おら悟空!


日曜日。

ぬるめの風呂につかって昨日の酒を抜いて、14時からの松下×遠藤チームのリーディングを観ようと思い、余裕をもって家を出ようとしたら。

はて、スーツがない。
???

小道具もなにもないこのリーディング公演。
唯一持っていくのは喪服のみなのですけど、どうやら前にオーディションかなにかのついでに職場に持っていったまま、家に持って帰るのを忘れてしまったようで。

しかし本当に職場にあるのか? 酔っぱらってどこかに置き忘れたか? という一抹の不安も抱えつつ、おちつけ、おちつけと唱えながらひとまず休日の職場に行ってみることに。

最悪のパターンとして、前の組の遠藤くんあたりに貸してもらうか? と思ったが、ひとまず職場に置いてあったのでホッと胸をなでおろし、会場へ向かう。
炎天下、朝から慌てたもので汗びしょびしょになった。いろんな汗で。
結局松下×遠藤チームは観られず。ごめんよ。


開演までのしばらくのあいだ、スツールの座り位置と、台本代わりのiPadの操作を確認して、あとはうなぎ屋の話だの、昨日の100人組手の話などしながらゆるゆる待機。


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喪服に着替えて、記念写真撮ったりして、17時から本番。

古民家の一室で、おかげさまでお客さんもたくさん入ってなかなかの盛況。まぁ、お客さんとの距離が近いね。鼻毛出てはいないか、ズボンのチャックは開いてないか、とヒヤヒヤする。

若干の緊張はあったものの、まずは稽古で重ねてきたことを丁寧に。
とはいえ当然、喪服に着替えてお客さんを前にして、気分が乗っちゃうところもあるわけで。
「どんな崩し方をしてみても、うまく返してベースラインに戻せるだろう」という互いの信頼感が、はじめて読んでみたときからガッチリあったので、安心して遊ぶ。
このグルーヴ感たまんねえな、楽しいなと。
あっという間に終わったなぁ。
そして汗かいた。ハンケチーフがわりの手ぬぐい、びっしょびしょ。

観てくれた友だちから、「"大村"と"中島"というより、完全に山崎くんとぴーちゃんだったね」という非常にありがたい感想をいただく。
台本に書かれた台詞を、こんなにナチュラルなことばとして交わせたことは今までなかったかもしれない。


終演後、みんなでワッショイ呑みながらいろいろ話す。
今回のきっかけになった、ガリガリ君サワーが当たったあの居酒屋で。
まんまと終電を逃してしまったけれど、それでもなんだか呑み足りなかったので、ぴーちゃんと二人反省会。

ほんと、自分は自由に遊んでいるようでいて、お釈迦様の手のなかから出ていなかったのだなということがわかった。おそるべしだよ、ぴーちゃん。
大学生のころからはじまったこの演劇活動。なんだかんだでずいぶん長くなるけれど、今日のこのリーディングはなかなか得難い経験となりました。
新しいチャンネル、なんか開いた。


今回の公演に誘ってくれた、作演出の仗さん。
お相手に指名してくれたぴーちゃん。
つないでくれた渡辺詩子ちゃん。

ほんと、ありがとうございました。

また行こうじゃない、カラオケ。
入れるよ合いの手。

 
YAMAZAKI Kazuyuki (2012年7月15日 23:52)