SUGARBOY


omote_wakutsuki.jpgSUGARBOY「Fruits」@下北沢楽園、見てきまして。

昨年「劇団なんでやねん」でお世話になった川尻くんの作・演出ユニット。
Twitterでの評判がとてもよさげな感じで、見る前からかなり期待値が上がってしまっていた。

こういう場合、期待しすぎて肩透かし、みたいなこともちょいちょいあるので、若干警戒しながら見に行ったところがあったのだけれど、まったく余計な心配でした。

たくさんのショートコントで綴った、家族のおはなし。

くっだらねえ!と笑えるものから、ちょっとしんみりするものまで。いろんな伏線などもからめつつ、ラストの大団円に収束していくグルーブ感が気持ちいい。
120分におさめるために30本くらいのネタを削った、とのことだったけれど、その作業があったからこその厚みと深みとスピード感なのだろう。
アフターイベントで、ボツになったネタをいくつか見せてくれたんだけれど、これ全然削る必要なかったじゃん、というものばかりだったもの。

あと、舞台の構造上、視線の先にお客さんが見えるつくりになっていた。けっこう向こう側のお客さんの反応なんかが気になって、ストーリーに集中できなかったりするのだけど、涙をおさえつつ、さいごに笑顔になっているのが、作品の背景として見え隠れして、とてもあったかい気持ちになる。

やー、おもしろかった。

終演後の居酒屋で、ハイボール片手に「今回のお客さんを裏切るようなことを、次にやりたい」と話す川尻氏。それもまた楽しみだ。

またなんか一緒にやろう!

 

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