生きている家


土曜日。

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前田花男くんが主宰する劇団、ゲイシャフジヤマNo.1の公演『生きている家』を観に行ってまいりましたよ。


片田舎の古い日本家屋に暮らしながら認知症になった父親の面倒をみている男がいる。
腹違いの弟は高校卒業と共に上京してしまい、ここ数年顔も合わせていない......。
父の死により生前の父の想いと弟の言い分、そして遠い昔に仕舞込まれていた兄の願いが溢れだす......「母親を殺したのは自分だ」。
引きずられた想いが生む擦れ違いの繰り返しは、あるべき関係を崩し噛み合わぬまま時を回す。
しかしそれでも―、

ゲイシャフジヤマNo.1の第三弾は!!とある男家族の後悔と願いと想いを、狂言作品である梟山伏(ふくろうやまぶし)をモチーフにして、シリアスにそしてコメディを意識して創り上げる!!


去年の暮れに観た第2回公演『ラブサードホテル』の、男子の妄想がみっちり詰まったようなカラフルな作風からガラリと変わって、心のひだをしっとり丁寧に描いている印象。
花男くんの生真面目で素直な人柄がそのまま投影されていたよ。
前回も今回も、しっかりと作品に体重をのっけている感じがすばらしい。


あいつめ、やりよるな!
ナイスガッツ、センスボーイ!!

 
YAMAZAKI Kazuyuki (2013年8月10日 21:47)