大きなものを破壊命令

水曜日。

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ニッポンの河川 第6回公演『大きなものを破壊命令』@東京芸術劇場 シアターイーストに行ってまいりました。

熊谷の珍走団"ザ・ビートルズ"のリーダー・神林衛 15歳は、ラバウルで戦う北鎌倉出身の良家の四姉妹でもあるのだが、駅前公園での夏祭りの最中に ジャングルの奥地で敵兵を撃ったことで、妹の全身を機械化されてしまうのであった。フィクションとはいえ、大変な出来事だと思います。 一方、例の首締めジャックは長女であるが、それは同じ役者が演じるだけで、同一人物であるという設定ではないし、それを言うなら長女はトムソーヤ塾の塾長でもあるのだが、そうしていろいろな役を演じ分けながら、タイトルにもあるように"大きなもの"を破壊する、または破壊された者の話が展開するのである。逆から書くと、るあでのるす開展。


「役者たちが音響・照明を操作しながら演技をする」というスタイルで、いったいどんななの? とずっと気になっていたこのニッポンの河川。


ニッポンの河川の特徴

豆電球から赤外線ストーブまでを使った手作り照明を、
手作りのフットスイッチで操り、
役者が台詞を喋りながらスピーカーを改造した手作りウォークマンで
次々とカセットを入れ替えながら音楽を流す。
役者が照明と音響を操作しながら、同時に演技するスタイルである。


なんだい、こりゃ!

めまぐるしく展開するストーリー。
舞台を縦横無尽に、活き活きと躍動する4人の演劇姉妹たち。
これは......楽しい!!

ウェストにくくりつけたスピーカーからBGMを流し、使い終えたカセットテープはガショガショと捨ててゆく。
そして小気味よいリズムで、手づくり感あふれる照明装置のスイッチをON/OFF。

こりゃ相当稽古が大変だろうに、というのは観ていてわかるのですけれど、非常に楽しそうに演じているのがすごく印象的。

あれ、やってみたいものなぁ。
ウェアラブル音響、装着したいもの。

おもしろかったなぁ。

 
YAMAZAKI Kazuyuki (2014年3月 5日 16:20)