さよなら渓谷


2013年、下半期はじまり。
毎月1日の映画サービスデー。

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周りでとても評判のよいインド映画『きっと、うまくいく』を観ようかしらと思ったけれど、時間がギリギリ間に合わなそうになってしまったので、ちょうどいい時間にやっていた『さよなら渓谷』を観に行くことに。

ごく普通に見える夫婦。
だがふたりは残酷な事件の被害者と加害者だった--。

緑が生い茂る渓谷で幼児の殺害事件が発生し、容疑者として母親が逮捕される。隣の家に住んでいる尾崎俊介(大西信満)がその母親と不倫していたのではないかという疑惑が、俊介の妻かなこ(真木よう子)の証言によって浮かぶ。事件を取材する週刊誌の記者、渡辺(大森南朋)がさらに調査を進めていくうちに、尾崎夫妻をめぐる15年前の衝撃的な秘密にたどり着き......。

ちょうどモスクワ国際映画祭で審査員特別賞を受賞したニュースの直後ということもあり、客席はギュウギュウ。
じっとりと汗ばむ肌ざわりがなんとも生々しい作品。
真木よう子さんの強くてさみしいまなざしと、華奢だけど豊満な肉体が饒舌にものがたる。
ヒリヒリしたな。
頭がグワングワンする。

前にふとしたご縁でお酒をご一緒した、平本正宏さんの音楽もすばらしかったな。染み入った。

ああ、2013年下半期の映画ひとつめに、いいもの観たよ。


 
YAMAZAKI Kazuyuki (2013年7月 1日 15:52)