レーザービーム!

金曜日。
はらぺこペンギン!第20回記念公演『レーザービーム!』@駅前劇場を観に行ってまいりましたよ。


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下町で饅頭屋を営む天道家。実は彼らには秘密があった。
本当に、ホンの微々たるものなんだけど、彼らは「超能力」が使えたのだ。

そんな彼らの生活に大きな変化が訪れようとしていた。
天道家のボス、真紀子が誕生日の日に退院してくるのだ。
年のせいかすっかり弱っている真紀子。
もしかしたら、これが最後の誕生日になるのかも...。
言わなくても、みんなの頭の片隅にはどうしても浮かんでしまう嫌な考え。
「お誕生日会をやりましょ」
天道家には久々に家族が集まりつつあった。少しでも、真紀子の喜ぶ誕生日会を...。
しかし、皆は気付いていなかった。
長男孝太の目が、うっすらと光り始めていることを。
そして、皆は分かっていなかった。
この数時間後、この家が時空戦争の戦場と化してしまうということを!

はらぺこペンギン!20回目の本公演は、
とんでもなく大きなスケールで描く、小さな家族の小さな小さな幸せの物語。
ふざけてるようですが、これは色んな「ありがとう」の話です。


先日、BUDOKANにバーテンで入る前の腹ごしらえでラーメン屋に入ったとき、うさんくさいメガネの男が入ってくるなりこちらをガン見してきたので、なんじゃいな、と思ったら劇団員の三原くんでした。ちょうど場当たりの合間に来たみたい。
ま、そのあと並んでラーメン食べたんですけどね。
「『霊幻道士』のスイカ頭をイメージした」という髪型だったのだけど、また今回も濃いキャラ揃えてんのか......と心震えておりました。

今回は家族のものがたり。
だけど一筋縄でいかない世界観。

自分が以前出演した『愛の蟻地獄』のときもそうだったのだけど、しっとり心のひだを描くナイーブなところと、「ナニやってんだよww」と言いたくなるばかばかしいところのバランス感覚がなかなか素敵な作風なのですね。
ところどころ出てくる飛び道具的な珍キャラも、なぜか許せてしまうよね。

いろんな伏線をきっちり回収して、スコンときもちのよいエンターテイメントに仕上がっておりました。
なんだかホッコリした。
客席もとてもあたたかかったね。

"逆バック・トゥ・ザ・フューチャー"か。
なるほどね。



 
YAMAZAKI Kazuyuki (2014年1月24日 21:22)