こわくないこわくない


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夜、赤坂レッドシアターにてクロムモリブデン『こわくないこわくない』を観てきましたよ。

子供のできない夫婦が、隣の空き家で謎の子供を見つける。年齢不詳、不自由な言語、ポテチ大好き。子供の後をつけて行くと、やがてネグレクト(育児放棄)された子供たちが集められて生活を送っている地下室に辿り着く。彼らには世間からの情報を遮断されて育ったために、「他人を思いやる」という特殊な能力が備わっていた。何とか地下から子供を連れ出した夫婦だったが、「鉾先のわからない踊り」という集団にさらわれる...
育児放棄、児童ポルノ、神隠し、赤ちゃんプレイ、ママゴト、おかあさま、などなど、あなたの母性をくすぐらないでも笑えるモチーフを散りばめながら、クロム史上最大人数パフォーマンスで繰り広げられる、とても小さな物語。子供が普通とは違った育てられ方をしたらどうなるのか!そんな実験がしたい!鬼畜だ!でもしたい!と考える私ですが、相変わらず興奮できる舞台だけを目指します!
青木秀樹


看板俳優で、劇団とア・ラ・ポテトの広告塔・森下亮くんはめずらしく今回はお休み。たまたま今日は劇場に来ていて、グッズの販売を手伝っていた。
今回はオーディションで選ばれたキャスト、通称"オーディショナー"の人たちも加わって、かなりにぎやかな座組に。

クロムモリブデンは毎回観るたびに、その完成度の高さにつくづく唸らされるのですけれど、今回もまた然り。
かなり早い時期から稽古を重ねているらしいけれど、それが如実にあらわれてるな、と。
いつも思うんだけど、劇団力強いね。

あと、はじめて観た人は誰がオーディショナーで誰が劇団員なのかわからないんじゃ、と思うくらいに、それぞれが個性を出しつつ融けあってる。
人数がたくさん出ていると、なんとなく物語が散漫になったりするのもよくあることだけど、そんな印象はまったくなく。大人数ならではのダイナミックさとスペクタクルが加わったお祭り感。

ケレン味たっぷり、爆音で下腹部にズンズン響く、カラフルで毒っけ強めのサイバーパンクな世界観。
スゲエもの観ちゃった感あったな!


そしてこの日記を書きながら、買い置きしていたア・ラ・ポテトを夜中に2袋開けてしまった......。
おのれ、モリシタンめ!!


 
YAMAZAKI Kazuyuki (2014年9月 4日 22:58)