東京DOMEデビュー戦

日曜日。

下北沢スズナリ横丁のつきあたりに、BUDOKANの姉妹店、東京DOMEがございましてな。
ほんとにすぐそばなので、ときどきジョッキが足りなくなったら借りに行ったり、お店を閉めたあとにまだオープンしていたら一杯呑んでクールダウンして帰ったりしているのですが。

毎週日曜日にバーテンで入っている、通称ハギトモちゃんがちょっと予定が入って出勤できなくなったということで、このたびピンチヒッターで入ることになりました。

BUDOKANの別の曜日に代打で入ったことはあったのですけれど、DOMEに入るのははじめて。
BUDOKANは半分屋外のオープンな空気感なのですけど、DOMEのほうは完全に室内。
そしてカウンターのなかも広いので、BUDOKANではあまり出したことのない温かいおつまみでも出してみようかしら、と思いまして。

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[今夜のおつまみ]
コンビーフ肉じゃが。
1 みじん切りのにんにく・しょうがと玉ねぎをバターで炒めて、たまねぎが透き通ったあたりでじゃがいもとコンビーフを鍋に入れ、全体に火がまわったあたりで醤油・みりん・日本酒・砂糖・オイスターソースを入れて弱火にして蓋をします。
2 しばらく蒸し煮にして、火が通ったあたりでいんげん豆を入れ、さらに煮ます。
3 火を止めてしばらく寝かせて、味がしみ込んだらできあがり。仕上げにあらびきの黒コショウをガリガリと。

コンビーフのうま味がじゃがいもにしみ込んで、酒の肴にもごはんのおかずにももってこいの、なんともお母ちゃんぽい味だよ。


なじみのお客さんが来てくれたり、はじめましてのお客さんがフラッと立ち寄ってくれたり。
そしてここ東京DOMEにはDVDプレーヤー内蔵のTVがあるので、いろいろ映画なんかも流したりできるのが楽しいですね。
今日はお店に置いてあった『ダークナイト』や『2001年宇宙の旅』なんかを上映してみました。


やー。
ここ、楽しいね。


これからまたピンチヒッターでこちら東京DOMEに入ることもあるかもしれませんので、よかったらこっちにも遊びにいらしてみてくださいな。

レッツ、呑もうぜ! 


想像、つづく。

月曜日。
BARHOPPER×MU『MOJITO/想像』、大千穐楽。

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終わった後に全体の打ち上げがあるというので、せっかくなので最後のステージはお客さんとして純粋に楽しむ。
おなじくお客さんで観にきていた恭子姉ちゃんと、並んでモヒート呑みながら。

『MOJITO』は青木×光野ペア。ふたりとも声のお仕事をしているだけあって、耳が心地よい。
情景が広がる、説得力のある声。
甘酸っぱい往復書簡のおはなしに、あらためてキュンキュンしてしまうね。
『想像』は、古屋敷×佐賀ペア。メガネ×メガネの双子は、ところどころちょっとした仕草や姿勢がシンクロしたりしていて、ほんとの双子に見える。
同じ台詞でも「こういうアプローチで来やがるか!」と新鮮に思うとともに、自分の発した感覚を反芻したり、しなかったり。


ザッと後片付けをして、残ったみんなで記念撮影を。
乃木坂COREDO、この秋で閉館してしまうとのこと。
はじめてやったけれど、素敵なバーカウンターがあって劇場スペースがあって、とすごく心地よい空間なのでホントにもったいない。

だれか買い取ってくれないかしら。
ちょっとしたつまみ作って、お酒出す準備はいつでもできてるんだよ、こちとら。


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そしてみんなで乃木坂のお魚の美味しい居酒屋、魚真へ。
この公演中、何度もお世話になってるこのお店。
まぁ、つまみが何食べても美味いんだ。
日本酒がクイックイすすむわけよ。
今回の公演の稽古がはじまって、みんなで顔を合わせる機会もなかったので、この打ち上げの席ではじめてお話する人たちもたくさん。
みんなどんなアプローチで臨んだのか、とか。いろいろ話すことは尽きないわけよ。

名残惜しくて、呑み足りない人たちで河岸をかえて二次会は朝まで。
藤宮潤くんがタロット占いが好きだとのことで、占いのテーブルができていた。ズバズバ言い当てられて面白かった。すごいな。
面白いことに関しては、躊躇することなくどんどん飛び込んでいくしかないみたい。やっぱりね。

そして始発でみんなで解散。
ギュッと詰まったこの数日間、本当に楽しかった。



ひとつの戯曲で、高橋恭子さん、渡辺まのさんと2人のお姉ちゃんとご一緒させていただいたのは、なかなか刺激的でありました。


高橋×山崎ver.は、じゃがバター×塩辛。
違和感と新鮮さと、日本酒がすすむホックリした味わい。

渡辺×山崎ver.は、チャーハン×麻婆豆腐。
まちがいない安心感と、ビリビリ痺れるスパイシーな味にビールや紹興酒がとまらない。


念願かなってはじめてご一緒したアユムくんの演出は、どんどん出てくる欲求に応えたくなる感じで、今まで小出しにしていた自分のなかの変態性を、ブワッとオープンしてしまった。
ほんと、楽しかったんだ。
こんど舞台でガッツリやりましょう、ぜひ。


そして今回のプロデューサーでもあるBARHOPPER石澤さん。
まだまだモヒートもテキーラも呑みたりないよ!
これからもいろいろ、思うさまBARをHOPしながら、たのしいこと仕掛けていきましょう。


とにもかくにも、観に来ていただいたみなさま、ありがとうございました。
自分のなかの新しいチャンネルが開いた公演は、なかなか得難い経験となりました。


これでひとつ夏が終わった気がします。
シンクロで痺れた頭はしばらくボウッとしそうですが、また新しい季節へ。
ふぁー!!

 

おれたちBARHOPPER

日曜日。

もう9月なのか......。
夏は苦手なので早く秋になればいいなと思っていたけれど、さすがに8月があっという間に終わりすぎてビビりますわナ。


渡辺まのさんとの『想像』本番。
夕方くらいに劇場入りすればいいとのことだったので、ちょっと遅めの昼めし食っていこうと思い、調べてみたら札幌ラーメンのすこぶる美味しい「天鳳」が劇場の近くにあるということがわかったので、あのしょっぱくて油っこくて、白めしがすすむスープの味を想いながら乃木坂の駅を出る。


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が。
......日曜定休でした。

仕方ないので近くにあった適当なラーメン屋に入ってみたら、なかなか残念な感じで残念でした。
いかんいかん。
テンション下げてる場合じゃねえ。


じつはまの姉ちゃんとはあまり稽古場でもざっくりとしか合わせていなくて、最後に合わせたあとに自分のキャラクターがガラッと変わったので、本番前にまた調整すればいいかな、と思っておりました。
が、マチネとソワレのあいだでそんなに時間もないということもあって、全4場の冒頭部分と、キーになる箇所をザッとさらったところで本番へ。

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まのさんは自分のほかにもう2人の弟を相手に本番を4ステージ終えてるということと、劇団員ということもあってアユム氏も信頼している感があったので、これくらいの余白があるほうがスリリングで面白そうだなと思って、乗っかることにいたしました。
開演前に待機の時間も、台詞合わせに時間を割くというよりも、どうでもいいムダ話をしてリラックスして臨むことに。

まのさんのブログにも書かれてますけど、カップ麺食べて汗かいて、トイレで顔洗って歯磨きをして、手ぬぐいでゴシゴシしながら出てきたら「おしゃれホームレス」と言われました。
なんじゃいな。


そして本番。

恭子姉ちゃんとの本番を終えてひとつの正解は出ていたけれど、そこをなぞらぬように。
身体をラクにして、まの姉ちゃんとのやりとりに耳を傾け身を委ねることに。

こう来る音に対してこう返す。
乗っかったり、ぶつかったり。
跳ねる声のグルーヴ感。
ライブだ、これ。
これまたゾクゾクいたしました。


毎日終演後には稽古をつけたり、いろいろやらなくちゃいけないこともあったので、なかなか呑みにも行けなかったアユム氏が「今日、ちょっと行ける人だけでも呑みに行きません?」というので、わたくし飲み会隊長が引率して軽い宴を。
わたくし、こういうの得意なのです。
まの姉さんはしめ鯖がお気に入りな様子で、ふと目をはなすたびにひと切れ、またひと切れとなくなっていった。

『MOJITO』脚本を提供してくださった米内山さんが本番を観てくれて、すごく褒めてくださったのが非常に嬉しかったすね。
「チタキヨ」というユニットで高橋恭子さんと一緒にやっているので、そっちの姉弟も是非観たかった、とのこと。ざんねん。
まだ話し足りなかった数人で、もう一軒だけ終電ギリギリまではしご酒。


だって俺たちゃ、BARHOPPERだもの。