カレー賢者のつどい

2017.07.02。

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おなじみの酒場、西荻スイッチにて、カレー賢者たちが自慢のカレーを作って持ち寄り、みんなで食べながらああだこうだ言ったり言わなかったりする宴「Good Curry, Good Music.」が開催されました。
今年に入って西荻窪から引っ越してしまい、いささか足が遠のいてしまったのですが、このカレー賢者の宴とあらばよろこんで駆けつけましょう、ということで。

今回で7回目ということですが、前回はたしか舞台の稽古か本番中で参戦できなかったため、2年半ぶりのGCGM


昼すぎくらいから、みんなボチボチ集まりはじめて、ゆるやかに宴がはじまりました。
では、順にレビューを。

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①相澤さん作、ビリヤニ。
なんともカラフルな夏の味です。パラッパラに仕上げたごはんがスパイスの香りたかく、刻んだ紫タマネギやナッツがいいアクセントになっています。ひと皿目からもっとたくさん食べたいのが出てきた。

②市川さん作、ポークビンダルー。
酸味と辛味のバランスがなんとも絶妙。これは酒が進みますねぇ。やすこちゃん作のキャロットラペも相性バツグンですね。うまい。

③宇佐美さん作、ハイデラバード風ベジコルマ&ライタ。
さすがの本格派。「他の人たちが肉っけあるだろうから、じゃあ私は野菜オンリーで」と一歩引いたように見せて、結果的にいちばん印象に残ったんじゃないか、という老獪さを感じますね。(ほめてますよ)

④今関さん作、ピラウ。
単体でもフワッと香り高く、他のカレーもなんでも受け止めるスパイス炊き込みごはんですね。宇佐美さんのライタと合わせたら、軽くめまいがするほど美味かったです。バスマティライスはいいなぁ。

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⑤店長作、チキンカレー。
シンプルなようで奥深い、直球ストレートのチキンカレー。飽きがこない、これまたいつまでも食べ続けられそうな味です。うまし!

⑥山崎作、豚角煮と大根のカレー。
黒コショウを強めに効かせたカレー。煮込みに煮込んで、豚角煮がホロホロにとけてしまいました。もうちょっと形を残したかったけど、好評だったのでまぁいいか。
自家製キューリのQちゃん漬けを添えて。

⑦金城さん作、和風グリーンカレー。
グリーンカレーのペーストは使わず、柚子胡椒をはじめ和の食材と調味料で作ったグリーンカレー。今回いちばんの変化球と言えるひと皿は、金城さんのやさしい人柄があらわれてるカレーでした。

⑧郡司さん作、ポークペッパーフライ。
さすが西荻窪のスパイス王子。全盛期の千代の富士の取り組みを思い出す、横綱相撲のカレーでした。ビシッと辛く、そこそこおなかいっぱいになってるはずなんだけど、スプーンが止まらない。


毎度毎度思うけど、店長以外はみんな素人なんですよ。
趣味が高じて、のレベルをヒョイと超えてるし、回を重ねるたびにどんどんみんなグレードアップしてる気がするんです。
なんなんだろう、あの店の磁場。

気がついたらハイボールがスイッスイと吸い込まれていって、夕方4時くらいにはもうすっかりゴキゲンになってしまいました。


はぁ。
楽しかったなぁ。

また次回も楽しみにしております。

今夜のおつまみ

昨日、ひさしぶりに日記を更新したら、お友だちのカワイ子ちゃんから「やまにょさんのブログ、前々から好きなので、またお邪魔させてもらいます♪」「更新待っています。笑」とのメッセージをいただいて大変うれしい。
調子に乗ってまたすぐ更新しようと心に決めたのでした。ええ、わかりやすい男ですよ。


また、「山にょさんのおつまみを、家でひそかに真似させていただいてます」ということばもチラホラいただいていまして。こちらも大変励みになるなぁ、と。
今日のBUDOKANで出したつまみ、何度か作ってるけどだんだん完成度が上がってきたのでここにまとめてみます。

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[タンドリー風サラダチキン]
1 鶏むね肉にフォークでぷすぷすと穴をあけ、塩(小さじ1.5)、砂糖(小さじ1)、コショウ(適量)、カレー粉(大さじ1)、クミンシード(小さじ1)をまぶし、ヨーグルト(100g/水切りしたものだとなお良し)といっしょにジップロックに入れてもみこみ、30分ほど寝かす。
2 大きめの鍋でお湯を沸かし、沸騰したら1の鶏肉をジップロックのまま放り込み、火をとめて蓋をして、湯が冷めるまで放置。
3 お湯が冷めたら包丁で切ってみて、中までしっとり火が通っていたら切り分けて、ジップロックに残ったスパイス&ヨーグルトと肉汁もいっしょに肉にかけます。
※1で鶏肉にもみこむスパイスは、ガラムマサラ・カイエンペッパー・カルダモンなどをお好みで混ぜると味わい深くなります。
※火が通っていない場合は30秒〜1分ほど電子レンジで。
※できたてよりも、冷蔵庫でしばらく寝かせたほうが味がなじみます。

(つけあわせ)
1 キャベツ(1/4玉)を千切りにして、水にさらしてパリッとさせる。ざるにあげて水気をよく切ったら塩こしょう(適量)と酢(大さじ1)と混ぜる。
2 フライパンにサラダ油(大さじ2)とクミンシード(大さじ1)を入れて弱火で熱し、香りが出てきたら千切りキャベツにジャッと回しかけ、よく混ぜる。
3 お好みで塩コショウ、レモン果汁で味を整えたらできあがり。
※1の千切りキャベツは、お好みでセロリやパクチー、玉ねぎなどを混ぜても美味しいです。


いつも適当にしか作ってないので、レシピに起こすのって難しいなぁ。
付け合わせのクミンキャベツは、ARENA下北沢で働いていたときにカレーまんに教えてもらったもの。さわやかスパイシーで、カレーに大変よく合うんス。

たいへん美味しくできた今日のつまみ。残った分はホットサンドにしようと思っていたけど、うっかりお店に置き忘れてきたので取りにいってきます。


27日の東京DOMEに続いての呑もうぜ2デイズだったのですが、「昨日の誕生日お祝いに行けなかったので......」と、常連さんがお酒をごちそうしてくれて大変うれしい。
「一杯ごちそうしたかったけど、もう過ぎちゃったしな......」とためらっている方、ノープロブレムです。今度の3日の金曜日にもBUDOKANに入りますので。いつでもウェルカムでありますよ。

 

折り返しまして。


カーテンコールのあたたかい拍手に胸ふるわせ、終演後の興奮さめやらぬお客さまの声を聞いて、しみじみとこの作品に携われてよかったなと感じております。
Twitterでのいろいろな感想もまたありがたく。ネタバレしないように書くのも難しかろうと思うのですが、みなさまのなかなか熱いつぶやきをしかと受け止めております。
肯定的なものばかりでなく、否定的なものも真摯に。
こちらのほうでまとめられてますので、どうぞご覧ください。


なかなか酒の呑みっぷりのいい人たちの集まった座組なので、連日どこかしらの酒場でお客さんも交えて酒を酌み交わす日々。

日曜日はマチネのみだったので、電車の時間も気にせずゆっくりごはんを食べられそうだなと思い、「珉亭」のお座敷に行きませんかと提案してみたら、キャストもスタッフさんもよろこんで来てくれて大変うれしい。
普段一人で行くとだいたいラーチャンばかり食べてしまうのだけど、ここはほんとにいろんなメニューが美味しいので、大人数で行ってあれこれ食べられるのがすごく楽しいのですね。
海の家みたいなお座敷席で、ぶっきらぼうだけど味のあるおばちゃんの接客で。
ああ。
最高ですよ、珉亭。


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写真撮りそびれたので、土曜日のソワレ前の腹ごしらえで入ったマジックスパイスの写真を。
チキンの天空、チーズと納豆トッピングで。
いつもは辛さレベル「虚空」にするのだけど、本番前の胃腸を気づかってひとつ下のにしておきました。
あいかわらず美味いよね、マジスパも。
ひとりで食べてたら、後から奥のほうのテーブルに古川くんやスタッフさんたちもいらしてた。ここもまたみんなに愛されているお店ですな。劇場のすぐそばだしね。


しかし、まあ。

本番中はどうも集中力が舞台のほうに向いているので、日常に歪みが出てきてしまい。
前回ごはん部のときは家に財布を忘れて出かけてしまって、吉祥寺の駅でバッタリ会った友だちに1,000円借りる、なんてことをやらかしたりしたのですが。

金曜日の終演後、劇場を出てBUDOKANで一杯呑んでるときに、楽屋の棚に財布を置き忘れたことに気がつく。
もう劇場も閉まっていたので取りに戻ることもできずで、とりあえずお金を貸してもらう39歳。
ナニやってんだかなぁと舌打ちしつつ、翌日土曜日は気をつけて財布を忘れずカバンに入れたのですが。
日曜日、また楽屋の棚に置き忘れて帰った。財布。

なんなの?
ばかなの?

劇場スタッフさんがまだいらしたので確保できたのですけれども。
もうウッカリのレベルじゃないよ。こわいよ。
今回、稽古場でも一度コンビニに置き忘れたりしてるんだよ。
首からぶらさげとくか、もう。


さて、いよいよ残すところ千穐楽の1ステージ。
あと32ステージくらいやりたいところですよ。ほんと。

予約フォームからの受付は終了してしまってるのですが、直前でもご連絡いただければご用意いたします。
当日券も出ますので、駆け込みでもぜひいらしてください。


最後の最後までより高みを目指しつつ、
気負うことなく粛々と。


そして今日は財布を忘れまいぞ。

 

仕込みまして。

いよいよ劇場入りの日がやってきましたよ。


これまでありがたいことに、仕込みの日は天気に恵まれることが多かったので、わりと自分はどちらかと言えば晴れ男なんじゃないか、と思っていたのですが。
今日は朝からザーザーの雨降りでずいぶん寒い。
どうも劇場で聞いたところによると、牛水さんと笠原さんがなかなかの強い雨女らしく。その二人のパワーにやられたみたいです。そういえば今回の顔合わせの日も雨だったなと。


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毎週、劇場目の前のバーBUDOKANや東京DOMEで働いているので、すっかりなじんだ場所なのですが、舞台に立つのは1999年の、ベターポーヅ『おやつの季節』以来になるので実に16年ぶり。そんなに前になるのか。
ちょくちょくお客さんとして観に来ていて、トイレやロビーなどちょこちょこマイナーチェンジしてる印象はあったのですが、舞台裏の客席からは見えない部分が、16年前に比べたらガラッと変わっていて驚いた。かなり使い勝手のよい作りになっておりました。
いつもは見られない、搬入口からのアングルで東京DOMEの赤いドアをながめてしみじみする。


ちょっとした炊き出しもできるキッチンスペースもできていたので、舞台の仕込みをしている合間に古川くんと制作の新居さんと「あのキッチンスペースいいねえ」「夜、炊き出しにしようか?」という話に。
大きい鍋や包丁・まな板などは劇場事務所から借りられるということで、カセットコンロや15合炊きの炊飯器はARENAから持って来れるので、これは活用しない手はないなということで、急きょ20人分くらいのカレーを作る。
思えば4月のMUも8月のごはん部も、劇場で炊き出し隊長任されて作ったな。
わりと慣れました。


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仕込みの進行具合に合わせて、よきタイミングでスタッフさんに食事を準備しておかなくちゃいけないので、若干新居さんに「もうそろそろ出せます?」とハラハラさせてしまったけれど、和知くん・うじすけさん・笠原さんに手伝ってもらいつつなんとか完成。
「じゃがいもは大きいほうがいいんだよなぁ」という、うじすけさんのリクエストで、ゴロゴロ野菜のポークカレーと、つけあわせに水菜と塩こぶのサラダ。
あまり凝ったものはできなかったけれど、実にカレーらしいカレーで懐かしい味。ふぃー。

みんな大変喜んでくれていたので非常にうれしい。
特に川口雅子ちゃんがニコニコ顔して「おいしかったですー!」と喜んでくれたのだけど、なんだろう。あの子の「ごはん食べさせたくなる感」。稽古場でもついついパンとかお菓子とかあげちゃったんだけど。近所の受験生みたいな感じ、つうか。


今回の舞台美術は、ハカマ団の袴田さん。
けっこう前から仲よくさせてもらってはいるけれど、実際舞台の現場でお仕事をご一緒するのは今回がはじめて。
いつもは酒の席でゴキゲンになっている袴田団長も、いざ現場に入ると匠の顔つきになっていて大変頼もしい。「♪昼間のパパはちょっとちがう」的な感じで。
あと『ショーシャンクの空に』でお世話になった舞台監督の矢島健さんが、お忙しいなか現場応援に駆けつけてくださって、これまた大変心強い。

そんなスタッフさんたちのおかげで、とっても素敵な舞台に仕上がっていまして。
明日の場当たりで舞台に立てるのがすこぶる楽しみであります。


ワクワクだ。
ワックワクだぜ。

 

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