そして輝く慎一郎!

札幌3日目、土曜日。
いよいよ本番。

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スコンと気持ちよい秋晴れのなか劇場へ。すぐ目の前にある中島公園は紅葉がまさにピークですンばらしい。
カメラが趣味の慎一郎にいさんは、早起きして紅葉の写真を撮りに行っていて、みんなから「おじいちゃんか」とツッコミを入れられてたけど、気持ちもわからなくないですよ、あの紅葉は。


ゲストさんの場当たりをして、まずはマチネに臨みます。
はじめての、札幌のお客さん。
客席の反応を、楽屋で待機しているときになんとなくうかがっていると、東京の反応といろいろ違うところがあっておもしろい。東京で受けたところがそんなでもなかったり、逆に意外なところで笑い声が起きたり。

まだ23くらいのころ、ベターポーヅではじめて大阪公演に行ったときのことをふと思いだす。
あのときは水を打ったように客席が静まり返っていたけど、カーテンコールのときの拍手のあたたかさに心うたれたものです。

まずマチネ終えて、演出の西永くんに「ミシマ(今回の役名)は札幌でも愛されますね」と言われて大変気持ちがラクになった。うれしいね。


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マチネとソワレのあいだに食事をとろうと思ったけれど、あまり時間もなかったので、劇場近くのローカルコンビニ・セイコーマートで軽いものを。
食べた人みんなが口々にオススメしてくる、マルちゃんのスープカレーワンタンとおにぎり。
粉末スープ入れてお湯注ぐだけの、カレー味のワンタンスープなのですけれど、これがまた。うまいのよ。
もう箱買いして帰りたいくらい。あれ、東京でも売ってくれないかなぁ。


そしてゲスト場当たりをして、また夜のステージに備える。あっという間に札幌も中日、気をひきしめてやりましょう、と。
これからの札幌演劇界を牽引していく若手2人、という大和田さんと熊谷くんのゲスト、勢いがあっておもしろかったなぁ。迷いがない感じ。マチネのJさん・達子さんの、ベテランの安定感を見せつつもガンガンふざけてくる感じと好対照。

この日替わりゲストのシーン、自分と慎一郎さんだけ出演してないので、稽古のときは代役をやったり、本番のときは袖から観たりしていたのだけど、いっしょにからんでみたかったな、と。
総理と殺し屋、みなさんいろんなアプローチしてました。


終演後はワッと大宴会へ。
ホントに宴会場というかんじのところをおさえてくださったので、札幌のお客さんや、東京からはるばる観にきてくださったお友だちを交えてワンサカと呑む。
ここも刺身やザンギが美味かったなぁ。

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みんなでもう1軒はしごして、ホテルに戻ってすっかり定番となった「スナックわたなべ」、慎一郎にいさんのところで部屋呑み。

昨日のジンギスカンのときに撮った、「慎一郎さんだけ100%の笑顔で、ほかのみんなはゼロの顔で」という集合写真がべらぼうに面白くて、それ以来いちばん年上なのに気がつけばいじられキャラに。

数々の無礼な発言、ホントにすみません。

でも後輩たちからいじられてキラッキラしてるんだもの、しんにぃ!

大好き!!

  

喰いたおす。


24日、金曜日。

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舞台仕込みのお手伝いは免除されて、夕方の場当たりまでに劇場に入ればいいという、親切なはからいとなったので、札幌の街にくり出してチラシを配りに行くというミッション。
そしておすすめのスープカレーのお店をリサーチするというミッションも。

1時間ほどチラシを配り、スープカレーのお店のアタリもついたのでみんなで昼ごはんに。「GARAKU」という人気のお店。タイミングがよかったのか、そんなに待たずに入れたのだけど、あとで聞くところによるとかなりの人気店で、時間帯や曜日によっては相当行列ができるとか。
しかし食べてみたらなるほど納得ですよ。チキンカレーに炙りチーズとサービスのごぼうチップスをトッピングして。
とにかくいろんな野菜の旨味が濃厚で本当に美味しかったのだけど、なかでも素揚げにしたブロッコリーがあまりに美味しくて、「なんだ?これなんだ?」とみんなザワザワした。
食べ終えるのがちょっと切なくなってくるほどの好みのスープカレー。
あそこ、また機会があったら絶対行こう。
納豆トッピングにしてみよう。


衣裳に着替えて、夕方から場当たり、いや、バータリー。
モロモロあってちょっと難航したけれど、そのへんはいろんな現場ふんできて余裕のあるイイおじさんたち。
誰ひとりアップアップすることありませんね。いいですね。


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その合間をぬって、Jさんがやってるラーメン屋さん「麺屋 潤焚」におじゃまして、濃厚赤味噌ラーメンをいただく。
かなり濃厚なドロドロスープの味噌ラーメン、チャーシューもトロトロでございます。
うめえ!
麺を食べ終えた残りのスープにライスをドボンして、粉チーズと黒コショウをガリガリ挽いて。
マジでこれはたまんねえっすな、Jさん!!


エネルギーをチャージしたところでまた劇場に戻り、ゲネプロ。
舞台が2面構造から1面構造に変わったので、立ち位置などモロモロ修正するところはあれど、基本的には変わらず。
小道具の置き場所や楽屋の居所を確保して、丁寧に。


なんだかんだでけっこう遅くまでかかって、明日に備えてもうあとは寝るだけ......というわけにはいかないのが、この空飛ぶ猫の旅。

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明日の昼公演の途中で舞台監督の白石さんは帰らなくてはいけなくて、前日からずっとジンギスカンが食べたいと言っていたので、ここはいっちょ行きましょう、と。
朝からずっと仕込み、バータリーをしてゲネという過酷なスケジュールのなか奮闘してくださったねぎらいも込め、有名店の「だるま」へ。
もう夜中の12時近くだというのに、店の中にも外にも行列が。
待ってる時間がもったいないので、ゲネプロをやったあとのダメ出しを。

カレーを食べたのが13時ころ、ラーメン食べたのが19時ころで、どちらも相当ガッツリ食べたもんだから、せっかく来たはいいけどそんなに食べられないな......と思っていたんですよ、最初にお店に入ったときは。

カウンターの席に座って、2人に1台ずつのジンギスカン鍋でどんどん玉ねぎとラム肉焼いて、ビールでガンガン流し込んで、というスタイル。
お客さんもダラダラ長居することなく、シュッと食べてガッと呑んでサッと出るというのがなんともカッコイイですね。

こりゃまぁ、呑むわ。
「男だけの座組だしいいよね」と言って、つけダレにニンニクをガンガン投入。
そして気づいたら肉おかわりして、ライスとキムチも発注する始末。
そして〆には、ちょっと残したライスにほうじ茶かけてもらって、そこに肉汁あふれまくったつけダレの残りをちょっと入れて、サラサラッとお茶漬けにしていただく、という。
もう......もう!!
こういうの......大好きなんだよ!!!!!

阿呆な子みたいに、すっげえうめえ、すっげえうめえを連発してたな。
どうも旅に来ると胃袋がおかしなことになるみたい。


そして猫☆魂のwebを担当してくれた、下北沢呑みメイツのレイコスタが、これまた元・下北沢呑みメイツのワッコちゃんを訪ねて札幌にやって来てたので、ちょっとだけ合流して一杯呑む。
東京で会ってた友だちと旅先で会えるの、うれしいんだよね。

いやぁ、今日はとにかくメシを堪能しまくった。
食った食った。


明日からの本番、ガツンと行くぜよ!という気分になりました。


 

いざ入札。


空飛ぶ猫☆魂『I LOVE LIFE』札幌での大千穐楽を終えて、華やかに終幕いたしました。

この5泊6日の札幌の旅、相当もりだくさんだったのですが、記憶がうすれないうちにトットコトンと振り返っていこうと思いますな。
主に食べもの中心に。


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まずは23日木曜日、移動。

13:10発の飛行機に乗るため、各々のルートで成田空港に集まり、チェックインをしてしばし待機。

けっこうな大所帯なもんでまとめて入れるお店がなく、それぞれなんとなくハンバーガーやらたこ焼きやら軽いものを購入して、片手にビール。
空飛ぶ猫の旅、はじまりはじまり。

空港、大好きなんです。わたくし。
無駄にテンションあがっちゃう。
そして搭乗まえに記念写真を撮ったりして、飛行機に乗ります。
何年か前に旭川に行ったことはあるけれど、札幌ははじめて。
ワクワクいたします。

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本読んだり、ちょっと寝たり、缶ビール呑んだりしてるあいだに飛行機は新千歳空港に到着。
まずはラーメン道場に入って腹ごしらえ。
いろいろなラーメン屋が入ってるなかで迷ったけれど、友だちオススメの「一幻」のえびそば。
濃厚な海老の甘みよ!
ツルツルの麺よ!
みそ味を堪能したのですが、隣でしお味を食べてたトキコさんからひとくちスープをいただく。これまた全然ちがうね。
ちょっと合わせスープなんてこともしてみたら、また楽しい。


そして電車乗り継いで、中島公園駅から少し歩いたところの宿にチェックイン。
荷解きをしたら、札幌ゲストさんとの稽古になるのですぐ移動。
空港でわりとのんびり楽しんじゃったもので、札幌の街並を堪能する余裕はない、なかなかタイトなスケジュール。
でも思ったより寒くないね、札幌。


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稽古場にて日替わりゲストの川井"J"竜輔さん(J.P.G)・小島達子さん(ELEVEN NINES)、熊谷嶺さん(霊6)・大和田舞さん(劇団リベラルシアター)とお会いして、さっそくゲストシーンの稽古を。

東京ゲストのみなさんもいろんな顔ぶれで相当濃かったけれど、札幌もどえらいことになりそうな気配に稽古場のテンションも俄然上がります。

そして達子さんが手配してくれた居酒屋「ちょんまげ」にみんなで移動して、親睦会。

川尻くんやあらいふとしくんなど、札幌に縁がある人たちがまわりにけっこういるもので、いろいろ盛り上がる。

お刺身やもつ鍋など、どれ食べてもホント美味しかったのですが、みんなのテンションがいちばん上がったのがザンギが出てきたときでした。正義だ、正義。

舞台監督の白石さんと隣で呑んで、酒とつまみに対する執着が2人だけちょっと上のランクだったので、生ラムのたたきと日本酒をこっそり注文。うめえ、超うめええ。


そしてダーツバーに移動してもうちょっと呑み、それでも呑みたりない人はコンビニでお酒買って慎一郎にいさんの部屋に集まってダラダラ呑み、おやすみなさいを言ってそれぞれの部屋へ。
旅公演の醍醐味ですね。

こういうの大好き。


この思いだし旅日記、長くなるな......。

 

ウアクチンクエ

空飛ぶ猫☆魂『I LOVE LIFE』は、いよいよ明日から空飛んで北海道へ。

しばらく家を空けるので、散らかった部屋を片づけたり、旅の身支度をしたりしなくちゃいけないなぁ、と思ったりしたけれど、BUDOKAN明けて布団のなかで昼までまどろんでたら、午後のロードショーで『エクスペンダブルズ』がはじまっちゃったもんだからついつい観たり。
前にCSでやってたときにも録画してあるっつうのに。


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ようやく夕方くらいに重い腰あげて新宿に行き、旅に備えてヒートテックやモバイルバッテリーなど買ったりしたあと、本能中枢劇団『ウアクチンクエ』の稽古場へ。

もともと所属していた劇団、ベターポーヅが活動休止になったあと、主宰の西島さんが新たにはじめて、年に1度のペースで活動しているこの本能中枢劇団も今回で6回目。

産休で去年はお休みしていた吉原朱美ちゃんが復帰!
NYLON100℃の新谷真弓さん、バンザイ合唱団やロリータ男爵でご一緒した福屋しし丸くんが新たに参戦!
ということで大変楽しみにしていたのですけれど、公演日程が10月24・25日と......これ札幌に行ってる時期とかぶってるじゃん......と、心底ガックリ落ち込んだのですが、稽古場遊びにきていいよ、とのことだったので、本日通し稽古を観に行ってまいりました、というわけ。

「捨て猫には親切にしとこう。もしかしたら天使かもしんねえよ」。鼻悪(はなわる)マーケットのおやじはそう言って、自分の鼻の中にパソコンやらロッカーを入れていった。→これとまったく同じではありませんが、ほぼ近いシーンやセリフのある舞台です。

ベターポーヅのころから、西島さんの描く世界観は本当に独特すぎて、どうやって説明したらよいものかなかなかわからず。
演劇とパフォーマンスのボーダーラインをふんわりぼやかしながら、キラキラ光る甘い粉かけた、みたいな感じなのですが。
今回もまた西島節が炸裂しておりました。
キレッキレよ。

ぜひね、観たことのない人に観ていただきたいのです。
わたくしが20代から30代にかけて浸かっていた、心地よくていい匂いのする、カラフルなあのヘンテコ空気を体感していただきたい。


珍味も珍味、なかなか味わえない時間を満喫できることでしょうよ。
通し稽古では出てこなかったアレとかも客席から観たかったな。


互いによい公演となりますよう、北の空から祈っております。



『ウアクチンクエ』

作・演出
西島明

振付
山田うん


出演
猿飛佐助
吉原朱美
宮下今日子
横塚真之介
新谷真弓(ナイロン100℃)
森田ガンツ(猫のホテル)
福屋しし丸(フクヤクラス)
伊藤知奈美(Co.山田うん)

○開演時間 24日(金)=19:00、21:30 25日(土)=15:00、19:00、21:30 〈全5ステージ〉

○開場・受付開始 開演の45分前。

○チケット料金 2500円(ワンドリンク付)/全席自由席

○チケット発売日 9月13日(土)

○チケット取扱 えんぶチケット独占販売
ネットでのチケットの販売は終了いたしましたが、各回とも当日券をお出しいたします。安心してご来場ください。

○当日券は各ステージ10枚程度のご用意となります。当日券のお客様は開演5分前のご入場となり、お立ち見になる場合があります。

○上演時間 約1時間

○問合わせ 本能中枢劇団 info@honchu.net

スタッフ●衣装・小道具・宣伝美術=ふくいく  音響=尾林真理  照明=赤間和夏
協力●高原書店/吉住モータース/GRASS/バイ・ザ・ウェイ/アスタリスク