THEE MOVIE


先日、友だちがBUDOKANに来てくれたとき、「バウスシアター、行った?」という話になり。

このあいだもこの日記でも書いたけど「転校が決まった友だちとギクシャクしちゃったまま、さよならも言えずにいるみたいな気分」と言うと「ナニこじらせちゃってんですかww」と一笑された。
だよな。
こじらせてる場合じゃねえよな。
ちょうど今日時間があいたので、最後の宴を見届けようとバウスシアターに行ってみることに。


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『ミッシェル・ガン・エレファント "THEE MOVIE"-LAST HEAVEN 031011-』の当日券がまだあるということだったので、入ってみた。
映画がはじまる直前、場内のあかりが暗くなると、爆音上映のシンボル、そびえたつスピーカーにスポットライトがうっすら当たる。
しびれるね。

2003年に解散したロックバンド「ミッシェル・ガン・エレファント」の解散ライブのステージと舞台裏を中心に、貴重な未公開映像で彼らの軌跡を追う音楽ドキュメンタリー。監督は、ミッシェル・ガン・エレファントほか数々の人気アーティストのミュージック・ビデオを手掛ける番場秀一。解散を迎えるその日、ミッシェル・ガン・エレファントとしてのメンバー最後の姿、表情を映し出すとともに、会場を覆い包む熱気を体感できる。

ミッシェル・ガン・エレファントはちゃんと聴いたことがなく、ほぼ初体験。
しかし爆音で流れる圧倒的な熱量に、思い切りぶん回されて痺れた。
凄いな。
4人が4人とも、すさまじく格好いい。
観終えたあといろいろバックボーンを知りたくなり、アベフトシさんのWikipediaのこの人物像にグッとくる。

アベフトシを評する時に「鬼」という表現が使われることがある。これは1997年〜1998年に行われたTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTのライブツアーにおいて、アベフトシの鬼気迫る演奏を見たROCKIN'ON JAPAN編集長山崎洋一郎(当時)が「鬼。鬼がいた。」と評したことから。そして解散特集の場でも「日本のロックバンド史上、あれほどまでにロックに取り憑かれたギタリストは見たことがない」とまで言われた。

鬼、いたな。
ライブを一度観てみたかったよ。


けれど、この伝説のバンドの最後のライブを、このバウスシアターの最後の爆音上映で観られたというのも、とても素敵なことでした。
『AKIRA』や『ファイト・クラブ』など、大好きな映画で締めくくるのもよかったかもしれない。
でも、もしかしたらこの機会がなければ観なかった映画を教えてもらったことで、また新たな世界が開けた。
ミッシェル・ガン・エレファント、あらためて聴いてみよう。

本当にいい映画館だったよ。
名残惜しさよりも、すがすがしさが残る最後の爆音上映体験でした。

ありがとう、バウスシアター。

 
YAMAZAKI Kazuyuki (2014年5月30日 17:43)