季節のない街


IMG_0568.jpgco.山田うん「季節のない街」@シアタートラム。

ベターポーヅのときに振付をしていただいた、山田うんさんのカンパニーの新作公演。

すごかった。

ぐいっぐい五感に訴えかけて迫ってくる、極彩色のダンス。
骨のきしむ音や、内臓のうごめきが見えるような。
えぐ味のつよい、泥つきの山菜をかじっているような。

なんだか猿山の猿たちを見ているみたいな気分に。人間って動物だな。今にもまぐわい出しちゃうんじゃねえか、とドキドキする。


終演後にアフタートーク。

「ダンサーが語るということについて」という話から派生した、うんさんの「ことば」に対する感覚論がとても興味深い。

幼い頃からずっと、誰にも見せるものでもない、殴り書きのような言葉で日記をつけていたのが、ブログやTwitterなどで「話しことば」とも「書きことば」ともちがうことばを発するようになり、いろんなノイズが入ってくることで、自分なりの文法が確立されてきた、と。

覚え書きなので、若干ニュアンスが違っているかもしれないが。


思えば、自分の周辺にいる振付家の人たち、みんなよく喋り、独特な語り口調を持っている気がする。
創作の過程のなかで、「動き」と「ことば」に密接に関わっているから、感覚が鋭くなるのかなー。

 
YAMAZAKI Kazuyuki (2012年3月 9日 22:50)