愛の渦

もう5月ですか。そうですか。
2014年も3分の1が過ぎたってマジですか。
2013年の大掃除もまだ終わってないんですけどどうしましょう。


ひとまず1日は映画サービスデーなので行ってきました。
消費税が上がってはじめて行った映画サービスデー。
1,100円となんだかしまらない金額に膝がカックンとなる。

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いつ観ようかと考えあぐねてるうちに、公開からけっこう経ってしまった話題の映画『愛の渦』
ようやく観ましたよ。

都会の一室で営まれる乱交パーティー。
滑稽なまでに剥き出しの性欲が向かう先は、愛か、果てないただの欲望か。

午前0時〜5時。料金は男:2万円、女:1千円、カップル5千円。豪華なマンションの一室に集まったのは、ニート、女子大生、フリーター、保育士など普段の生活では交わりそうもない男女。彼らの目的は「ただセックスがしたい」。しかし滑稽なまでに剥き出しの性欲は、お互いの心も裸にしていく。
好意、嫌悪、侮蔑、格差...渦巻く思惑と欲望の一晩が向かう結末とは----


剥き出しだった、なぁ。
どこにでもいる人たちのドロリ、ダラリと汗ばむ欲望。生々しい肢体と痴態に、時折あふれる笑い。
すげえですよ。
頭と腰のあたりをゴンゴン揺さぶられたあとに、じっとりへばりつく感じ。
オールナイトで六本木で観たら、映画館を出たあとさぞかし面白かったことでしょう。
しかしキャストも余すところなくすばらしい。体当たりで挑んだ主演の池松壮亮くん・門脇麦ちゃんはもちろんですが、個人的なツボは窪塚洋介さんと柄本時生さん。
三浦さんの監督作品は『ボーイズ・オン・ザ・ラン』もとてつもなく面白かったのですけど、この作品もまた然り。
ポツドールの舞台版も観てみたかったな。


そういえば昨年、三浦さんが演出する舞台のキャスティングを兼ねた2日間のワークショップに参加してきまして。
三浦さんの戯曲を使い、グループごとに配役を決めてひとつのシーンを作るというのをいくつかやったのですが、この『愛の渦』のなかのシーンもやってみたのですね。

乱交パーティーの1回戦を終えたあとに、はじめて会う人たちが互いの素性とエロの度合いを探り探り会話する、という場面。
映画では新井浩文さんがやったあの役を。
「とにかくゲスな、剥き出しの性欲が見えてこないと面白くないシーンなので」と言う三浦さんの演出だったのですけど、しばらくグループごとにシーンを作ったあと、みんなの前で発表を終えたとき。
「山崎さんはアレですね、相当エロいっすねww」
とのお言葉をいただきました。


まったくもって、ありがたきしあわせでございます。



 

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