ロケ地:山にょ邸

ひさびさの日記更新。
この数日がずいぶんカラフルで、どこから思いだし日記を書いたらよいのかわからないが、まず近い記憶から。


何度か酒房に遊びに来てくださってるお友だちから「わたしが初テキストを書いた映画があるのですが、そのロケ地としてやまにょ邸を使わせてはもらえないだろうか」「ほとんど作りこみしなくてもイメージぴったりなので」とお願いをされまして。

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全然問題ないですよー、とふたつ返事で答えたものの、これが映像に残るとなるとちょっとな......という、積年の「あとで整理しよう」「捨てるのはちょっと待っておこう」的なものが部屋の隅の机にどんどん堆積されていたり。
冷凍庫のなかにものを入れるシーンがあるというのだけど、ずいぶん前に小分けしたまま存在を忘れられてた肉やらカレーやらがあったり。
これはいい機会だから重い腰をあげて片づけだ、と思いながら、その腰がなかなかあがらなかったのですが、撮影前日に大慌てでやっつけました。
昔の手紙や写真をみつけてしばらく掃除の手が止まる、大掃除あるあるなんかをはさみつつ、ちょっと迷ったらすぐ捨てちまえの気持ちで断舎離を決行。
おかげで部屋が大変きもちよくなりました。

ちなみに写真は、その掃除の途中でみつけた幼稚園のときの。
小さい頃から「おまたせしましたー」とか言って、女の子に色目使いながらパン配ったりしてたのな、コイツ......。


肝心の撮影当日は、元々ARENA肉フェスにスタッフとして入る予定とかぶっていたため撮影現場には立ち会えなかったので、なにか問題あったら電話くださいと伝えて鍵を預けました。
とっても見たかったのですが。主演のふたりのお芝居も含め。


部屋を提供する代わりに、というわけではないけれど、ひとつ出演するシーンを用意してくださって、今日はその撮影に行ってきまして。

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喫茶店でいちゃつく、ばかなカップルの役。
「年はそこそこ行ってるけど、青春を諦めきれてないカンジがいいんですよね」ということで。
山にょ、ドンピシャじゃないですか。
相手役もおともだちの可愛い女優さんだったので、たいへん楽しみにしながら撮影現場の喫茶店に向かう。
自分のなかのイメージとしては、『パルプ・フィクション』のパンプキン&ハニーバニーのつもりで。ティム・ロス気分で。

時間がタイトだったのでサクサクッと終わってしまったけど、何テイクでも重ねたいところでした。ホント。

どんな仕上がりになっているのか大変たのしみであります。
自分の場面もですが、自分の部屋がどんな感じに映っているのか。


一人暮らしのアパートと、テラス席のあるカフェバーを撮影で探してる方は、いつでもご連絡くださいませ。
 
 

 

視曲線

渡辺詩子ちゃんの企画展『視曲線』@浅草ライオンビルディングスタジオを観に行ってまいりました。

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結婚式のときには爆弾低気圧が接近してどえらい嵐を呼び、旅行に行った旅先では局地的な集中豪雨になり、舞台の公演中に二度も大雪が降る、などなど、「詩子がテンション上がるとかならず天気が乱れる」という逸話に事欠かない詩子はん。

今日も朝から天気がよかったのだけど、天気予報を見ると初日マチネのはじまる14時が雨の予報。
こんなに晴れてるんだからさすがに降らないっしょ、と思う反面、詩子伝説もちょっと楽しみにしながら浅草へ向かう。


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ドローイングしたような演劇作品、
ゆらゆら人の影のような絵画作品。
浅草のレトロな四角いビルに収納する、
女優であり画家、
渡辺詩子はじめての企画展。

子供の頃は、紙と鉛筆と一緒に過ごした。
学生時代、いつでも美術室に居ることが許されていた。
19歳、インスピレーションを得るために演劇を始めた。
たくさんの物語が、からだの中を通りすぎていった。
二つの世界は一見交わることなく、常に私の側にあった。
それを今、掻き混ぜてみようと思う。
渡辺詩子


とっても風情のある白いギャラリーの、階段のぼった2階の部屋に入ると、壁には絵画作品がいくつか展示されており、異なるタッチのドローイング作品を堪能しながら開演を待ちます。
Aプログラム『午後三時、ホワイエで』という演劇作品は、昼しか上演しないんだなと思っていたけれど、観てみたらなるほど納得。
会場の白い空気と差し込む光がすばらしい装置として機能。


「今度こんな企画やろうと思うんですよね......」という話を聞いたのはいつだったか。
そこからがとにかくものすごい速度だった。
台本を書き上げ、スタッフに声をかけ、キャストを探し、会場を押さえ。
すげえなぁ、詩子はん。
ちょっとスケジュールが合わずBプログラムの方は観に行けなさそうなんだけど、ライブドローイングも観てみたかった。むむむむ。


公演が終わって挨拶をして、会場を出ると地面が濡れている。どうやらこのマチネの公演1時間弱のあいだにザーッと雨が来たらしい。すげえな、オイ。
そしておなじく観にきていた友だちと浅草をぶらぶら散策して、「仲坪さんの説得力はやっぱりスゲエ」なんてことをいろいろ話しつつ生ホッピーなど呑んでいたら、夕方くらいから急に風が冷たくなってザーッとひと雨やってきた。
「これ、今頃ちょうど夜公演のゲネでもはじまったんじゃね?」などとウワサする。


やっぱりすげえ、詩子はん。

 

かぞくのはなし

ここ数日のうちに、家族にまつわるトピックスが立て続けにとびこんできた。


母のあとを継いで、実家のピアノ教室で子どもたち相手にピアノを教えてる姉ちゃまからメールが来て、チェンバロの先生のすすめで、来月神保町にあるホールでチェンバロの演奏会をやることになった、と。
よくよく話を聞いてみたら、どうもソロライブだとのこと。
すげえな、だいじょうぶか?
「主催者側からプロフィール写真送ってと言われてるんだけど、写真館とか行って撮るべき?」とか「略歴を送るので添削してくれないか」とか、ちょこちょこツッコミどころのあるメールが届く。
がんばれ、姉ちゃま!
楽しみにしてんね!



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いま善光寺のご開帳を記念した朗読会「七つの祈り」で長野に行っているという、カラオケ仲間の俳優・北川響さんに「善光寺の門前にある『大丸』てお蕎麦屋さんが、うちの親戚がやっているところなので、よかったらのぞいてみてください」とオススメしてみたところ、さっそく食べに行ってくださったとのこと。
お店の人に「山崎さんに紹介してもらって来たんですけど......」と言ってもなんだか通じなかったというので、「母方の親戚で山崎家とは遠縁なので、もしかしたらわからないかも」と、母の旧姓を伝えたらようやくわかったようで、大変喜んですこしサービスしてもらった、と。天ぷらそばの写真をFacebookに上げてくれた。
うれしいなぁ。

もうホントに善光寺のすぐ目の前にある、創業300年以上の老舗のお蕎麦屋さんで、ずいぶん前に一度行ったことがあるだけなのですが、非常に雰囲気がよくていい感じなのですワ。
あー、蕎麦食べたくなってきちゃったよ。
善光寺にいらしたときは、ぜひのぞいてみてくださいな。




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表参道にある、新潟のアンテナショップ「新潟館ネスパス」でうちの実家のパン屋「ソフィー」のシュトレンを、期間限定で取り扱ってもらえるようになったので今度ちょっと見てきて、と言われたので行ってみる。
「にいがたチャレンジ商品!コーナー」という一角に、越五/ショコラ/あわゆきの3種のシュトレンが置いてありました。5月末までの期間限定だそうです。

ARENAやBUDOKANでちょっと出したり、舞台の差し入れで持っていったり、酒房山にょでふるまったりしていろいろ味見してもらってるのですけど、これがなかなかどうして評判がよいのですね。
ドライフルーツやナッツがぎっしり詰まって、コーヒーやお茶はもちろん、ワインやウィスキーのつまみにもなるお菓子。
個人的にご注文いただければいつでもお取り寄せもできますが、表参道で手に入るというのもなかなかない機会かと思うので、ぜひご賞味くださいな。
「サラダホープ」や「かんずり」「柿の種チョコ」など、東京ではあまり手に入らない新潟のおいしいものがたくさん揃ってるので楽しいですよ。




なんだか宣伝ばかりな感じになりましたが、「いいかげんそんな根無し草みたいな生活辞めて、少しは家族のことも考えろ」という父の嘆きを押し切りつつ今の生活を続けてるので、せめてもの罪ほろぼしというか。
いま自分なりの、家族への感謝への気持ちを込め。

とはいえ、お蕎麦もシュトレンも、家族だからオススメするというよりホントにおいしいのですよ。
食い意地のはってるわたくしが太鼓判押しますのだ。
 
 



山にょハウスにようこそ。

夜、ひと月ぶりくらいに「酒房山にょ」を開催。

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お酒は各自呑みたい分だけ持参してもらって、つまみはこちらが用意しますよ、というダラダラ家呑みの宴。
これまでも何度か遊びに来てくれてる劇作家さんが、今度脚本を提供する映画のなかの、一人暮らしの男性の住むアパートとして「山にょの部屋、撮影で使わせてくれない?」ということになりまして。
先日ロケハンに来た監督さんが、イメージどおりだと大変お気に召したようで。
交換条件というわけではないけど、別のシーンでちょっと出演させてもらえることになった。ありがてえ。
喜んで提供いたしましょ、うちでよければ。


[今夜のおしながき]
□かりんとう&ラスク
□雷豆腐
□ひとくちカプレーゼ(おみやげ)
□ジャーマンポテト(おみやげ)
□薬味もりもりぶり刺身
□トマト豆きのこ煮込み&ニョッキ
□石倉三郎鍋
□絶品チーズケーキ(おみやげ)
□いちご(おみやげ)

カプレーゼ、ジャーマンポテト、チーズケーキ、いちごといろいろおみやげで持って来てもらったものがあったので、今回はずいぶんラクした気分。

このあいだのBUDOKANで出したトマト豆きのこ煮込みが残っていたので、ニョッキにかけて出してみた。いい感じでありました。


先日の『少年は銃を抱く』でご一緒したみなさんをお招きしての宴。
まだ終わってから1週間ちょっとしか経っていないのに、もう半年くらい前のような心持ち。
ずいぶん楽しい座組だったのだなぁ、としみじみ実感。
みんな帰っちゃうのがなんだか名残惜しくて。
「明日ヒマなら泊まってけばいいじゃん!」「トマール唱えればいいじゃん!」とゴネたような。

公演中に冗談で話してた「江口テラスハウスにみんなで住もう」計画、実行したい気持ちですよ。
元ネタの「テラスハウス」の番組見たことないんだけど。
とりあえずまかない作るよ。わい。