丘の上、ただひとつの家
月曜日。
鵺的『丘の上、ただひとつの家』@SPACE雑遊、観に行ってまいりました。
おかあさん育てる気がないならなぜわたしたちを産んだのですか家族を知らないわたしたちはぼんやりとした幸せと不幸をかかえたままたださまよいつづけるしかないのですか
幼い頃に生き別れた母を探し出そうという姉と、会う気はないと抵抗する妹。見知らぬ肉親の存在を知った人びとは、それぞれの思惑に乱れ、葛藤しはじめる。
鵺的が贈る他のどこにもないホームドラマ。
ひとりの母親をめぐる、血のものがたり。ひとりひとりの人物の、ヒリヒリと痛む皮膚の下にうごめく感情のうねりがすさまじい。
舞台の中心には白い一本の柱が立てられているのだけど、その根元が腐っているという美術が、世界観を深く描いていてすばらしい。角度によっては人物を隠してしまって、会話する人たちの邪魔をしているという点においても、とても象徴的。
一度バラバラに解体されて、ちがう脚や背もたれで再構築されたオブジェのような椅子もまた、おぞましくも美しい。やるね、袴田さん。
先日観てきた風琴工房『penalty killing』が動の芝居だとしたら、こっちは静の芝居。表現のベクトルは違えど、熱量の凄さという意味においては両者譲らず、といったところでしょうか。公演期間が同じこの2作品を見比べられたのは、とてもよいコントラストでありました。
ふー。これまた凄い作品を観たよ。熱量、熱量。
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月曜日。
鵺的『丘の上、ただひとつの家』@SPACE雑遊、観に行ってまいりました。
おかあさん育てる気がないならなぜわたしたちを産んだのですか家族を知らないわたしたちはぼんやりとした幸せと不幸をかかえたままたださまよいつづけるしかないのですか幼い頃に生き別れた母を探し出そうという姉と、会う気はないと抵抗する妹。見知らぬ肉親の存在を知った人びとは、それぞれの思惑に乱れ、葛藤しはじめる。鵺的が贈る他のどこにもないホームドラマ。
ひとりの母親をめぐる、血のものがたり。
ひとりひとりの人物の、ヒリヒリと痛む皮膚の下にうごめく感情のうねりがすさまじい。
舞台の中心には白い一本の柱が立てられているのだけど、その根元が腐っているという美術が、世界観を深く描いていてすばらしい。
角度によっては人物を隠してしまって、会話する人たちの邪魔をしているという点においても、とても象徴的。
一度バラバラに解体されて、ちがう脚や背もたれで再構築されたオブジェのような椅子もまた、おぞましくも美しい。
やるね、袴田さん。
先日観てきた風琴工房『penalty killing』が動の芝居だとしたら、こっちは静の芝居。
表現のベクトルは違えど、熱量の凄さという意味においては両者譲らず、といったところでしょうか。
公演期間が同じこの2作品を見比べられたのは、とてもよいコントラストでありました。
ふー。
これまた凄い作品を観たよ。
熱量、熱量。
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