突撃!隣の晩ごはん

昨年の舞台『撫で撫で』でご一緒した、ONEOR8の伊藤さんが、前にうちの酒房山にょに遊びに来てくれたときに『HEAVY RAIN』というPS3のゲームがいかに面白いか、ということをものすごい熱量で語ってくれた。

連続誘拐殺人事件を巡り、4人の主人公がその謎に迫っていくアドベンチャーゲーム。
本作の特徴として、シーンに応じて実際の動作に基づいた直感的なボタン操作が要求される。要求される操作は物を持つ、ドアを開けるといった簡単な操作から、格闘、逃走といった素早い選択や判断による俊敏性が求められるものまで様々なパターンが存在する。
本作では様々な選択を行う事が出来る。ゲームオーバーの概念が無く、主人公が全員死亡しても、物語の終わりまでそのままの状況で話は進行していく。そのためエンディングもマルチエンディングの形をとっている。
(Wikipediaより)

ゲームの話や「ジョジョの奇妙な冒険」、芝居の話など、自分の好きなことを語りだすとすごく熱くなる伊藤さんの語り口がホントに面白くて大好きなのですね。
つい先日BUDOKANに遊びに来てくれたとき、また「前に話したあのゲーム、今度うちに来てぜひ体感してもらいたい」とお誘いいただいて、お互い10月本番の舞台で忙しくなる前にやりましょう、ということになり。

遊びに行ってまいりました。

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かわいらしい奥さんといっしょに住むおうちは、天井が高くて斜めになっているバンガローのような作りの部屋で、部屋中いたるところに漫画やジョジョのポスターなどがたくさんあってとっても楽しい。
「本当のマニアからしてみたら全然少ないほうですけど......」と言って見せてくれたフィギュアコーナーとか。いや、ずいぶんでしょ。

にんじんやじゃがいも、豚肉がゴロゴロ入った自家製のカレーやマカロニサラダをごちそうになりながら、しばらくお酒を呑んでおしゃべり。
連日ARENAでカレーを作ったり、お店で食べに行ったりしているけれど、誰かが作ってくれたカレーを食べるのはひさしぶりで、人柄がにじみ出たやさしいお味でとってもおいしい。おかわりしてペロリ食べた。
結婚式のときにお友だちが作ってくれたというメッセージビデオを観てホッコリ。


そしてウワサのゲームを体験プレイ。
あまりゲームとかやらない性質なのですけど、コリャなるほど面白いね!
暗いね!
「この暗さがイイんですよ〜」という、ハードボイルドなものがたりにグイグイひきこまれます。
いろんな人にプレイしてもらって、その人その人の性格が出るのを見てるのが楽しい、とのこと。ほほう。

気がつけばもうけっこう遅い時間になってしまい、このままだと徹夜でやりかねない感じだったので、キリのいいところで中断。まだ10分の1くらいしか進んでないとのこと。
あと、何回やってもちょっとした行動の違いで話の展開が変わってくるということなので、相当楽しめるそうな。ほほう。

また続きを遊びに行くよ。

やあ、しかし先日元同僚のご夫婦にお呼ばれしたときもずいぶん楽しかったけれど、友だちのおうちに遊びに行くのはホント楽しいですナ。
しばらく酒房山にょもやってないけど、ひさしぶりにやろうかしら。


 

演劇弁当、はじめました。


毎週火曜の東京DOMEに入っている前田花男くんが、水曜日からザ・スズナリで本番のTHE SHAMPOO HATに、演出部として参加しておりまして。
その花男くんから、ARENAのほうに「カレーのテイクアウト、27人分なんですけどお願いできますか?」との注文が。


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27人前のカレーか......。
なんせ大好きな劇団の楽しみにしていた公演だし、いわき総合高校演劇部の炊き出しで食べ盛りの高校生50人分のごはん作ったときに比べたら、朝めしまえの昼弁当。
やりましょう。


テイクアウト用の容器に入れて劇場まで届けることもできるのだけど、劇場すぐ下に系列のバーが3つもあって昼間は空いてるので、ここを利用しない手はないな、と。
花男くんも「ここで毎週バーテンやってるんですよ」と宣伝にもなるし、ね。


昨日からずっと、ARENA名物のお肉がゴロゴロ入ったカレーを寸胴鍋で仕込んで、20合分のお米を炊いて、昼ころに東京DOMEにエイヤサと運んでスタンバイ。
カウンターにカセットコンロ置いてあたためます。


できるだけ温かいお弁当を提供したいので、制作スタッフさんから「そろそろお願いします」という連絡をもらったところでごはんを盛って、カレーを盛って、大根ときゅうりの浅漬けを添えてできあがり。制作スタッフさんに届けてもらいます。
足りない人は下まで降りて来てもらって、食べたい分だけセルフサービスでおかわりするスタイル。
嬉々として「おかわりください!」と食べにくるキャストやスタッフのみなさんの顔を見て、ちょっとお話できるのもたいへん喜ばしい。

おかげさまで20合炊いたごはんはペロリと完食。
少し残ったカレーは「これ、いただいてもいいですか?」とのことだったので、ジップロックに詰めてお渡し。


制作さんたち曰く、けっこう下北沢でお弁当探すの困るんですよね、ということ。
今回はじめての試みだったけれど、大変好評だったのでとても嬉しい。


これまで舞台や映像の現場をいろいろ経験してきて、お弁当がちょっとおいしい、あたたかいだけでモチベーションが全っ然ちがうのをつくづく思うもの。

そのへんの勘所がわかってるスタッフが揃っている、この呑もうぜグループ。
仕込みのお弁当から終演後のお酒まで、リクエストに合わせていろいろ提案できるかと思いますので、どうぞお気軽に相談くださいな。
カレーに限らず、しょうが焼き丼やパンメニューなどもございます。

お問い合わせはこちらまで。


いい作品になりますようにと、心をこめて作りますよ。

 

[酒場めぐり]鳥文〜晩杯屋

先月くらいか、友だちがTwitterで「大井町、良さげなお店がたくさんあるっぽい」的な発言をしてまして。
それに対して「そうらしいな、行きてえな」と返したところ、「私も行く」「私もだ」「いや私もだ」とあれよあれよと食いつく仲間が続出。
すぐにLINEのグループができて、日程を調整して大井町ツアーを組む算段に。展開すげえ早かったな。


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んで本日、小雨のそぼ降るなか大井町へ行ってきましたよ。

1人体調不良により参加できなくなってしまったのだけど、結局5人で集まった今回のツアー。
大井町はちょっとした路地にイイ感じの飲み屋が立ち並んでいるのだけど、あまり大人数でワイワイ呑むというよりも、2人か3人くらいでシュッと呑んでサッと去るというお店が多い印象。
なんとなく19時くらいに集合ね、ということで、先に着いてた丸山隊員が酒呑みの嗅覚を働かせ、焼き鳥屋「鳥文」さんに入って席をキープ。

お通しで大根おろしにうずらの生卵を落としたやつが出てくるお店。
まぁ、間違いないね。
まずは焼き鳥の盛り合わせにピーマン肉詰め、冷やしトマトなどを頼んで瓶ビール。

昨日の酒が抜けてない気がして、今日はちょっとしんどいな......と思ったのですが、酒場探索する前に「ヘパリーゼがあるじゃないか」と呪文を唱えながら一本キメたらもうすっかり絶好調。
ビールがスイッスイ進んじゃったよ。

しかしさすがの丸山隊員、イイ嗅覚もってる。仕事ぶりがとても丁寧で、たいへん美味しい焼き鳥屋さんでした。
やっぱり人気のお店なようで、入れ替わり立ち替わりお客さんが絶えず。
あまり長っ尻するのは野暮なので、ひとしきり食べたあとに〆の鳥スープをいただいたところでお会計。
たいへん美味しゅうございました。
沁みた〜。シビれた泣けた惚れたコレだ〜。


せっかく来たのでここはもう1軒ということで、今度は自分が嗅覚を働かせることに。
いくつかのぞいてみたけれど、良さげなお店はいっぱいだったり、入れそうなお店は今ひとつピンとこなかったりでなかなかお店をしぼれず。
「ここ行ってみたい」と言ってたお店は19時のときには満席であきらめたのだけど、「あれ、ここ2階に座敷あるぞ」と気がついて、のぞいてみたらちょうどテーブル席が空いていた。
そして決まった、本日の2軒目は「晩杯屋」。

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1,000円あればベロベロに酔えるという、いわゆる「センベロ」居酒屋として有名なお店のようで、大変なにぎわい。
まずメニューを見て唸った。
たいがいのおつまみメニューが100〜150円という。
なんだこのコストパフォーマンス!!

1軒目でけっこうたらふく食べてきたので、枝豆、ポテサラ、黒こしょうメンマ、新しょうが浅漬けなどをつまみにトマトハイでまた乾杯。

「この店にひとりで1軒目として来たとき、おつまみ3皿選ぶとしたらどうするか」という陣立てジャンケンをして楽しむ。

アジフライもいいな、ちくわチーズ磯辺揚げもあったか、といろいろ考えだすとずいぶん迷ってしまった。
結局自分は
・マカロニサラダ
・煮込み(玉子入り)
・炙りしめさば
の3皿に。
5人とも個性が出ますワな。
体調不良で欠席した隊員にもLINEでメニュー写真を送って陣立てジャンケンに参加。
名物ということで煮込みはみんな外せない感じね。


この晩杯屋、恐るべしだったのは最後のお会計のときだ。
なんの遠慮もなくグイグイ男梅サワーなど呑んだのですけれど、5人合わせて3,860円という。
......え?
伝票あってます?
ひとり800円もいってないの?
こんなお店近所にあったら相当通っちまうよ。


いやあ、楽しかったな。また来よう大井町。

 


肉と美人とセンパイと。

ARENA下北沢、月に一度のお楽しみ「肉フェス」。
今回でもうvol.22。

なかなかスーパーなどでは手に入らない、ちょっとイイお肉が時間無制限で食べ放題、という相当オトクなイベント。本日もまたなかなかの盛り上がりとなりました。
ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました。


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まずはご挨拶代わりの名物・ローストビーフをひたすら焼いて切って、自家製のにんにくバター醤油ソースをかけて、クレソンと粒マスタード添えてハイめしあがれ、というのがキッチン番長の序盤のミッション。
味見と称してちょいちょいつまみ食いしたけれど、これがねえ、ホントに美味しいんですワ。

白めしにのっけて、ローストビーフ丼にして食べたらこれまた絶品だったのですが、こいつ、フランスパンにはさんで食べてみたいのよ。ちょっとピクルスも添えたりして。
明日のサンデーランチタイムに、ワンプレートで盛って出してみよっかな。


毎度毎度、おなじみの常連さんから「はじめて来ました」というお客さんなど、いろいろな顔ぶれなのですが、どういうわけか今日はやたらとカワイイ女子が多い日。
また食べっぷり&呑みっぷりがいいもんで、こちとらカウンターの内側でキュンッキュンしてましたよ。



終電ちょい前くらいで家路に。井の頭線で電車を待っているときに、名バイプレイヤーの大好きなベテラン俳優さんがすぐ目の前にいらっしゃった。
強面でおなじみの、艶っぽいあの方が。
テレビや舞台で拝見した姿そのままだったのですぐ気がついた。

同じ車輌に乗ったので、ついチラチラ目で追ってしまったのですが、20代後半くらいの小劇場界隈っぽい感じの女優さん2人組が、すぐそばでつり革つかみながら話してて。

「台詞おぼえるときってさ、どうしてる?ホントなかなか台本が離せないんだけど」
「ん〜、あたしはポイントポイントで憶えて、流れを先につかむ感じ、かなぁ」

それをすぐそばで聞いている某俳優さん、小さくうなずきながら耳を傾けてたのがなんだか非常に素敵でありました。
話の途中で2人組が明大前で降りてったときの、「もうちょっと聞きたかったのにィ!」感がビンビン伝わってきて、大変ほほえましかったのですね。
センパイ、自分もまたもうちょっと聞いてる姿を見てたかったですよ。
読んでた文庫本、まるで頭に入ってこなかったですよ。


ああ、いい光景を見た。
ザッツ下北沢ですねえ。ざわざわ。