ムーンライズ・キングダム


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ウェス・アンダーソン監督の新作『ムーンライズ・キングダム』を観に行ってまいりました。
ずっと楽しみにしていたんだけどなかなかタイミングが合わず、ボヤボヤしていたら観そびれるところだった。最近こんなのばっかりな。


1960年代ニューイングランド島。自分が養子だということを寂しいと感じながらボーイスカウト活動をしていたサム(ジャレッド・ギルマン)は、常に本を読んでいる少女スージー(カラ・ヘイワード)に恋をする。キャンプでの生活になじめない二人は文通を始め、キャンプから勝手に抜け出し森で自由気ままに過ごしていた。一方、村では保安官(ブルース・ウィリス)やスージーの両親(ビル・マーレイ、フランシス・マクドーマンド)らが、二人を捜していたのだが......。


映画は先入観を持たずに、フラットな状態で楽しみたいというのがあるので、できるだけ情報をシャットアウトするようにしていたのですが、いい具合に振り回された感。

キャスティング、選曲、全体の色調、カメラワーク、ロケーション、衣装・装飾、タイポグラフィ......映画を構成するすべての要素がピターッとツボにはまる、という。
もうね。
大変よ。

ウェス・アンダーソンの作品は、よくもまぁ毎度毎度味わい深い顔したキャラクターを集めてくるもんだね、とつくづく思う。
望月ミネタロウ『東京怪童』をふと思い出す。
主演のサムとスージーの2人をはじめ、子供たちがとにかくかわいい。猫もかわいい。
おなじみのビル・マーレイはもちろんのこと、ブルース・ウィリスもエドワード・ノートンもすごくよかった。
フランシス・マクドーマンドとティルダ・スウィントンの並びはアレだ、『バーン・アフター・リーディング』と一緒だ。二人とも大好き。

エンドロールの音楽もすごくよかったな。
サントラ、買おう。

ていねいに、ていねいに編み上げられてる、何度も観たくなる作品だな、これ。
そのうち早稲田松竹あたりでやってくれるのを楽しみに待つよ。

しっかし、よかった。
よかったよ。
まったく胸キュンだ、胸キュン。
ウワーッ!



 
YAMAZAKI Kazuyuki (2013年3月28日 21:04)