煮込み前線2018

泉光典・内田龍・山崎カズユキの3人の刑事と寺井義貴鑑識が、思うさま料理をふるまい酒を呑むという、
おもてなしユニット「皿の上警察」。

このたび、第9回目となる宴「捜査会議」が開催されました。
もう、9回目になるのか。

今回のテーマは「煮込み」。
諸々の事情で、今回は現場であまり仕込みの時間が取れなかったので、前日の金曜日から家でコトコト仕込んで会場入り。


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ではさっそく、「捜査資料」という名の今回のお品書き。
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[山崎刑事]
・長芋わさび塩麹和え
・鮭とゆで卵のポテトサラダ~カリカリ油揚げを添えて~
・TERIYAKIチキン
・ソフィーのパン
・豚肉と高菜のうまうま炒め
・山崎流フェイジョアーダ feat.マホラ食堂
・(深夜の部限定)りんごのハニージンジャー白ワイン煮

[内田刑事]
・牛スネ肉の赤ワイン煮込み
・レンコンと白菜のレモンドレッシングサラダ
・あん肝ポン酢ジュレの大根カナッペ
・イワシのコンフィ入りコロッケ
・スペインバル風チーズケーキ

[泉刑事]
・ヤムウンセン
・フレッシュトマトと大根の洋風おでん
・塩豚ステーキ ブッタネスカソース
・シャキシャキピーマンの挽肉のせ スパイスの香り
・うま泉寿司
・渡り蟹のスペシャルブイヤベース
・(深夜の部限定)ブイヤベースリゾット

[寺井鑑識官]
・寺井の焼きもち
・(深夜の部限定)京王駅弁大会と同時開催の美味いもの大会で入手した ハタハタとのどぐろの一夜干しを 炙ってお召し上がりいただきます


山崎のメインメニューは、ブラジルの豆と肉を煮込んだ料理「フェイジョアーダ」を作りました。
牛すじ肉と玉ねぎ、数種類の豆をひたすらコトコト煮込み、後からソーセージとベーコンを足すのですが、内田刑事がこの春オープン予定のお店「マホラ食堂」の、自慢の燻製マシンで作ったソーセージとベーコンを使って。
シンプルな味付けなんだけど、うま味の濃厚な煮込みができました。ソフィーのパンにあう、あう。

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毎回恒例となりつつある、泉が解体して内田がおろし、お手伝いの婦人警官たちがお寿司にするさまを山崎がニヤニヤ見守る「うま泉寿司」のコーナー。
今回は立派なヒラマサをお寿司にしました。
あと、会場ちかくの八百屋でアボカドがとても安かったので、アボカドツナマヨを作って軍艦巻きに。
あのコーナー、すごく楽しい。


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今回ひとつの目玉として、緑川巡査の大学時代の後輩のご実家で、屋久島で酒屋を営んでいる「荒木商店」さまから、お酒を差し入れでいただきまして。
焼酎の「三岳」をはじめ、レアな焼酎6種類に屋久島サングリア・たんかん酒・ウイスキーなど、計10本。
なかなか手に入らない三岳の原酒がたいへん美味しかった。
届いた宅急便を荷ほどきしながら、「もし残ったら持って帰ろう」と思って箱をつぶさずにいたのだけど、第1部の早い時間にきれいさっぱりなくなってしまった。
こちらの創業80年の荒木商店さん。
お土産を扱ったり民宿もやっているとのことなので、屋久島に遊びに行かれたときにはぜひお立ち寄りください。
行ってみたいな屋久島。


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また、ほぼ毎回出席してくださるお客さまで、皿の上警察一同仲良くさせていただいている今野さんが、「今度は作り手で参加したい」とおっしゃってくれていたのですが、今回いよいよ満を持してのキッチン入り。
無水鍋でじっくり作った豚バラ肉の煮込みと、酒飲みの胃袋に沁みる鶏のスープを作ってくださいました。
そして深夜の部では、ごはんの上に高級コンビーフを載せて卵黄を落とし、燻製しょうゆをタラリとかけた、なんとも罪深いコンビーフ丼を数量限定で。
これがマジで美味かったですよ。

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お客さんが帰って後片づけをしたとき、未開封のコンビーフがひとつ置き土産で冷蔵庫から出てきまして。
これを誰が持って帰るのかということでいい大人たちが大モメに。
結果的に、買い出しや洗い物などいろいろ働いてくれた緑川巡査がじゃんけんで勝って持ち帰ることに。
まぁ、いい結果だったんじゃない? と思いつつも、
「そういや緑川、ごはんのお供選手権のときも、じゃんけんでウニひしお持って帰ったよな」
「おいふざけんな緑川」
「テメエおぼえとけよ」
「いっそ荒木さんにプレゼントしろコノヤロウ」
と、大変大人げない一幕が。


今回は「新年会きぶんでお集まりください」というのもあってか、過去最大人数の痺れる宴となりました。
しかし。
受付まわりをにこやかにきびきび仕切る緒方婦警、
洗い物と盛り付けなど、陰ながらいちばん仕事をしているであろう裏のボス、西村婦警、
最年少ながらフットワーク軽く、空気を読みつつ働く藤尾巡査。
このお手伝いチーム3人が直前になって病欠するという事態で、かなりの戦力ダウンが懸念されたのですが。
「全員野球で乗り切ろう」と、まるで野球を知らない山崎が言うもんだから微妙な空気になりつつも、みんな一丸となって楽しく乗り切りました。

料理作ってぱつんぱつんになりながら、「なんか、俺たちいいユニットだよなァ」とつぶやいちゃったよ。


次回の捜査会議は4月あたりを予定しております。
みなさま、またぜひお待ちしています。

そして、我々皿の上警察と娯楽百貨さんがコラボレートして「あの噺のアレが食べてみたい!」という、落語×食事の宴『噺ごはん』という企画が進行中です。
第1弾は3月の末ころに。
またご案内させていただきますが、こちらもぜひどうぞよろしく。
大変たのしみですよ。


では、また。
ありがとうございました。

 

暮れの元気なごあいさつ2017

なんだか年末感が今年は全然ないな、と思っていたけれども。
気がついたらもう大晦日ですよ。マジだぜ。

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下北沢の洋食酒場が今年の仕事おさめで。
ひとしきり働き、軽く掃除をしたあとにもつ鍋と皿うどんのおいしいラーメン屋さんに連れていってもらって、赤兎馬ソーダ割ですっかりいい気分になりまして。
クタクタになったキャベツを堪能するもつ鍋の旨さよ。
「いろんな高級店も行ったけど、ここの塩もつ鍋がいちばんうまい」と、全幅の信頼をおいてるシェフとオーナーが言うんだもの。
忘年会とはいえ、今年一年を振り返ってしみじみするでもなく、「激辛の臨界点はどこか」「なんかママさん今日ごきげん斜めっぽいけどどう攻略するか」「『ダイ・ハード』のなにがおもしろいか」という話で終始した年忘れ。


オーディションなどに行ったとき「カメラに向かって簡単な自己紹介をおねがいします」と言われるのですが。
名前・年齢と所属事務所を言ったあと
「ここ最近では、漫画家・プロデューサー・裁判長・テロリスト・カメラマン・刑事など、カラフルな感じで演じさせていただいてます」
と今年は言ってました。
自分で言っておいて何だなと思いますが、ずいぶんちらかってるな。

年のはじめの初詣は、同じ事務所の泉くん・石本さん・緒方さんといっしょに、京都にある車折神社という芸事を祀った神社に行き、「いろいろうまいこといきますように......」とフワッとした感じで祈念してきたのですが、ご利益あったんじゃないでしょうか。
来年もまた行ってきましょう。

うまくいったこともあれば、そうでないことももちろん。
楽しいこともあれば、楽しくないこともいろいろあった年でありました。
「禍福は糾える縄の如し」の言葉よろしく、いいことのあとに来た悲しいできごとのパンチにやられもした。
はじめてのギックリ腰にもなったなぁ。もうすっかりおさまったけど。


まぁ。
とりあえず健康でおだやかな心もちのなか、こうして年を越すことができることに感謝いたします。
みなさま、大変お世話になりました。

年明けには雪が降る町に帰省いたします。

世の中はいろいろあるから。
どうか元気で、お気をつけて。

  

骨と肉

実にひさしぶりの日記。
ずっと使っていたMacbookが壊れて、修理も新調もできぬままもう半年以上経っちゃって。
iPhoneがあるのでなんとか事足りちゃうけど、以前だったら考えられなかったことだなぁと。

ひさびさに日記でも書いてみるかというのも、自分から発信するのを最近さぼってるなと思い。
気まぐれなんですけどね。

まずは書きやすいところから、最近観た舞台のことなど。


jacrow_HN.jpgJACROW『骨と肉』@SPACE雑遊。

父は娘を溺愛した。娘もまた父を愛した。

かぐや姫と呼ばれた娘はやがて父の後を継ぐ。父が心血注いで育てた会社を娘もまた大きくしたいと願う。そしてその会社は日本一のブランドになった。しかしいつの時代も客は残酷だ。もっと安く、もっといいモノを求めるから。時代の流れに逆らえず、やがてその会社は業績不振に陥る・・・

これは家族の物語でもあり、企業観を問う物語でもある。

ここでしか体験できない空気を。あなたに。

大塚家具の「お家騒動」と言われたニュースをモチーフにした舞台。
もともとどんな騒動だったのかあまりよく知らずに観ましたが、普遍的な"家族"のものがたり。
ひとりひとりにフォーカスを当ててみると、それぞれに言い分があるけれど、それがどうしても嚙み合わない。
「うちの父もこういうところ、スゲエあるなぁ」としみじみ感じ、川田希ちゃん演じる娘にシンパシーを覚えたり。
谷仲さん演じる父親とバチバチやりあうところは、かなり痺れました。
他のキャストのみなさんも、それぞれがすごく人間くさくて、体重乗ってた。
小平伸一郎さんの役どころがすごく好きでした。ありゃあたまらん。
そしてアシケンにイラッとしました。ああいうの、やりたい。
MUでご一緒した佐々木なふみさんのお芝居も非常に素敵だったのですが、同じくご一緒した大塚尚吾さんの感想ツイートがとても印象的だったのでここに引用。
同じ現場をくぐってきた同世代の同志に送るエールをしみじみ感じました。

袴田さんの美術もとてもよかったなァ。赤と白と黒を基調に、血と骨が見える舞台。家具の会社のお話だけに、椅子と、その椅子が落とす影が非常に印象的。


IMG_4390_02.jpg余談。
劇場でたまたま隣になった秋澤弥里嬢と、黒のダブルのライダースジャケット/ライトグレーのパーカー/差し色に紫というコーディネートが丸かぶりしてしまい、お互い爆笑。
ちょっとペアルックにもほどがあるでしょうよ、と。
笑った笑った。
終演後になふみ嬢をはさんで記念写真。


はー、おもしろかったな。
濃密な会話劇、いろいろ刺激受けました。

ああ、舞台やりたい。


仗桐安という漢

仗桐安さん(a.k.a.たかたん)が、「2017年6月の事変」というタイトルでブログを先日更新した。
まずはこちらをご一読ください。


以下に、東京を離れる前に会えなかったことへのやるせ無さを込め、伝えそびれた想いをなぐり書くね。


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互いに舞台上で観たことあったけれど、はじめてちゃんと話をしたのは、作・演出を手がけるリーディング公演「ともだちのそうしき」渡辺詩子嬢出演回の、終演後の宴席にて。
酒の勢いもあって、そのときに「自分も朗読劇、やってみてえです」とたかたんに伝えると「じゃあ私相手役やるワ」と、同席していた安元遊香嬢が乗ってきてくれて、そこから先はトントン拍子で話が進み、その次のリーディング公演で実現することに。
これが2012年7月半ばなので、ちょうど5年前くらいか。

それ以来距離が近くなり、自分が2012年の暮れに長らく働いていた派遣の仕事を辞め、BUDOKANにバーテンダーとして入るようになったのも、たかたんとのつながりのおかげで。
呑もうぜグループの同僚という感じで、同じ日に別の店舗に一緒に入ったりすることもしばしば。
先に店を閉めたほうが一杯寄って、その日のできごとなどを話しながらクールダウンしてから帰ったり。


BUDOKANで働くようになって出会った人たち、たかたん主催のイベントなどで出会った友だちとのつながりが、いまの自分の関わりのなかでとても大きな存在を占めているので、気づけばここ数年のターニングポイントにはたかたんが近くにいたのだな、とあらためて思う。

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また、美味しいものと温泉と映画が好きという趣味の近さと、オモシロに対してのアンテナの感度とフットワークの軽さで、一緒に映画観たりカラオケに行ったり、よく遊びに誘ってもらいました。
なかでも「ともだちのそうしき」打ち上げで朝まで呑んだあと、ほとんど寝ずに行った日帰り熱海ツアーと、一昨年の夏に男3人で行った二泊三日の台湾旅行は、ここ10年間の楽しかったイベントランキングのベスト5に間違いなく入る。

年齢がひとつ上で大学も一緒ということもあり、いろいろ話しやすい先輩なのですが、俳優としても、ポツドールやブラジル・風琴工房・ブス会*など、自分が好きな舞台できっちりと印象に残る仕事をしていたり、ひとり芝居に挑戦したり、ドラマや映画・そして声優としても着々とキャリアを重ねてる姿に、自分の目指しているちょっと先を、全力で汗かきながら走ってるなァと常々思っていた。


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最初にたかたんが倒れたという報せを聞いたのは、BUDOKANの連絡網を通じて。
最初は皆どんな状況なのかわからず、ただただ無事を祈るばかりだった。
きっと本人も騒ぎにはしたくないだろうと思ったので、常連さんたちに「最近たかたん、何かあったの?」と訊かれても「どうしたんでしょうねえ」とフンワリさせていたけれど、本当にいろんな人に訊かれて、あらためて人望の厚さを思った。

今は鳥取に戻って、リハビリに励みながら前向きに病と向かい合ってる様子がFacebookなどから伝わってくる。
無事でなによりだ、というのが一番ではあるけれど、ここまで積み重ねてきた東京での暮らしを一旦手放し療養に入るというのは、なかなか苦しい選択だったろう、とも思う。

けれど、たかたんと会ったことのある我々はみな信じる。
いずれまたスケールアップした熱量で、表現者としてシレッと復帰してくる日を。
それが東京なのか鳥取なのか、まったく別の場所になるのか。
いずれにしろ、そのときまでにこちらも負けずに成長しなくちゃならねえ。
ボヤボヤしてるとすぐ復帰しそうだからな。
「ちょっと、戻ってくるの早くねぇ?」て言いかねない。

そして自分もまた、酒とタバコと不規則な睡眠という生活を見直そう、ということを教えられた。
BUDOKANオーナーのヒデさんと「俺らも健康診断とか、行こうな」と話した。


また落ち着いたら寺井ちゃん誘って温泉でも行こうよ。
カラオケ行って「2億4千万のものまねメドレー選手権」ごっこやろうよ。
おれ、いつもの設楽さん役やるから。

♪見つめ合う視線のレーザービームで \桑田佳祐~/
♪夜空に描く色とりどりの恋模様 \岡村靖幸~/
♪この星の片隅2億の瞳が \長渕剛~/
♪素敵な事件を探してるのさ \テレンス・リ~/