やりかけ恋のバッキン


ピーターパン観て夢の世界を飛び回ったあとは、またちがう夢の世界へ。

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毎年夏のおたのしみ、本能中枢劇団『別冊オトメチック ルネッサンス やりかけ恋のバッキン』へと。
今回の会場は渋谷のステキ空間、サラヴァ東京。
お酒を片手に、開演を待ちます。

宝くじ売り場で働く乙女たちは、 とうもろこしで恋占いをし、
ナイチンゲール美容液なるブログを書き、 ブログが炎上すれば「ふー」と気絶する。
レトロでかわいくて、少々まぬけな乙女たちの ルネッサンス(再生復興)。

かつて所属していた劇団、ベターポーヅで何度か上演したシリーズもの"オトメチック ルネッサンス"が、15年の時を経てあらたにうまれました。
そもそも「バッキン」て何よ?

いろんなところに散りばめられたナゾは回収されることもないので、ただただ目の前にただようフンワリした空気に身を任せるのです。
心地よく揺さぶられる脳みそ。

まったく、なんなのよ。

西島さんのつむぐ台詞やさまざまなシークエンスに、底知れぬなにかを感じ身震いする。なにかって、なんだ。
なんであんなこと思いつくのでしょう。
今まで演じる側だったからなんだか麻痺していたけど、相当おかしいよ。

終演後はそのまま会場に残って、ゆったりまったりとした打ち上げにお邪魔。

はあ、楽しかったな。
ところどころ懐かしい場面もあり、あのころを思いだしたり。

\この色なんの色〜?/
\ぴ、ピンクだよ!/

 

ネバーランドへGO! GO!


水曜日。

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午後から東京国際フォーラムに行って、NTTドコモ ファンタジースペシャル『ピーターパン』を観に行ってまいりましたよ。

演出・潤色はKAKUTAの桑原さん。
この春に参加したKAKUTAのワークショップ「春のみっちりひまつぶし2013」でご一緒した、唯月ふうかちゃんが、あたらしい9代目ピーターパンに。
これはぜひとも見届けなくてはなりませぬよ。


まずタイムテーブルを観てみて、11時開演と15時半開演の2回公演というのでフェッと思う。なんでじゃろな、と思ったけれど、劇場に行ってみてなるほど納得。
子どもたちでいっぱいでした。そうか。夏の子どもは朝早いものな。
いい年齢の山にょはBUDOKAN明けで12時くらいまで寝てたけどな。

なかなか観ないタイプのお芝居でしたが、これがなんともまぁ。
魂ゆさぶられました。
歌と踊りと、笑いと涙と。
広い劇場を縦横無尽に飛び回るピーターパンの姿に胸熱くなりますた。
子どもたちの心をグッとつかみつつ、連れて来ているお父さんお母さん世代に刺さる小ネタなんかもはさんだり。

子どもたちがとにかくニッコニコしていて、それを見ているお父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃんたちもまたニッコニコしている。
小さいころにああいう舞台が観られるって、すばらしい。


9代目ピーターパンはとても堂々としていました。ワークショップで会ったときは、女の子女の子したかわいらしい感じの子だったのに、すっかり少年の顔だちと声に。たしかに物怖じしない子ではあったけど。あの子、すげえよ。

そして周りを固める、KAKUTAの成清さんやヨウラさんをはじめとする、小劇場界隈のみなさんがまたカラフルで楽しい。
"狂犬"の異名をもつ海賊役を演じる今奈良さんにもうしびれっぱなしでした。ゴリラせんぱい、かっこいい!


ふう。
おれも飛びてぇ!
 


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