明け星の頃には 〜セロ弾きのゴーシュ〜


観劇ダブルヘッダーの日。

ずいぶん前に行ったことがある劇場だけど、びっくりするくらいにどこにあるのか憶えてなかった。目白駅からけっこう歩くので、方向音痴としては非常に不安になりながらも劇場に到着。


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『ゴーシュは町の活動写真館でセロを弾く係りでした。
けれどもあんまり上手でないという評判でした。
上手でないどころではなく実は仲間の楽手のなかではいちばん下手でしたから、
いつでも楽長にいじめられるのでした。』

 ・・・・・・・ 

今日もまた夜が来て、
そうして黙っていても夜は明けるのだ。
朝日が明日を連れてくる、すこしだけ前、
割れた窓ガラスの隙間から見えるあの、
金星の光に、僕はなりたい。


フッと心があたたまる、素敵な作品でありましたよ。
宮沢賢治、ひさしぶりに読み返してみたくなる。
照明のつかい方がとても効果的で、美しいあかり。
舞台観に行って「照明よかったよ」と言われると「じゃあ芝居は今ひとつだったのかしら」なんて勘ぐってしまいがちですけど、もちろんお芝居もとてもよかったのですよ。

ワークショップでご一緒して仲良くなった、宍戸さんの酔いどれシングルマザーがなかなか奥行きのある感じで素敵。声がまたイイんだな。
終演後にご挨拶したらお菓子くれたよ。
わいー。

 
YAMAZAKI Kazuyuki (2013年5月 3日 18:48)