ライフスタイル体操第一


大型台風が迫るという日曜日。
午後から舞台を観に、自転車こいで三鷹へ。
途中「中華そば みたか」に寄り道。
チャーシュー皿とビールの小瓶、ワンタンメン。

もともと「江ぐち」という名前で人気だったお店が、惜しまれつつも閉店したのだけれど、若いスタッフさんたちがその後を引き継ぎ、同じ場所で同じ味で、名前をかえて新たにはじめたというこのお店。
なるほど、これは名店。
昔ながらの味わいのラーメンで、なじみのお客さんが足しげく通う感じ。
カウンターのなかで作るひとたちと、お客さんとの距離感がなんともちょうどいい。
こりゃ、三鷹に来たときの定番になりそすわ。


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はえぎわ『ライフスタイル体操第一』@三鷹芸術文化センター 星のホール。
「MITAKA "NEXT" Selection」と銘打ったこの公演。
『青十字』のときにお世話になった、劇場のMさんの開演前のアナウンスがなんとも耳に心地よい。おもしろいなぁ。ざわついた空気がやわらかくなる。


ラジオ体操第一を聞けばほとんどの人が自然と体を音に預けるように、日々の生活にも自然と身を預けている部分あり。何か違和感を感じる。どこかに異音を覚える。「普通」だと思っていたライフスタイルを一から疑問視、見直し、模索、開拓していく、必死で無様で滑稽で愛おしい人々の物語。
を描きたい衝動に包まれている今でありますが、もし今公演までにこの衝動を超える出来事が身の周りで起きた場合は変わってしまいます。

はえぎわ、三鷹初見参。ノゾエ征爾的には凱旋公演だそうです(三鷹市牟礼・高山小学校4年1組出身)。


ひさしぶりに観るはえぎわ。
なんだろう、この心地よい感じ。前とずいぶん変わったような。
いろいろな人たちの「生活」を切り取りながら、連なっていく世界。
視点がやわらかくて優しい。

そして今回の作品、50〜69歳の年配のアンサンブルキャストの人たちが出ていらしたのだけれど、とにかくそれが。

素敵。

説得力と味わいとユーモアが、立ち上る世界観をより立体的にしている。
普通に立ってるだけで面白いんだもんなぁ。

やあ、すばらしかった。
熱狂や興奮とはまたちがった、とろ火でずっと火を入れ続けて、芯までじっくり味がしみたような印象。


朝から肉じゃがを作ってたので、感想が肉じゃが寄りになってしもうた。
それもまた、山にょのライフスタイル体操、ということか。


 
YAMAZAKI Kazuyuki (2012年9月30日 18:14)