酒房グレイテストヒッツ


今日は父方のじいちゃんの命日。

もう亡くなってから25年もたつのか。
山に行って山菜をとってくるのが好きだったじいちゃん。春になるとみんなでたけのこ狩りに行き、獲ったそばからカセットコンロで焼いて皮むいて味噌つけて食べたり、具だくさんのたけのこ汁にしたり。
あの頃酒が呑めたらなぁ、とつくづく思う。

家が近所だったので、毎週日曜日になるとみんなで晩めしを食べた。
いま酒房山にょをやって、友だち招いて食べて呑んでするのが好きなのは、この原体験があるのでしょう、きっと。
じいちゃんの酒呑みの血は脈々と受け継いでいるよ。


そんな今晩、酒房山にょを開宴。
先月の舞台『撫で撫で』を、長野から観に来てくれた現代美術家の束芋さん姉妹と終演後に呑んだとき「こんど酒房山にょに遊びに行ってみたい」という話から「じゃあ3月20日にみんな集合ね」とその場でトントン話がまとまりまして。

集いも集った、11人+赤ん坊1人。
自分も含めて12.5人てのは酒房の新記録。


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[本日のおしながき]
□秘伝豆
□パセリのポテサラ+くるみといちじくのパン
□レバーペースト&オリーブ新漬(おみやげ)
□春菊と水菜とツナのサラダ
□明太クリームもち
□肉巻アボカド
□ラスク
□ザーサイとネギの中華風オムレツ
□とん汁風肉豆腐
□焼きさばと梅干のまぜごはん
□お漬物盛り合わせ(おみやげ)
□トリュフ・オ・ショコラ(おみやげ)
□あわゆきシュトーレン

先日ドラマの撮影のときの部屋呑みで出してもらった秘伝豆。このあいだ乾燥した状態の豆をお土産で持ってきてくれたので、さっそく自作してみたよ。
これ、マジでたまんねえな!
あらかじめ仕込んでおけば、サッと出すだけでいいので簡単だし、なんせヒョイヒョイつまめて酒に合う。
豆大好きな赤ん坊が喜んでいたよ。

春菊と水菜のサラダ、料理好きな人が多かったので「コレなに?どうやって作るの?」とすこぶる食いつきがよかった。
春菊と水菜をざっくり切って、ツナ缶(油ごと)・塩こぶとよく混ぜ、お酢・レモン・コショウで味つけ。

ポテトサラダと明太クリームもちは今回のリクエストメニュー。
どちらもソフィーのパンをそえて。
残ったソースをぬぐって分も含め、今回はソース多めで作ったクリームもち。
青ねぎを散らしてみたら、これまたよかった。

アボカド肉巻も、ほぼ瞬殺。
おみやげで持って来てくれた、Mellow Habaneroというフルーティー&スパイシーなハバネロソースとよく合って超うまい。

とん汁にしようか、肉豆腐にしようか、と迷いながら作ってたらどっちつかずの汁だく肉豆腐になった。
豚バラ、たまねぎ、ごぼう、しらたき、木綿豆腐。
生姜をきかせて。

「汁ものといっしょにごはんものも食べてえな」と思って、焼いたサバ塩と大葉・みょうが・ごまのまぜごはんを。ひさしぶりにおひつで登場。おみやげのお漬け物盛り合わせがなんともたまらん。汁、めし、漬物。

デザートにあわゆきシュトーレンとトリュフ・オ・ショコラ。
去年のクリスマスに好評だったシュトーレンを通年で売り出していこうということで、こしあんを練り込んだソフィーがいまイチ押しの商品。
女子ウケいいね。定期的に仕入れよう。

おみやげのトリュフ・オ・ショコラ、箕面市の菓子工房エピナールというお菓子屋さんからのお取り寄せ。ヒョイとつまんでフワッととろける絶品チョコレート。


大人数をおもてなしするのにどうしたもんかと思い、過去に評判がよかったメニューからよりすぐりのラインナップで挑んでみました。
酒房グレイテストヒッツ。
前半戦はワインに、後半戦は日本酒に合う感じの並びで。

まぁ、お酒がすすむことよ。
さすがに人数が多くて小さなちゃぶ台ひとつでは乗り切らず、お酒とかこぼしまくりだったけどそれもまた楽し。

さすがにこの人数だとお皿も足りないので、ひっきりなしに作っては食べ、洗い物もしつつという感じでフル回転だったけど、おしゃべりも満喫。
台所に立ってても隣の声が聞こえるからいいね。

夏に軽井沢の束芋さん家にみんなで遊びに行こう、という計画が立ったよ。
一昨年の秋ころに一度遊びに行ったけど、すっげえ楽しかったんだ。

ふー。
今宵も酔い宵。
みなさん、また遊びに来てくんちぇ。

 

BUDOPAN


バーテン修行、7日目。

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本日のおつまみ、パセリのポテトサラダ。

茹でたじゃがいもをつぶし、みじん切りにしたパセリ・ツナ缶・黒オリーブとまぜて、塩コショウで味つけ。
マッシュポテト状になるまでつぶしたじゃがいもが、パセリの葉っぱにからんでイイ具合。
ほんのり彩り程度じゃなく、ほぼメインくらいにパセリを入れるのがキモ。
香り高くて美味いんす。

これをパンに乗せて食べるのがとっても美味しいので、実家のパン屋「ソフィー」から送ってもらった、くるみとレーズンのパンをオプションで出してみたよ。


以前舞台を観に来てくれたお客さんが、観劇帰りにフラッと遊びに来てくれまして。
ほんのちょっとご挨拶くらいしかしたことがなかったのですけど、ゆっくりお話してみたら大層おもしろかった。
ふはー。
これまで会ったことのない職種の方で、なかなか接点のないお仕事の話を聞くのはとても興味深い。
んで聞き上手な方なもんで、ついついこちらも話をしてしまう。

やあ、楽しい夜でした。

夜中にフラッと顔を出したオーナーがポテトサラダとパンを味見して、美味しい美味しいと喜んでくれたのがまた嬉しかったすね。
「このぶどうパン美味いな」という話から「"ブドウカンのブドウパン"っての、名物になったらおもしろくねえ?」と。

それ、いいっすね!
やりましょうぜ!

ちょっくらソフィーに相談してみるっす。

 

連続おともだち事件


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夜、クロムモリブデン『連続おともだち事件』を観に赤坂レッドシアターへ。

「♪歩きたいのよ赤坂、だっけ?」
「♪思い出語って赤坂、だっけ?」
とか考えながら電車乗っていたら、赤坂見附駅で降りるつもりが赤坂駅に行ってしまって軽くうろたえる。早めに行っててよかったよ。

前にクロムモリブデンの舞台を観たのは、まだ拠点を東京に移してくる前の、ザムザ阿佐ヶ谷でやった公演以来。もう10年以上前か! マジか! 


レンタルフレンドという商売がある。友達として結婚式に出席したり、一緒にスポーツやコンサート鑑賞、キャッチボールもしてくれます。親友として一緒に写真を撮って送ると田舎の両親も大喜び。そんな奇妙な商売が成り立つこのご時世だが、一方おひとり様が好きな人種もいる。引きこもりでは無く、その気楽さを謳歌するタイプである。スマホさえあれば誰かに拘束されることもなく、待ち合わせにイライラすることもなく、メールの返信を催促したりされたりすることもない。ひとりカラオケ、ひとり焼肉、ひとり遊園地、楽しいなあ。そんな極端な世界で起きる「おともだち事件」。

僕達は死ぬまでに誰と会って、何を語って、どこで遊んで、時間を潰すのか。
涙は減った、暴力は増えた!

青木秀樹


カラフルでガチャガチャした悪夢を観ているような舞台。
ティム・バートンみたいな。
細部までじっくり作り込まれた、からだと動きとスピード感と。
独特だ、独特。
唯一無二の圧倒的な世界観。
こりゃ稽古量が多いのも納得するわ。

脚本/演出と役者のあいだ、そしてお客さんとのあいだに信頼関係がみなぎっている感じ。
「ここまでやっちゃってもいいよね?」
「いいよ、やっちゃって!!」
みたいな。


同じ事務所の葛木英ちゃんが、期待の新人として参加したはじめての作品。
「自分のポジションみつけるのに苦労してます」と言ってたけど、もうずっと昔からそこにいるかのような馴染みっぷりであったよ。
自分でももともと劇団を主宰していた英ちゃん。
「こんどクロムモリブデンに入団することになりました」という知らせを聞いたときは、小劇場界に激震が走った。

昨日酒房で会ったばかりの詩森ろばさんとまた劇場で会い、おしゃべりしながらの帰り道。
ここ数年はわりと欠かさずクロムモリブデンの舞台を観ているというろばさん。
劇団として作品を作る良さと、その自信が今回すごく前面に出ていた、とのこと。
たしかに、一枚岩みたいな感じがあったな。

なんか「劇団っていいなー」とひさしぶりに思いました。
いい居場所みつけたね、英ちゃん。

 

クッキン野郎Bチーム


先日、詩森ろばさんに会ったとき「こんど酒房山にょ、いつやるの?」とリクエストがありまして。
このあいだ風琴工房の舞台が終わり、また次の舞台がはじまるまでの時間があるうちにまた呼んでよね、ということで。
んじゃやりましょか、と。
せっかくなので手練れの料理好き&食べ上手たちを招いてみよか、と思い。
集ったよ。
小料理ねえねと、先日ドラマの現場で部屋呑みしたときに、手際のいいおもてなしをしてくれた青木岳美ちゃんを召喚してみたよ。
そして来たお皿をテーブルに置く前にさっそく箸をのばす、簡単に毒殺できそうな食べ上手たちが4人。


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[本日のおしながき]
□大根と生ハムのマリネ(おみやげ)
□しょうゆラスク
□イタリアンきんぴら
□菜の花の梅肉塩だれ和え(おみやげ)
□ザーサイ浅漬け(おみやげ)
□肉巻アボカド
□春菊と水菜と鴨のサラダ
□明太クリームもち

大根と生ハムのマリネ、ザーサイ浅漬けはねえね作。
さっぱり味でやさしいお味のマリネ。
ザーサイ浅漬けも、自家製でできるのな。ほどよい漬かり具合でたいそう美味しい。コリコリした皮のあたりの歯ごたえが心地よし。

菜の花の梅肉塩だれ和えは、ろばさん作。
茹でた菜の花をにんにくをすりおろしたものに、塩、ゴマ油、たたいた梅干しで作った塩ダレで和えるだけ。(ブログより)
これ、美味いなぁ。にんにくと梅干しの相性のよさに唸る。
ちょっといいごま油を使っているとのこと。相当の調味料マニアっぽいのです。ろばさん。

肉巻アボカド、前に酒房で出したときにすこぶる評判がよかったのですけど、よくよく考えてみたら元々はねえねの家でごちそうになり、真似してみたメニューだった。
チリパウダーとレモンでいただくアレンジは山にょ風。
何切れか残して明日の弁当にでも......と思ったけどムリでした。ペロリ完食。

春菊と水菜のサラダ、鴨肉のローストと。砕いたピーナッツをアクセントに。お酢とレモンとオリーブオイルと塩胡椒のドレッシングで。
野菜も一時期の高騰からようやく落ち着いてきた様子。

明太クリームもちはもうすっかりグランドメニュー入り。
ちょうど実家からパンが届いたところだったので、残った明太クリームソースをパンでぬぐって食べる。これがいちばん美味い。


岳美ちゃんも「味ノマチダヤ」という、知る人ぞ知る中野のすばらしい酒屋さんで仕入れてきた、限定販売の純米吟醸を一升瓶で持って来てくれて、これがもう美味しすぎて。あっさり空になった。


いろいろつまんで酒を呑みつつ料理談義に花が咲いたのだけれど、4人が4人ともB型、というのもなかなかどうして興味深い。
「ナニ作るか決めないで台所に立って、なんとなく作りはじめちゃう」
「とりあえずネギ刻むよね」
「お湯わかしたり」
「卵ゆでたりね」
楽しかったなー。
あまりに楽しいお酒がすすみすぎて、気がついたら寝落ちしてた。
いかん、いかん。

この料理好きB型4人で、思うさまおもてなしするイベントとかやってみたいっすね。
旬の食材とか好きなだけ使って。

春だしな!

 

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