黛さん、現る!

夜、王子小劇場へ。
王子駅に行くのに、中野駅からだと地下鉄で行けば乗り換え1回で済むんだ、と気づいて急遽東西線に乗ってみたら、その直後に中央線が人身事故でストップするというアナウンスが。運がよかった。


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そんなこんなでたどり着いた王子小劇場。


真夏。日曜日。
高校時代の元クラスメイトである女三人が、駅で待ち合わせて久々に再会する。
三人はこれから、同じくクラスメイトだった友人に会いに行く。
その友人は、最近、ストーカーに狙われているらしく、しかも、そのストーカーと街で一緒に歩いてゆくところを目撃されている。
友人の身に何が起こっているのか。
女三人は、事情を聞き出すべく、友人宅へ向かうのだが......。


これがですよ。

すっごいおもしろかった。
まともな人が誰ひとりとして出てこない世界観。
どうでもいい日常のなかから、突如異次元に飛んでゆく軽やかさと、暴れまくりのタフネス。
なんだよ、なんだよコレ!

以前観たナカゴーの作品が正直あまりハマらなかったので、元々の期待値が実はちょっと低めだったというのもあるけれど、ここまでグイグイ前のめりになって観たのも、ちょっとひさしぶりかもしれない。
ゲラゲラ笑ってスッキリ何も残らない、てのじゃなくて、脳がふるえるほどブン回されてジワジワと可笑しみと余韻が追っかけてくるような。

それにしても、野鳩の佐々木ちゃんはいつもホントに面白い作品や劇団にめぐりあってるな。
引っぱりだこなのもよくわかるけど。


とにかく、このナカゴーの面白さを誰かと話したいんだよ。
みんな観に行ったらいいよ!
月曜日まで王子小劇場でやってんよ!


 
YAMAZAKI Kazuyuki (2012年7月27日 22:47)