成れの果て

夜、elePHANTOMoon『成れの果て』を観に、こまばアゴラ劇場へ。

アゴラ劇場の近くには「菱田屋」というすこぶる美味しい定食屋さんがあるので、観劇前にめし食おうと思い、昼めしを軽めに済ませる。
とにかくどのメニューも大変美味しそうなのでさんざん悩んだのだけど、結局前にも食べた豚生姜焼き定食にしてしまった。
うめえ。
腹パンッパン。


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不幸や絶望はもういらない。わたしは幸せがほしい。

早代は東京で生活していた。
ある日、田舎で暮らす姉のあすみから連絡があった。
それは今度結婚するという内容の電話。
「おめでとう。何て人?地元の人?」
あすみは言いにくそうに名前を言った。
「布施野くん...」
名前を聞いて早代は愕然とした。
その男は11年前に早代を強姦した男だった。


はじめて観るelePHANTOMoon。
なかなかドロッとした作品づくりをするというウワサは聞いていたので、ちょい覚悟して観る。

生理に訴えてくるような、生々しい人間の会話。
けれどそれが嫌な感じではなく、エンターテイメントとして昇華されてる感じが素敵。
台詞のない場面の空気感がとてもよかったです。
あと、あまり語りすぎず、お客さんの解釈に委ねる余地を残しているところもまたいい具合。
観終わった人といろいろ話したくなるね、あれ。

たまにこういうエグみの強いような作品を観ると、とても刺激になりますね。
味覚が広がるというか。

BUDOKANにちょいちょい呑みに来てくれる、ブルドッキングヘッドロックの寺井さんがなんとも細かいところまで作り込んだ芝居をしていてすばらしい。
気持ちわるくて人間くさかったよ、寺井ちゃん!(←ほめている)

 
 
YAMAZAKI Kazuyuki (2014年2月24日 22:56)