半分しか見えない


6月も終わり。
牛レバ刺しが食べられるのも今日まで、か。
最初にニュースを知ったとき、なんとも解せない気持ちでたまらなかった。ユッケにしろレバ刺しにしろ、ほとほと意味がわからんよ。

ここ数日のあいだ、TwitterやFacebookでいろんな友だちがレバ刺し食べてる写真をアップしたりしていて、なんとか食べておかないと、と思っていたけれど、結局タイミングが合わなかったりで食べられないまま今日のこの日を迎える。

昔けっこう仲良くしていたクラスメイトの女の子が遠くに引っ越してしまうことになり、友だちが送別会をやっているらしいんだけど予定が合わなくて行けず。
最後にひと目会ってお別れを言いたかったんだけど、照れとあきらめが邪魔して素直になれないままに、もう会えなくなってしまった、みたいな。

そんな気分。
そんな気分だよ。



hanbun.jpg
案山子堂『半分しか見えない』@下北沢楽園、観てきました。

脚本家がスランプに陥り、脚本を書くことを途中で放棄した。
仕方がないので、お芝居を作る裏側をちょっとだけお見せいたします。

と、人を食ったようなことをまず最初に標榜し、いろんなシークエンスを見せるといった内容。
演出家のパターンによってどんな演出がなされるのか、小劇場の俳優とは普段どんな生活をしているのか、演出家と役者とみんなで居酒屋に行ったときに効果的な振る舞いは、等等。
かなりデフォルメされてはいるけれど、「ああ、いるワこういう人」と思うこと多々。えぐってるなー。

そして演じているキャストがまぁポテンシャル高い人たちばかりなので、説得力のもたせ方がなんとも絶妙。演技なのか素なのかギリギリのところを攻めてる。

案山子堂の作品を観るのは、2月の『他人探し』に続いて2作目になるけれど、そのときもリアルとフィクションのギリギリのボーダーを狙っていた。
面白いアプローチするなぁ。


「下北沢で石を投げると、小劇場の役者に当たる」ということを劇中で何度か言っていたのだけど、終演後に下北沢の街をフラフラ歩いていたら、実際某劇団の役者さんにバッタリ会ったので笑った。



 
YAMAZAKI Kazuyuki (2012年6月30日 22:57)