INTERSTELLAR


「この人のオススメならまちがいねえ」と、信頼できる人のひとり・西荻スイッチの店長に「山にょ『インターステラー』観た? 早く観たほうがいいよ!」と鼻息も荒くオススメされて、気になる映画ではあったけれどちゃんとチェックしてなかったので、急いで映画館に観に行く。

とにかくあらすじも何も知らず「クリストファー・ノーランの新作」「マコノヘイが出てる、なんか宇宙の映画」くらいの、フラットな状態のまま観たのが、大変よかったですね。
いろいろネタバレになってしまうところが多々あるので、さすがに詳しくは書きませんが、フラットな状態で楽しみたい方は以下のところは読み飛ばすとよろしいかと。


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解説
『ダークナイト』シリーズや『インセプション』などのクリストファー・ノーラン監督が放つSFドラマ。食糧不足や環境の変化によって人類滅亡が迫る中、それを回避するミッションに挑む男の姿を見つめていく。主演を務める『ダラス・バイヤーズクラブ』などのマシュー・マコノヒーを筆頭に、『レ・ミゼラブル』などのアン・ハサウェイ、『ゼロ・ダーク・サーティ』などのジェシカ・チャステインら演技派スターが結集する。深遠なテーマをはらんだ物語に加え、最先端VFXで壮大かつリアルに創造された宇宙空間の描写にも圧倒される。

あらすじ
近未来、地球規模の食糧難と環境変化によって人類の滅亡のカウントダウンが進んでいた。そんな状況で、あるミッションの遂行者に元エンジニアの男が大抜てきされる。そのミッションとは、宇宙で新たに発見された未開地へ旅立つというものだった。地球に残さねばならない家族と人類滅亡の回避、二つの間で葛藤する男。悩み抜いた果てに、彼は家族に帰還を約束し、前人未到の新天地を目指すことを決意して宇宙船へと乗り込む。


ふー。
親子の絆のものがたり、というとなんだか手あかにまみれた感じでアレですけれど、おそらく今後ずっと語り継がれていくであろう作品。
というのは高校の途中で理数系の科目からあっさりとドロップアウトしてしまった文系の感想。

観終わったあとでパンフレットやWikipediaを読んでウラ話を知るにつけ、なるほどそんなバックボーンがあったのか、と納得することしきり。
難しい理論をかなり念入りにかみくだいて、その成分を余すところ無くエンターテイメントに仕上げているあたりが本当にすばらしいと思うのです。

ちょっと物理学のことや、宇宙のしくみを勉強してみたくなりました。

と、文系・理系以前の、小学生みたいな感想になったよ。
雑なまとめにもほどがある。

あと、アン・ハサウェイはもちろんですが、マコノヘイの娘役の女の子がとっても聡明なうつくしさでグッときました。説得力のあるまなざし。

ちょうど1年前くらいに観た『ゼロ・グラビティ』に続き、ユナイテッド・シネマとしまえんのIMAXシアターで観たのですけれど、ホントによかった。
宇宙のスケールと映像美を堪能するのはやっぱりとにかくでかい映画館がいいですね。IMAX最高。


みなさん、オススメだよ!
観終わったあとに、いろいろ感想を語り合いたいのだよ!



 

コロッケそば、白和え、ピェンロー。

西荻窪駅前にある「笠置そば」は、チェーン系の立ち食いそばとはいえなかなかのクオリティということで、酔っぱらい仲間のあいだで非常に人気が高いのです。

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そんな人気の笠置そば、秋の大感謝祭ということで、11月27・28・29日の3日間はコロッケ1つが無料サービス。
ちょうど別のお店でお昼にメンチカツ定食食べようと思い、店の外で並んでいたときに情報が飛び込んできたので、急きょ予定変更で笠置そばへ。
カレーそばに男爵コロッケ、あと小ライスください。
仕事ぶりが丁寧なのは、刻んだねぎの感じと盛り方でわかりますね。

あまり立ち食いそばを食べない女子に「そばにコロッケ?それっておいしいの?」と、異端者を見る目で言われたことがありますが、「コロッケそばの美味しさを知らないのは人生損してる」と半ギレ気味で説いたものです。あまり響かなかったみたいですけど。
前半はカリッとした衣が少しずつ汁に浸っていくのを楽しみつつ、後半はもうコロッケが崩れて、具と汁とそばが渾然一体となったところをワサッと啜って。最後にはライスをドボンしちゃってよゥ。あー。


夜はリクエストにおこたえして、酒房山にょ。
ずいぶん冷え込んできたので、ホットカーペット出しました。

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[今夜のおしながき]
□シューラスク
□缶つま2種(おみやげ)
□チリコンカン&クラッカー
□柿の白和え
□アボカドまぐろ納豆
□ピェンロー
□べったら漬け
□バナナパウンドケーキ

シューラスクはいただきもの。ひとくちサイズのシュークリームの、パイ皮状のラスクで、パッと見なんだかわからないまま口に入れるとあら美味しい。

おみやげの缶つまは「牛肉のバルサミコソース」と「トップシェルのローストソルト」の2種。お手軽で美味しいですね、缶つま★レストラン。「これ持ってキャンプ行きたい......」と言った女子の気持ちもわかるぞ。

チリコンカンは先日の撮影用にまとめてたくさん作ったもの。トルティアチップスはなかったのでクラッカーといっしょに。

「うちの実家で穫れた柿、まだちょっと若いかもしれないけど......」といただいた柿があって、どうしようかなぁと思ったときに、ふと白和えにしてみようかと思い立ってクックパッドのレシピをいろいろ参考にしながら作ってみたら......美味い!超美味い!
柿のあっさりした上品な甘みが白和えと合うこと。コレ日本酒のアテに最高ですね。たまらんわ。白和えブーム、くるぞ。

今シーズン初のピェンロー。ひさしぶりに食べたいなーとここしばらくずっと思っていたので、満を持して本腰入れたやつを。白菜もうちょっといけたな。
「ピェンローって何?」と、お誘いのメールをしたときにいろいろ聞かれたのですが、中国の白菜鍋ですね。
干し椎茸の戻し汁で、白菜・豚バラ・鶏もも・椎茸・春雨を煮て、塩と一味唐辛子だけでいただくという冬の鍋。
妹尾河童さんがオススメしていたので食べたくなって作ってみたらまァ美味しい。いろいろ違う具材を足したり、春雨を白滝にしてみたこともあったけれど、やっぱりこれは正しい作法で作るのがいちばん、という結論に至りました。
もちろん、〆には粥にして、ベッタラ漬けを添えて。


楽しい宴を終えて、みんなが帰ったあとにボンヤリしてたら、"人間をダメにする"ソファーにつっぷして寝落ちしてた。
あのソファー×ホットカーペット、危険!



月がとってもきれいです

夜、はらぺこペンギン!『月がとってもきれいです』@下北沢駅前劇場の初日を観に行ってまいりました。

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夏目漱石は「I love you」を「月が綺麗ですね」と訳したそうな。

こんな思いを僕らは一生背負い続けるのだろうか。
17年前のある日、僕たちの人生は一変した。
全ての歯車が狂いだした。そして、それは今も続いている。
幸せを掴もうとすれば、あの黒い影が僕らを襲う。
あいつは、今、どこで、どんな名前で、どんな顔をして生きているのだろう。
笑ってるのか。泣いてるのか。幸せなのか。後悔の一つでもしてるのか。
僕らのことを、少しでも思っているのだろうか。

僕らもあいつも生きている。そして今夜も月がとってもきれい。

これは、ある事件によってバラバラになってしまった加害者家族と、
名前を変えて別人として生きている長男との、
答えの出ない「今を生きる」物語。


2011年『愛の蟻地獄』に出演させてもらって以来、メンバーのみんなとは仲よくさせてもらっているこの劇団。
先日、稽古帰りに何人かでBUDOKANに顔を出してくれたとき「今回はひさしぶりにドン暗いやつやりますよ」とのことだったので、どんなものかしらと楽しみに観る。

たしかに、ドン暗い。
扱ってるテーマが重いのだ。

けれどそれをちゃんと自分たちの世界観として消化/昇華しつつ、見ごたえのあるかたちに仕上げてました。
作・演出の白坂くんの別ユニット「Peachboys」で、中学生の妄想みたいな、馬鹿馬鹿しい方向に振り切れた作品を作ってるので、今回みたいなズシンと見ごたえあるものを自信持ってやれてるんだろうな、と。

ぺこペンのメンバーがそれぞれ適材適所に配置されていて、ゲストの人たちとうまい具合にからみあっている。
いつも開演前にニコニコしながらロビーで待っている白坂くんが今回いなかったので、どうしたんだろと思ったら今回はガッツリ役者として出ているのでした。白坂くんがまたイイ芝居するんだよ。
みんな、バックグラウンドが透けて見える役づくりを丁寧にしていて、大変よかったです。


ぺこペンはおもしろいな。いろんな角度から全力で投げてくる。
観終わったあとに「劇団ていいなァ」と思えるところは、両手はなして尊敬するのです。

骨太はらぺこペンギン!
おすすめですよ。
 
 

フードコーディネーターの山崎です。


先月、空飛ぶ猫☆魂の公演を観にきてくれたお友だちの映画監督が「今度撮る作品、ARENAで撮影したい場面があるんだけど......」と相談をもちかけられまして。

「場所を借りられるか相談させてほしい」「店員役として出演してほしい」「劇中で食べるものを考えてほしい」という依頼。

ハイよろこんで、ですよ。

"フードコーディネーター"としてのお仕事は4月の「カタムツリマッシュムール」に続いて2度目。いい肩書きもらったよ。小劇場界隈ではなかなかいないよ。

二つ返事で快諾して、その後どんな料理を準備したらよいのか、脚本・予算を考慮しながら打ち合わせ。
顔なじみのお客さんの誕生日パーティー、という場面で「こちら、お店からのサービスです」と言って、みんながちょっとテンションあがる、という料理を2品ほど。
んじゃアレがいいかな、という得意のメニューを前日から家で仕込み。先日かっぱ橋で買ったばかりの包丁はスッパスパ切れるから緊張感あるね!ゾックゾクするね!


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午後にARENAに行き、撮影は非常に快調にすすむ。
友だちが演出している姿をはじめて見たけれど、かなり緻密にこだわっていて素晴らしい。納得がいくまで何度も何度もくりかえし。

そしてパーティーの場面では、みんながテンション上がるさまが大変心地よい。
おいしい顔してもらいたいので、おいしいもの作りました。
チリコンカン&トルティアチップス、水菜と塩こぶのサラダの2品を。

撮影中はあまりちゃんと味わえなかったのですが、撮影が終わったあとにチリコンカンもあたため直してみんなでいただきました。
喜んでいただいてホントに満足。
映画の完成が大変楽しみであります。


映像のなかの食べ物の場面て、本当に重要だと思うのですね。
自分自身食べ物に対する執着がすごく強いので。
「好きな映画は?」と訊かれると、「伊丹十三監督の『タンポポ』」と即答する俺だよ。
飯島奈美さんと『ゴーイング マイ ホーム』の撮影現場でご一緒したときは、ちょっと遠目からお仕事ぶりをガン見してしまいました。

「料理人になりたいの?役者になりたいの?」と、立ち位置が定まらなくてフワッフワしたこともあったけれど、実際に撮影現場を肌で感じてきた経験を活かした、ツボのわかってるフードコーディネーター/俳優てのも悪くないんじゃね、といま思うのです。


いつでも引き受けましょうぞ。
気軽にお声がけくださいませ。