カリフォルニア・ドールズ


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昨晩呑みながら「最近観たおもしろい映画」の話になり、映画好きの山中くんと足立くんから「『カリフォルニア・ドールズ』観ました?」「すげえイイですよ!」とはげしくオススメされた。

まもなく閉館してしまう、シアターN渋谷のクロージング作品。
今週いっぱいで終わってしまうということなので慌ててかけこむ。

わずかなファイトマネーを求めての、「カリフォルニア・ドールズ」のあてなき旅は、毎日が崖っぷち。ドサ回りである。マネージャーは頑固で野心家、仕事のためなら嘘もつく。そんな彼に導かれての、彼女たちの旅には、想定外の落とし穴と思わぬ喜びが待ち受けている。生きることの陰りと輝きに満ちあふれた物語。「この映画に登場する人間たちは皆"よくいる誰か"なのだ」とマネージャー役のピーター・フォークが語る。どこにでもいる誰かが特別な存在となる、そんな輝ける一瞬の永遠が、スクリーンを満たす。

ロバート・アルトリッチ監督の遺作で、30年前に公開された作品のリバイバル上映。

やー、これ。
すげえ面白かったですよ!!

プロレスとかまるで見ないけど楽しめるのかな、と若干不安なところもあったけど、もうグイグイですよ。笑って泣けて大興奮。胸熱くなる。
音楽がいい。映像の色味がまたいい。
会場で盛り上がってる観客の顔が、もうたまらなくいい顔してる。なんだ、ありゃ。
画面から伝わってくる圧と熱量がすごいよ。
あととにかく、ピーター・フォークがエロいんだよ。なんだあの艶っぽさ。




面白そうな映画にはアンテナはって行こうと思ってはいるけれど、まるでノーマークだったこの映画。オススメされて観てみて、当たりだと非常にうれしい。
節操なくいろんなジャンルを観て行こうと心がけてても、自分で選んで観に行くだけだと、どうしても偏っちゃうからな。

みなさん、いろいろオススメしてちょうだい。
映画でも舞台でも。


そして、シアターN渋谷ホームページの全上映作品リストを見て、「ああそういえばコレもここで観たな」というのをいろいろ思い出し、切なくなる。
2005年の開館以来、ちょうど7年間。なかなか渋いセレクションをする、志の高い映画館だったと思います。

おつかれさまでした。ありがとう。

 
YAMAZAKI Kazuyuki (2012年11月29日 22:19)