兄よ、宇宙へ帰れ。


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駅前劇場にてバジリコ・F・バジオ10周年記念公演『兄よ、宇宙へ帰れ』を観に行ってまいりました。

バジリコⒻバジオ
劇団10周年記念作品!

家族の寿命について考えた。
家族というものはいつ終わるのかしら、と。

兄は私に言いました。

「そりゃ僕があの大宇宙へ帰る時だよ。」

兄の目はマジでした。

神様、憐れな兄をお救いください。

劇団10周年を迎え、渾身の力と知恵を絞っておおくりします。
(CoRich 舞台芸術まつり! 2013春 最終選考作品)

「人形と人間を駆使してプチグロ・ナンセンスな演劇をする劇団です」と自らを称する、オリジナリティあふるるお芝居を作るバジリコ・F・バジオ。
ひさしぶりに観たけれど、突き抜けたくだらなさ(イイ意味で)に加えて、人間ドラマが色濃くなっていてなかなかジンワリくる。

なんだよ、イイ話じゃねえかよ!

そしてあいかわらずのキモカワイイ人形たちのクオリティの高さ。
あれ、イイんだよなぁ。
スピリチュアルなあのお方の人形とか。

以前舞台でご一緒して以来、家が近いということもあって、すっかりなついてくれているカワイイ三枝くんにごあいさつ。
はじめて会ったときから、腹話術の人形みたいな顔したしてるなぁと思っていたんだけど、なんかどんどん人形っぽくなっているよ。
人形たちを操ったり共演したりしてるから、シンクロ率が高くなっていくのかな。
人間くさい人形たちと、人形みたいな人間たちと。

ここも10周年かぁ。
このまま20年、30年と走り続けていただきたい劇団のひとつであります。

 
YAMAZAKI Kazuyuki (2013年6月 3日 16:04)