フードコーディネーターの山崎です。


先月、空飛ぶ猫☆魂の公演を観にきてくれたお友だちの映画監督が「今度撮る作品、ARENAで撮影したい場面があるんだけど......」と相談をもちかけられまして。

「場所を借りられるか相談させてほしい」「店員役として出演してほしい」「劇中で食べるものを考えてほしい」という依頼。

ハイよろこんで、ですよ。

"フードコーディネーター"としてのお仕事は4月の「カタムツリマッシュムール」に続いて2度目。いい肩書きもらったよ。小劇場界隈ではなかなかいないよ。

二つ返事で快諾して、その後どんな料理を準備したらよいのか、脚本・予算を考慮しながら打ち合わせ。
顔なじみのお客さんの誕生日パーティー、という場面で「こちら、お店からのサービスです」と言って、みんながちょっとテンションあがる、という料理を2品ほど。
んじゃアレがいいかな、という得意のメニューを前日から家で仕込み。先日かっぱ橋で買ったばかりの包丁はスッパスパ切れるから緊張感あるね!ゾックゾクするね!


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午後にARENAに行き、撮影は非常に快調にすすむ。
友だちが演出している姿をはじめて見たけれど、かなり緻密にこだわっていて素晴らしい。納得がいくまで何度も何度もくりかえし。

そしてパーティーの場面では、みんながテンション上がるさまが大変心地よい。
おいしい顔してもらいたいので、おいしいもの作りました。
チリコンカン&トルティアチップス、水菜と塩こぶのサラダの2品を。

撮影中はあまりちゃんと味わえなかったのですが、撮影が終わったあとにチリコンカンもあたため直してみんなでいただきました。
喜んでいただいてホントに満足。
映画の完成が大変楽しみであります。


映像のなかの食べ物の場面て、本当に重要だと思うのですね。
自分自身食べ物に対する執着がすごく強いので。
「好きな映画は?」と訊かれると、「伊丹十三監督の『タンポポ』」と即答する俺だよ。
飯島奈美さんと『ゴーイング マイ ホーム』の撮影現場でご一緒したときは、ちょっと遠目からお仕事ぶりをガン見してしまいました。

「料理人になりたいの?役者になりたいの?」と、立ち位置が定まらなくてフワッフワしたこともあったけれど、実際に撮影現場を肌で感じてきた経験を活かした、ツボのわかってるフードコーディネーター/俳優てのも悪くないんじゃね、といま思うのです。


いつでも引き受けましょうぞ。
気軽にお声がけくださいませ。

 
YAMAZAKI Kazuyuki (2014年11月24日 19:28)