晴れて釈放。

『ショーシャンクの空に』、松本大千穐楽を終え、全ての日程が無事終わりました。

無事、というのがとっても大事。
思えば11月2日のサンシャイン劇場からはじまり、大阪、福岡、名古屋、松本とめぐり、1ヶ月以上にわたる公演というのもはじめてのことなので、途中で体調くずしたりせぬようこころがけました。


やあ、なかなか得難い経験でした。

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ハイレグタワーに所属するようになってけっこう経つけれど、河原さんとお仕事をしたことがなかったので、いつかご一緒してみたいと常々思っていました。
大きい舞台でやってみたいというのもあったので、最初事務所から打診があったときに食い気味で「やらせてください」と返事したよね。
地方も回って美味しいもの食べられるじゃん、とウキウキ気分でいたのですが。

頭のいかれた囚人、ゲスで小物な看守、殺害される浮気相手といろんな役を演じたのですが、どの役もテンションが振り切れてないと成立しないものばかり。


とにかく自分でもびっくりするくらいに緊張と遠慮でガチガチに固まって、自分らしさを完全に見失っていた稽古の日々。
いかに自分が薄っぺらい芝居をしてきたかを痛感させられるばかりで、とにかく不甲斐なくて仕方なかったす。
ほんとに、何年芝居やってんだよと。
厳しい演出に心が折れ気味になっているところを、共演者のみんなが優しくフォローしてくれて。いろんなことばが沁みたよ。

けれど初日が開けてみて、カーテンコールの喝采を浴びたらもう。
きもちよくて。
これだから舞台ってやつは。


今はまだ終わったばかりで実感がわかないけれど、たぶん今後も続いていく俳優人生のなかでも道しるべになる作品だったと思います。
そして今回得た経験を、感覚が鈍らないうちにまた次の仕事に活かしたい。舞台でも映像でも。


演出の河原さん。
脚本の喜安さん。
共演者のみなさま。
舞台を支えてくれたスタッフのみなさま。
そして劇場に足を運んでくださった、たくさんのお客さま。

本当にありがとうございました。


楽しかった旅のおもいではまた追々。
とりいそぎ、謝辞を。

 
YAMAZAKI Kazuyuki (2013年12月 4日 21:09)