視曲線

渡辺詩子ちゃんの企画展『視曲線』@浅草ライオンビルディングスタジオを観に行ってまいりました。

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結婚式のときには爆弾低気圧が接近してどえらい嵐を呼び、旅行に行った旅先では局地的な集中豪雨になり、舞台の公演中に二度も大雪が降る、などなど、「詩子がテンション上がるとかならず天気が乱れる」という逸話に事欠かない詩子はん。

今日も朝から天気がよかったのだけど、天気予報を見ると初日マチネのはじまる14時が雨の予報。
こんなに晴れてるんだからさすがに降らないっしょ、と思う反面、詩子伝説もちょっと楽しみにしながら浅草へ向かう。


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ドローイングしたような演劇作品、
ゆらゆら人の影のような絵画作品。
浅草のレトロな四角いビルに収納する、
女優であり画家、
渡辺詩子はじめての企画展。

子供の頃は、紙と鉛筆と一緒に過ごした。
学生時代、いつでも美術室に居ることが許されていた。
19歳、インスピレーションを得るために演劇を始めた。
たくさんの物語が、からだの中を通りすぎていった。
二つの世界は一見交わることなく、常に私の側にあった。
それを今、掻き混ぜてみようと思う。
渡辺詩子


とっても風情のある白いギャラリーの、階段のぼった2階の部屋に入ると、壁には絵画作品がいくつか展示されており、異なるタッチのドローイング作品を堪能しながら開演を待ちます。
Aプログラム『午後三時、ホワイエで』という演劇作品は、昼しか上演しないんだなと思っていたけれど、観てみたらなるほど納得。
会場の白い空気と差し込む光がすばらしい装置として機能。


「今度こんな企画やろうと思うんですよね......」という話を聞いたのはいつだったか。
そこからがとにかくものすごい速度だった。
台本を書き上げ、スタッフに声をかけ、キャストを探し、会場を押さえ。
すげえなぁ、詩子はん。
ちょっとスケジュールが合わずBプログラムの方は観に行けなさそうなんだけど、ライブドローイングも観てみたかった。むむむむ。


公演が終わって挨拶をして、会場を出ると地面が濡れている。どうやらこのマチネの公演1時間弱のあいだにザーッと雨が来たらしい。すげえな、オイ。
そしておなじく観にきていた友だちと浅草をぶらぶら散策して、「仲坪さんの説得力はやっぱりスゲエ」なんてことをいろいろ話しつつ生ホッピーなど呑んでいたら、夕方くらいから急に風が冷たくなってザーッとひと雨やってきた。
「これ、今頃ちょうど夜公演のゲネでもはじまったんじゃね?」などとウワサする。


やっぱりすげえ、詩子はん。

 

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