新宿秘宝館


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「新宿に期間限定の秘宝館があるらしい」というウワサを聞きつけ、行こう行こうとずっと思っていた。
気づけばもうこんどの日曜日までだというので、稽古がはじまるまでの時間に慌てて行ってまいりましたよ、新宿秘宝館@ギャラリー新宿座
新宿駅から徒歩5分くらいなんだけど、なかなか足を踏み入れたことのないエリア。
なぜか安い旅館が立ち並んでいた。こんなところ、あるんだね。


「新宿秘宝館」 

みんな嘘っぱちばかりの世界だった 
甲州行きの終列車が頭の上を走ってゆく 
百貨店の屋上のように寥々とした全生活を振り捨てて 
私は木賃宿の蒲団に静脈を延ばしている 

かつて旭町と呼ばれた新宿4丁目の木賃宿で、林芙美子は放浪記にこう書いた。JRとタカシマヤの澄まし顔に、道の向かいから思いきり毒づいているような、すえた昭和の匂いがいまだ漂う一角。そんな場所で、昭和の秘宝をいま開陳できる幸せを思う。 

三重県鳥羽にかつて存在した、鳥羽SF未来館のフューチャー・エロ・スペクタクル。エキセントリックな老人の求めに応じて、天才蝋人形師が生み出した狂気の蠟人形。そして週末にはゾンビたちまで地の底のどこかからあらわれいで・・・。正視する勇気のあるひとだけ、来ればいい。 

1ヶ月と少しだけ、ここは我らの秘所にこじ開けられた穴となる。 
都築響一


会場に入ると、こじんまりとしたギャラリーに立ち並ぶ、いかがわしい人形たち。もともと鳥羽SF未来館のなかにあったという、今はもうなくなってしまった秘宝館のコレクションをもってきたものだとか。

しかしまぁ、なんだこりゃ。
あっけらかんと卑猥。
もはや清々しいほどに。

基本的に館内の撮影は自由なので、どんどん写真をブログやツイッターで拡散してください、とのことだったのだけど、ある一角のみ撮影はNGというところが。
なんだろ、と思ってみたら、いろんな国の男性器と女性器をあらわした蝋人形。
もう、局部のみ。
なんだか正気の沙汰ではない職人芸を見る。
まだ軽く寝ぼけてるくらいの時間に見るもんじゃなかったかもしれんけど。


思ったよりもコンパクトではあったけれど、なかなか見応えありますた。
なんとか間に合ってよかった。

全国各地、いろんなところの秘宝館をめぐっていきたいのです。


 
YAMAZAKI Kazuyuki (2013年1月25日 12:46)