撮影☞雨宿り☞奈良美智☞女優の魂


朝から、撮影のおしごとへ。

寝坊しちゃまずいというプレッシャーから、結局一睡もできなかった。
という夢を見ながら寝てた。
なんだか眠れたんだか眠れなかったんだかよくわからぬまま、朝5時すぎに無事起きて向かう。

撮影のほうは、非常にさっくりと順調に終わる。
出演というよりも、ほんのり風味づけみたいな感じではありますが、また情報解禁になったらお知らせしますナ。


衣裳から普段着に着替えてメイクを落とし、さて帰ろうかと思ったところにものすごいどしゃ降りの雨と雷。これはさすがにちょっと出られまいというわけで、同じく出番の終わった共演者のお二人とお茶をして帰る。
お互い今日が初対面で、撮影の合間も特にそんなに話をしていたわけでもなく、かなりフワッとしたかんじの時間ではあったけれど、いろいろ話しているうちになぜか盛り上がる。
互いの出身地の話からお酒と肴の話になり、そして今まで行った海外旅行での思い出など。
結局1時間半くらいダラダラとおしゃべり。とても楽しかった。

こういう映像の現場でご一緒した人たちとは、だいたい撮影が終わったら軽く挨拶して三々五々解散になってしまうので、今日のようにゆっくり話せたりするのはまれなこと。こういうのもあると、突然の豪雨も悪くないな。



R0012986.jpg
雨もあがり、ちょうど撮影現場のすぐ近くに横浜美術館があったので、奈良美智展「君や僕にちょっと似ている」を観に行ってまいりました。

あの不機嫌そうな顔した子どもたちがたくさん。
夏休みで土曜日ということもあり、家族づれのお客さんがたくさん。
奈良さんの絵と「ちょっと似ている」顔した子どもたちがたくさん。

1枚の画の前で、くぎづけになったまま動けなくなっている7歳くらいの女の子がとても印象的だった。
これからどんな年齢の重ね方をしてゆくのだろう。

ダンボールや、大きな封筒の裏をキャンバスにして描いた絵がよかったな。
創作の過程が透けて見えるさまとか。


横浜美術館は広くてゆったり観られるのでとても心地よい。
ちょっと観てはベンチで休んで、落ち着いて眺めてはまたじっくり観て。

ああ、いい。



joyuu004.jpg
ちょうど横浜に来ていることだし、ちょうど時間も空いたので、チェルフィッチュ『女優の魂』を観ようかとSTスポット横浜に飛び込みで行ってみる。
20日の代官山のチケットが完売で取れなかったのだけど、結果的にちょうどよかった。


女優の業......。彼女は死後も女優であり続けられるのか?! 

チェルフィッチュが、初めて岡田利規の短篇小説を舞台化します。
死んでしまったある女優が「役者とは?アーティストとは?」を語るひとり芝居。


もともと舞台で何度かご一緒したことのある、佐々木幸子ちゃんのひとり芝居。
いろんなところで彼女のお芝居を観ているけれど、どんなシチュエーションであっても違和感なく溶け込む柔らかさと、自分の味わいを確実に残すしたたかさがすげえな、と思うのですね。

短編小説の舞台化ということだけど、佐々木ちゃんのために当て書きしたようなひとり芝居。
とはいえ、相当な稽古を重ねないと難しいだろ、というひとり芝居なのだけど、それを微塵も感じさせずに、シレッと舞台に立っているところがホントすばらしい。素敵。

すごいぞ、すごいぞ佐々木ちゃん!



そして、夜の人狼イベントに向けてあわてて下北沢へと向かう。
この時点で15時くらい。
朝起きてからまだ10時間。

一日、長いよ!!!

 
YAMAZAKI Kazuyuki (2012年8月18日 15:33)