「ヤンソンの誘惑」は、アンチョビ・じゃがいも・炒め玉ねぎ・生クリームをオーブンで焼くメニュー。スウェーデン料理なのですが、今回お客さんで来てくれたスウェーデン人のヤンニちゃんに食べてもらったら「これすごくオイシイね!わかってる!」とほめてもらったのが大変うれしゅうございました。


そして。
そしてですよ。

今回、深夜の部のイベントとして「それぞれの"くどきメシ"をプレゼンしよう」ということになりまして。
これを作って相手がなびかなかったらそれは脈ナシ、という自慢のひと皿を、我々刑事3人がろばさんに食べてもらって、その3人のなかでろばさんがいちばん気に入った人だけが、ろばさんの"くどきメシ"を食べることができる、という。

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3人が出す順番はジャンケンで決めまして。
他の人が料理してる間も、どんなのが出てくるのかはあえてお互い見ずに。
ちょっとした料理番組的な気持ちになります。

そして出てきたそれぞれの"くどきメシ"は
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・鮭とトマトのクリームペンネグラタン(内田)
・コアントロー香る おとなの苺ソテー(山崎)
・桜鯛と蛤のアクアパッツァ セルバチコ添え(泉)

結果は......





泉刑事が選ばれました!!

選評としては「鯛をお頭つきで出されると......やっぱり嬉しいよね」ということでした。
くー!!
くやしい!!
でも派手なだけじゃなくてスゲエ美味しかったから納得!

個人的には、あえてちがう角度から攻めてみようと、作ったことのないスイーツをチャレンジとして作ってみました。
というか、実は「フライパン」の人気のデザートメニューを、見よう見まねで作ってみたんです。
「そっちで来る!?」「これはズルいわー」「エロい、エロいよ」と、いろいろリアクションが。

お返しにろばさんが作ってくださったのは
・アボカドとモッツァレラがかくれんぼするハンバーグ ゆずの香りのおろしソース
ハンバーグのなかにアボカドとモッツァレラチーズの入った、男子の心わしづかみメニューでしたよ。


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宴はいつものように朝まで。

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今回「ちょっと早めのお花見気分を満喫しよう」というコンセプトで、刑事長が会場にお花を用意してくれたり、それぞれ華やかな色どりの洋服やアイテムをドレスコードとして身につけてきてもらったので、たいへんカラフルな感じになりました。


毎回毎回、このブログでふりかえりながらまとめてるとき、「アレは美味しかったなぁ」と思うのと「食べそびれちゃったな、泉さんのアレ」とか思うのですが、僕がそれぞれのメニューのなかで印象的だったのは
・天然カンパチのしゃぶしゃぶ(泉)
・ふきのとう味噌の焼きおにぎり(内田)
・カツオのたたき ヨーグルトソース(詩森)
でした。
寺井捜査官の「ドキドキ☆シャウエッセン」コーナーが復活したのも嬉しかったですね。今回はサイコロを2つ振って、出た目の並びによって徳用ウィンナー/タコさんウィンナー/シャウエッセンの3つのうちどれかが焼きたてで食べられるという、チンチロリン的な趣向。


やあ、いろいろ楽しかったなァ。

ご来場いただいたみなさま。
いろいろ手伝ってくれたスタッフのみなさま。
そして、ゲストの詩森ろばさん。

どうもありがとうございました。
おかげさまで、大変楽しく美味しく、カラフルな宴となりました。


今後とも皿の上警察一同、美味しいものを取り締まっていく所存でございますので、みなさまどうぞご協力よろしくお願いいたします。


 

ラ・ラ・ランド

去年の夏ころだったろうか。
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映画好きの西荻スイッチのマスターにすすめられて予告動画を観たときから、ずっと楽しみにしてた『ラ・ラ・ランド』
ようやく観に行ってまいりました。新宿TOHOシネマズ、IMAXで。

夢を叶えたい人々が集まる街、ロサンゼルス。映画スタジオのカフェで働くミアは女優を目指していたが、何度オーディションを受けても落ちてばかり。ある日、ミアは場末の店で、あるピアニストの演奏に魅せられる。彼の名はセブ(セバスチャン)、いつか自分の店を持ち、大好きなジャズを思う存分演奏したいと願っていた。やがて二人は恋におち、互いの夢を応援し合う。しかし、セブが店の資金作りのために入ったバンドが成功したことから、二人の心はすれ違いはじめる......。

以下、若干のネタバレ含むので、まだ未見の方はご注意を。


ひと言で言うと、わたくし、大好きなヤツでした。

カラフルな衣裳で舞い踊る、冒頭のミュージカルシーンで心わしづかみ。ワックワクして仕方ねえ。
ビターな心の痛みや切なさを感じるストーリーの展開も含めて「映画って面白えなぁ」という、とってもシンプルなことを充分に味わわせてくれる作品でした。
とにかく、映画とジャズ対する、執念にも似た愛情がギュウギュウに詰まった128分に、気がつけば目からなんか零れてた。
そうなんだよ、映画にしろ演劇にしろ、俺ァ「執念」が観たいんだよ、ということをあらためて思う。
デイミアン・チャゼル監督の前作『セッション』もまた「執念」の映画で、圧がすごかったのですが。まだ32歳とは末恐ろしい。
それにしてもかっこよかったなぁ、ライアン・ゴズリング。
あれ、3ヶ月でピアノをマスターしたってのマジか。それもまた執念。


そういえば大学受験のとき、日本大学芸術学部の映画学科の小論文の試験で「わたしの好きな映画のなかのミュージカルシーン」というテーマで、『ウェストサイド物語』と『マルコムX』を取り上げて原稿用紙に思いのたけを書きなぐったことがあったなぁ、ということふと思いだす。

あと、はじめて映画館で観たのは、小学生のときに父に連れていってもらった『バック・トゥ・ザ・フューチャー』だったのですが、観終わったあとに父親にねだってスケートボードを買ってもらい、父は父で赤いダウンベストを買ってきてた。
もし今自分に子供がいたら、この『ラ・ラ・ランド』を映画館に連れて行きたいと思うし、帰り道にまんまと細身のジャケットとタップシューズが欲しくなったし、ピアノも弾きたくなったし、吹いたし口笛。

今度のお給料が出たらサウンドトラック買ってこよう。
そして立川シネマシティの爆音上映でもう一回観よう。

 

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