モクチョーイ 賢者の宴

去年の暮れくらいに、仲良しの噺家さんの林家きく麿師匠が、吉祥寺にあるモクチョーイというベトナム料理屋さんで忘年会をやったときのこと。

ご主人が1月末から1ヶ月くらい、ベトナムに里帰りするため営業がしばらくお休みになるとのことで、その間にお店を貸してくれるので「ここで何かお料理のイベントやろうよ」と話をもちかけてくれまして。

どんな感じの宴にしようかなと相談して、一昨年の夏にやったイベントで、バッサバッサと100人分の料理をふるまった仲間、詩森ろばさんと丸山ねえねに声をかけ、ひさしぶりに揃って腕をふるうことになりました。

きく麿師匠、ろばさん、ねえね、山にょ。
名づけて「モクチョーイ 賢者の宴」。


R0016595.jpg
師匠は昼からお店をあけて、牛すじ丼をランチでふるまう、とのこと。
宴は19時くらいからのスタートで、お店のキャパ的にも20人限定のイベントということに。

ちょっと早めに会場に入り、まずは師匠の牛すじ丼をいただいてから買い出しと仕込み。

5kg分もの牛すじを前々日から仕込んだとか。
前にも落語会のあとにいただいたことがあったけど「これ白めしにのっけて食べたいっすね」という夢がかないました。
うめえ。超うめえ。


そして19時ちょい前くらいからぽつりぽつりと集まりはじめて、いよいよ宴ははじまりましたよ。


【本日のおしながき】
kenja_01.jpgkenja_02.jpgkenja_03.jpgkenja_04.jpgkenja_05.jpgkenja_06.jpgkenja_08.jpgkenja_09.jpgkenja_10.jpg
□賢者のつきだしプレート(サワークリームディップ:ねえね/パプリカのマリネ:ろば/アボカドなめ茸梅肉和え:山にょ)
□いろいろ野菜と塩こぶとツナのサラダ:山にょ
□トルコ風マントゥ:ろば
□鶏ハム5種(プレーン、塩麹野菜巻き、ブラックペッパー、バジル、鶏もも):ねえね
□明太子と九条ねぎのポテトサラダ:山にょ
□根三つ葉と豚肉の自家製食べるラー油炒め:ろば
□牛すじ煮込み:きく麿
□ベトナム風角煮:ろば
□フジッリのボロネーゼ:ねえね
□タイ風雑煮:山にょ
□ティラミス:ねえね
□ソフィーのショコラシュトーレン:山にょ

つきだし、当初の予定では別のものを出そうと思っていたのですが、諸事情により当日になって急きょアボカドなめ茸梅肉和えに変更。
でも結果的に、3人のバランスが彩り的にもちょうどいい感じに。
「誰がどれ作ったでしょうか」クイズにしてみたり。


白菜・春菊・大葉・かいわれ大根と、塩こぶとツナのさっぱりサラダは山にょ担当。大量に作って、座持ちがよい。


トルコ風マントゥは、ろばさんの真骨頂といったひと品。
モッチモチの皮で包んだ小ぶりのゆで餃子みたいなマントゥを、ヨーグルトソースでいただくという。パラリとかかったミントがまたいい具合。


ねえね作の5種の鶏ハムと、山にょの明太子ポテサラは一緒に盛って。
切った鶏ハムのはじっこ部分は台所でスタッフが美味しくいただきました。


根三つ葉と豚肉の炒め物、ろばさんが中華なべをガンガン振ってる姿に萌えました。火の通り加減と自家製ラー油がなんとも絶妙。


ベトナム風角煮も、見た目こそ普通の角煮っぽかったけれど、なんともエスニックな香り。なるほどベトナム風。
すごいなー。
こんなのおうちで作れちゃうんだ、と感心することしきり。


「家に大量のフジッリ(ショートパスタ)があるんだけどさ」というところから作ることになったねえねのボロネーゼ。
これまた超うまい!!
余ったソースをクラッカーにのせてもまたタマラン。


タイ風雑煮は最近のスマッシュヒット。リクエストにおこたえして。たらふく食べたあとでも汁が沁みる。
盛りつけるとき「パクチー苦手な人は言ってくださいね」と言ったけど、ダメな人は1人しかいませんでした。
「むしろ大盛りで!」という人もチラホラ。


デザートはねえねの担当ということになり、ティラミス。甘さひかえめで非常においしい。
そしてちょうどバレンタインに合わせて、うちの実家のソフィーがショコラシュトレンを作ったというので、みんなにちょっとずつ味見してもらいました。評判も上々で嬉しいかぎり。


以上!

写真もちょこちょこ撮ってはいたのですが、いくつか撮りこぼしがあったのと、うちっちさんがFacebookにアップしていた写真が大変美味しそうだったので拝借いたしました。
ありがとうございます。


3人の個性がそれぞれ出たというか、ろばさんはエスニック系、ねえねはイタリアン系、山にょは創作和食系という感じに。

「最初のつきだしはそれぞれが作ってちょっとずつ盛ろう」
「このへんでパンチのある炒め物欲しいよね」
「お腹にたまるもの、何がいいかな?」
「最後に〆のスープ的なの出したいす」
とか。
作戦会議してるときのグルーヴ感にワックワクしたよね。

「とにかく『なんか足りなかった』ということだけは避けたいよね」ということで心配なところもあったけれど、みんなしっかり食べてもらえたようでよかったす。ホントに食べっぷりがよくて、非常に気持ちよかった。
あれだね、男子よりも女子のほうがよく食べがちね。

ちょくちょく会ってる人、ひさしぶりに会う人、はじめましての人。
みんなのニコニコしてるさまを見て、キッチンでつまみ食いしながら呑む酒がなんともたまらなかったですワ。


みなさんどうもありがとうございました。
次の賢者の宴をまたお楽しみに!!

 
YAMAZAKI Kazuyuki (2014年2月12日 22:59)