風立ちぬ


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夜、観てきましたよ。

先入観を持たず素直な気持ちで観られるよう、なるべく前情報や友だちの感想を入れないように。
ふう。

大正から昭和にかけての日本。戦争や大震災、世界恐慌による不景気により、世間は閉塞感に覆われていた。航空機の設計者である堀越二郎はイタリア人飛行機製作者カプローニを尊敬し、いつか美しい飛行機を作り上げたいという野心を抱いていた。関東大震災のさなか汽車で出会った菜穂子とある日再会。二人は恋に落ちるが、菜穂子が結核にかかってしまう。

うつくしい映画でありました。

観終わったあとの友だちの第一声、「宮さん、飛行機好きね......」。本当さね。
空を飛ぶシーンのすがすがしさ、伸びやかさと、主題歌の『ひこうき雲』がなんとも気持ちよい。
夕焼けの色合いとか。
高原の緑のグラデーションとか。

けれどただただ面白い、きれい、で終わらない。
じわじわと残る胸さわぎと切なさと。
庵野監督の声のお芝居がまたすばらしい。

生きねば。

だ。


映画観終えたあとはちょっと一杯ひっかけて帰ったのですけど、奇しくもその頃TVでは『天空の城ラピュタ』の放送が。
ツイッターをさかのぼったらあちらこちらで滅びの言葉が。
そんな軽々しく言ったらイカン!
目がつぶれるよ!

 

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