気づかれてるかもしれない


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午後から『高木珠里の演劇100人組手』@北沢タウンホール。

まず北沢タウンホールのロビーに集合。以前舞台でご一緒した友だちや、お世話になっている先輩、舞台で拝見してる好きな役者さん、ちょいちょい会う友だちなど、とにかくいろんな知り合いが集まっていてなかなかの壮観。
点呼をとり、100人の組手順が貼り出される。さながら受験の合格発表のように、ワラワラと群がり自分の順番を確認。自分は42番目。

流れとしては、一人ずつ名前が呼ばれて舞台に登場。
舞台のうしろに1〜100までの数字が書かれたパネルがあり、好きな数字を選んでめくると、即興劇のお題が書かれている。
そのあとすぐ、「3・2・1......はじめ!」のコールと太鼓の音で、1分間のエチュード(即興劇)がスタート。30秒のところで拍子木の音がなり、1分が経ったら「そこまで!」と強制終了。終わったらすぐに退場。
という流れを100人が繰り返すという、なんとも凄まじい企画。

待機しているあいだは、楽屋でやいのやいの言いながら、モニターを見て盛り上がる。これがまぁ楽しい楽しい。
「うぁー得意技出してきたよ」「お題いきなり宣言しちゃうパターン出た!」「わぁこのお題引きたかったわー」「声ちっちゃ!」だの。


そんなこんなで、中盤手前くらいに自分の番が回ってくる。

引いたお題は「気づかれてるかもしれない」。

ど、ど、どうすりゃいいんだと悩むまもなくスタート。
フワッフワしたままはじまり、どう転がしたらものか探り探りでアタフタしていたら、珠里さんが「大丈夫、韓流スターって気づかれてないよ」とうまくいなしてくれた。
そして終了を告げる太鼓の音がドドン。
あっちう間だったな......。
あっちう間だったよ......。


そしてまた楽屋に戻って、もう出番が終わったあとはリラックスモードでまたやいのやいの。

とにかく絶妙なタイミングで拍子木の音が入ったり、前の人の設定をうまいぐあいにかぶせてきたり。演劇の神様が降りてきたような瞬間をたくさん目撃した。
対戦相手も呼吸のわかりあってる仲間から、舞台上ではじめて会う人まで多種多様。舞台の役者じゃないひとたちも。
100人いれば100パターンのプレースタイルがあり、それに応える珠里さんの瞬発力ハンパねえな、とすごさをしみじみ感じる。


そして100人の組手が終了し、最後は全員が舞台上に出てきて、「ロマンチックあげるよ」をみんなで歌ってのエンディング。なんだか紅白歌合戦のような達成感のなか、閉幕。

すげえ楽しかったな。
対戦相手に呼んでいただいてとても嬉しかったが、純粋なお客さんとしても観てみたかった。


珠里さん、田辺さん、ガンツさん。
ほんと、おつかれさまでした。

 
YAMAZAKI Kazuyuki (2012年7月14日 22:42)